※この記事はソロキャンプツーリングをこれから始めたい!アイテムはこれから揃えるよ!という人に向けた、超入門です。
昨今ではキャンプアイテムを買おうとAmazonで検索すると、迷うほどにさまざまなアイテム、似たようなデザインのアイテムが溢れるように並び始めましたね。
つい一昨年は、ちょっと木製のチェアが欲しいと思ったら2択しかなかったのだけれど、久しぶりにネットで調べたらいっぱい出てきてびっくりしましたw
さて、私もそんなにソロキャンプツーリング歴が長いわけではないのですが、さすがに「キャンプツーリング年間50泊超」「キャンプツーリング日本縦断1年半」など行っているうちに
「おすすめの○○って、どれですか?」
という質問を受けることが出てきました。
でも、一概におすすめって、出来ないんですよね…というわけで今回は、「どんなものを買い揃えたら良いかわからない」というソロキャンプツーリング初心者さんに向けて、アイテム購入の方向の決め方、最低限何があればスタートできるかなどを色々な角度からご紹介します。
まずはスタイルを考えよう
何事も、人の数だけスタイルがあります。
「ソロキャンプツーリングしたいな」と思ったそのきっかけを思い出しましょう。かっこいいキャンプスタイルを見た?長期旅への憧れ?すると、何を重視すべきかがわかってきます
キャンプへ行く手段はなんだろうか?本当にバイクだけ?
キャンプしたいなと思った手段が、「オートキャンプ」「バイクキャンプ」「自転車キャンプ」「徒歩(登山)キャンプ」などで重視することが変わってきます。
キャンプ道具は高価なもの、置き場が嵩張るものも多いので、一旦揃え始めると、「やっぱりあっちの系統が良かった~」と思っても一新するのが難しいものです。なので、今後興味が出そうだなとわかる分野があれば、視野に入れてアイテムを揃えていきましょう。気が多い多趣味さんは、最初から軽量を考えておくのが良いかもしれません。
というのも、積載量の自由度は
オートキャンプ>バイクキャンプ>自転車キャンプ≧徒歩(公共交通機関)キャンプ
軽量性もこれに比例して重要になります。
例えばバイクキャンプの道具を一式揃えたところで、徒歩キャンプにハマると、かなり持ち運べない道具が多いので、別にまた買い揃える必要が出てくるのです…!(経験談)お金と家の収納が許す人は、再度買い揃えればよろし。それもまた楽し…(こうしてキャンプ道具沼にハマる)
先にミニマムな徒歩キャンプや自転車キャンプにハマれば、流用できるものは多いのですがね…。
今回の記事は「キャンプツーリング」の内容ですが、私は後からテント泊登山にもハマったので、バーナーやクッカーなど主要道具の流用性はもっと考えて買えばよかった!と思いました。
そして、大まかに分けて「快適性」「軽量性」の2つのジャンルがあります。もちろん、二つの間はグラデーションです。
グラデーションだけれど、どちらを特に優先するのか、それによって一つ一つのアイテムを買う方向性が決まります。
軽量性重視の例
私の場合、キャンプツーリング先で登山をするとき、軽量性重視になります。
一番嵩張るものは「テント」「寝具」(色々あるけどね!)なので、そこから軽量性を考えて購入すると全体の軽量化が一気に進みますよ。
軽量化重視の時に、重宝しているアイテムがこちら。
1:テント
使用しているテントはmont-bellのステラリッジ2型。2人用の広さにも関わらずテントの総重量が1,5kgを切る軽量テントです。
大きなキャンプツーリング用シートバッグを入れても広い!
前室は靴がおける程度の広さと少し小さいのですが、軽量重視なので文句は言いません。
インナーとフライシートが別売りなので、シーズン別にフライシートを購入したり、どちらかのみを買い替えたりということが可能です。
2:マット
サーマレストZライトソルを使用しています。エアーマットはコンパクトで軽量ですが穴が開くと不便…。なので、クローズドセルマット(膨らませる必要のない折り畳み式のマットのこと)を使用しています。
私は身長があるので51×183cmのレギュラーサイズを使用していますが、それでも十分410gとかなり軽量。ワンサイズ小さいスモールタイプは51×130cm、290gなので、「頭は枕があるし、脚ははみ出てもいい」という軽量志向の方はスモールをお勧めします。
3:チェア
コンパクトに折り畳めるDesertFox アウトドアチェアを使用。ぶっちゃけ、この形状のパイプ椅子系の低価格帯なら重さもサイズもさほど違いないので、なんでもいいと思っています。
色々なコンパクトチェアを試してきましたが、休憩のためなら背もたれは必須。3000円前後のモデルなら総重量997gほどで、安いので、デザインが気に入る一脚を手に入れましょう。
4:テーブル
百均です。プラスチック製で折り畳み式。なくてもいいかな~くらいの気持ちなのですが、コップなど液体が入ったものを安定したところにおきたいので使っています。
5:ランタン
使用するスモールモデルはわずか57gのソーラーランタン「Carry the sun」。
折り畳むと1cm未満の厚さになりますが、明るさはこれひとつで十分!6時間で満充電、15時間点灯ですが、大体電池を使い切る前に日常生活で充電してくれているので夜電池切れになったことはありません。価格も3000円弱とコスパ最強ランタンです。公式サイトで購入すると、灯りのない国や地域に同数が寄付される仕組みになっているので、できれば公式サイトで購入しましょう。
あとは、クッカーを1つに絞ったり、荷物自体を減らし軽くします。
快適重視の例
先ほどのアイテムが顕著に変わります。ちなみに私は、「翌日のアクティビティも全力で楽しむには、ゆっくり休むことが必要!」と思っているので、長期旅でも基本的には快適重視です。ではどのように快適重視なのか…?
1:テント
キャプテンスタッグのエクスギアアルミツーリングドーム2UV。
こちらは先程のステラリッジと比べると、3.8kgと倍以上に重いのですが、収納時横幅が50cmとバイクの荷台にはちょうど収まるサイズなので積載可。収納サイズだけ気にして、重さはバイクが運んでくれるのでさほど気にしません。
前室が非常に広く、寝る際に全てのアイテムをささっと入れることができます。これがとっても安心快眠。
また、キャノピーがあるので、別売りでポールを購入すれば日中の日差しや小雨も防いでくれます。
快適性を追求してゆくと、多いのがこの「前室が広い」タイプになります。
2:コット
マットではなく、コット。要するに折り畳みベッドなのですが、大雨が降って万が一浸水しても、安心して寝続けられます。通気性もよく快適。
私が使用する「Viaggio+」のコットは、「女性でも簡単に設営できる!」を売りにしていて、コットで一番力が要る作業とされる脚の組み立ても、ボタンで簡単ワンプッシュ設営、解体が可能です。
3:チェア
ハイランダーのウッドフレームチェアを使用しています。
後述する高さ32cmのテーブルとちょうど良い高さで、ハリのある背もたれと肘掛けが心地よいです。キャンプでは、寝ている時間と座っている時間が多い!なので、座り心地の良い椅子にしてよかったと思います。肘掛けがあることで、肘掛けに取り付けるドリンクホルダーなど拡張機能も利用できます。
4:テーブル
折り畳むとコンパクトになる、Linkaxのロールトップテーブルを使用しています。
ある程度の高さが、快適さにつながると思い、高さ32cmのものにしました。かがんだりする必要もなく、椅子の高さと合っているので、リラックスできます。
ロールトップの特徴でもあるのですが、天板に隙間があるので、物が落ちないようにランチョンマットを敷いています。
耐荷重30kgで、3年以上使っていますがどこも壊れていません。アウトドアにおけるタフって素敵!
5:ランタン
フュアーハンドランタンを使用しています。
こちらは雰囲気重視、重さなんて無視。積載できちゃえばこっちのもんです。ゆらめく火に癒されます。
明るさは手元が見える程度でしかないので、ヘッドライトと兼用で。自分の周囲だけ照らせれば良いソロキャンプならではと言える選択でしょう。
お金をかけるところ、かけなくても大丈夫なところ
今は幸い、日々新しいキャンプ道具が開発され、選択肢がたくさんあります。価格も、デザインもピンキリです。
しかし、安すぎるものを買わない方が良い場合もあります。「命に関わる物」「HP回復に関わる物」は私的には、信頼あるメーカーで揃えるべきだと思っています。
例えば、火器類、テント、シュラフ。火器類は事故につながる恐れがあるので、使い方や形状をよく調べた上で購入しましょう。Amazonでは驚くほど安い商品も散見されますが、「ガスが漏れる」など怖いクチコミもちらほら。できれば、保証のついているメーカー品が安心ですよね。
テント、シュラフは「HP回復」に関わります。慣れない野宿、寒さ、雨の浸水でまんじりとも眠れず、翌日の運転に支障が出る…なんて、残念ですよね。できればこちらも信頼あるメーカーや、保証がついている製品で揃えましょう。
以前、Amazonで激安エアーマットを購入したら、旅中すぐに多数穴が空いて修理も虚しく。背中が痛くて寝られないなんてこともありました。
逆に、カトラリーやコップ、テーブルなどは、100均でも良いですよね!
このように、ケチってはいけないところもあると頭の隅に置いておいてください。
最低、何があれば始められる?
色々述べましたが、そもそも「ソロキャンプが合う、合わないがある」ので「最低限だけ持って、まずは一度やってみる」ことをお勧めします。レンタルで揃うのであれば、レンタルでスタートするのが良いでしょう。その後、ハマるようであれば先ほどの「何を重視するか」を念頭に、必要だと思ったものを徐々に買い足しましょう。
では、最初に何が必要か?
ズバリ、
- テント
- マット
- 寝袋(シュラフ)
- ヘッドライト
調理する場合は、上記にプラスして
- バーナー
- クッカー
- カトラリー
以上。(歯ブラシと着替え等は言わずもがな)
調理しなくても、一人で秘密基地のようなテントの中で酒と買ってきたツマミをかじる。そして屋外で寝起きする。それだけでも、最初はかなりワクワクするもんです。
ちょっとだけ料理もしてみたい人はラーメンのお湯を沸かすだけでも良いです。自然の中で食べるラーメンは美味い!
レンタルで上記の主要なアイテムが揃うキャンプ場を選ぶのも良いでしょう。
とにかく、方向性が定まらない初期の投資は小さく!、キャンプ場なり、知人なり、借りれるもんは借りて始めてみましょう!
番外編:何に気をつけてアイテムを揃えたら「映える」?
特に映えるキャンプをしようとしたわけでは無いのですが、よく「映えるね~」と言われるので、キャンプアイテムを揃える過程で気をつけていたことを紹介します。
テーマカラーを決める
テーマカラーを決めましょう。アイテムの色を統一すれば割と簡単に「映える」感じになると思います。一色ではなく、「暖色系」「寒色系」「パステルカラー系」「アースカラー系」などでも良いです。原色でカラフルにするパーティースタイルなんてのも。
テーマカラーが決まれば、差し色を決めましょう。テーマカラーのアイテムばかりも見つからないので、そうなった時に逃げられる色を。
私の場合、テーマカラーが赤、暖色系でまとめようとしています。差し色は紺(シュラフとランチョンマット)です。
素材を揃える
色以外にも、素材を揃えると全体の統一感が増し、仕上がった印象になります。私の場合は、木、レザーの自然素材で揃えるようにしています。
例えばアイアン系の素材と、カーキや黒色で揃えると男性的で無骨なキャンプスタイルになったりします。また、キャンバス地、麻で統一するナチュラルキャンプスタイルというのもあります。
お気に入りのアイテムが揃ってくると、それだけでテンションあがっちゃいます。
色×素材、この2点からキャンプアイテムを揃えると、世界観が出やすいですよ。
さて、冒頭にも述べましたが「人の数だけスタイルがある」のが楽しいところ。今回は色々なアイテム集めの「とっかかり」をご紹介しました。これらを参考に、ぜひ自分のスタイルを確立してみてください!