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畳の寝心地で癒される!モンベルのタタミパッドはキャンプツーリングにも最適

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

モンベルの商品一覧を眺めていたら、「タタミパッド」という聞きなれない名前の新商品を発見しました。
なんでも “畳のような寝心地を実現するマット” なんだとか。

実際に寝転びながら検証してみたところ…「新しいのに懐かしい!」
これまでにはなかった、不思議な使い心地のスリーピングマットでした!

目次

モンベル タタミパッドの仕様

タタミパッドは厚さ5㎜。一般的なスリーピングマットと比較するとかなり薄い
理由は2種類の硬さの素材を組み合わせていること。

裏・黒い方の面には硬質なボードが使われており、思い切り指でギュッと押してもほとんどへこむことがない。

対して表・赤い面には、クッション性を確保するポリエチレンフォームが使われており、薄いながらも指でギュッと押すと多少のへこみが感じられる。

硬めと柔らかめ、性質が異なる2種類のフォームを重ねることで、地面の状況に左右されずに畳のような寝心地が得られるということだ。

その他の仕様は下記の通り。

【商品名】タタミパッド 150
【価格】6490円(税込)
【カラー】レッド(RD)
【サイズ】150×50×0.5cm
【収納サイズ】50×11×6cm
【重量】479g
【使用可能温度】0℃以上(無雪期)
【素材】
表地:30デニール・ポリエステル・リップストップ(ポリウレタンコーティング はっ水加工)
クッション材:ポリプロピレン、ポリエチレン

高木はるか

表地が「ポリエステル・リップストップ」という保水しない性質&引き裂きに強い生地+はっ水加工されているため、結露や汚れに強いのは嬉しいポイント!

他のマットと比較しつつレビューしてみた

今回はタタミパッドに加え2つのマットを用意し、計3点を比較しながら 主に寝心地に注目してレビューしていこう。
用意したのは下記の通り。

タタミパッド
フォームマット(サーマレスト Zライトソル)
インフレーターマット(モンベル コンフォートシステム アルパインパッド25 120)

収納サイズを比較

収納時の分厚さを比較するとこの通り。
あくまで一例だが、薄い順にタタミパッド < インフレーターマット < フォームマットという結果となった。

設営しやすさを比較

まずはインフレーターマットマットから設営する。

本来であれば、栓を開けて放置しておけば勝手に空気が入るという製品なのはずだが、筆者の私物は2017年頃に購入したもの。
なかなかヘタってきているので、すべて口で空気を入れて使っている。(カビが生えていないか心配だ)
1分ほどで設営完了だ。

余談だが、収納袋に服やタオルを詰めれば枕として使えるのがとても便利。


続いてはフォームマット。
バサッと広げるだけ、一瞬で設営が完了したのだが…

折れ目の癖が強くついているため、勝手に折れ曲がった状態に戻ろうとしてしまうのが玉に瑕(きず)だ。

最後はタタミパッド。

バサッと広げるだけというのはフォームマットと共通だが、一度広げてしまえば折れ曲がった状態に戻ろうとすることはない。

それもそのはず。タタミパッドは、細長い12枚のパッドを 薄めの布でできた表地で繋げているようなつくり。
山折り・谷折りの指定すらないのだ。

ということで、タタミパッドはとにかく設営を一瞬で済ませたい方に向いていることがわかった。

寝心地を比較

今回は過酷な環境での寝心地を試すため、石がゴロゴロと転がった河原でテストを行ってみた。

まずはインフレーターマット。

5年間使ってきてお気に入りのポイントとして、寝転んだ時の寝心地はフワフワで最高!
背中全体で体重を支えている限りは、石の存在を感じることはなかった。

座った体勢ではお尻だけに体重がかかり、空気が他の場所へ逃げてつぶれてしまった。
痛くはないものの石のゴツゴツ感があるため、長時間座るにはあまり向いていないかもしれない。

つづいてはフォームマット。

背中に石の存在は感じつつも、大きな石が飛び出していない限りは意外と悪くない寝心地だ。

座ってみると、こちらもゴツゴツと石を感じる。(直接石の上に座るよりはずっと柔らかいが)
事前に大きな石をよけ、地面を平らに整えた上で使用した方が良さそうである。

最後にタタミパッド。

なんと、石の存在は一切感じなかった
マット自体の寝心地は3つの中で一番硬く、まさに畳のよう!

なぜ断言できるのかと言うと、帰宅後に自宅の畳と寝比べてみたところ、まさに同じぐらいの寝心地だったため。
タタミパッド、スリーピングマットとしては新しい商品のはずが、古き良き日本の寝床としての懐かしい寝心地を持っていたのである…!

もちろん、座ってみても地面の影響はナシ
ゴツゴツした地面に対しては、かなりの強さを見せてくれました。

タタミパッドの使いどころを考えてみた

硬めのスリーピングマットという、新しい方向性を打ち出してくれたタタミパッド。
筆者が使うとしたら、この3つの方向だ。

タタミパッド単体で使用

正直な話、「もっと柔らかいマットじゃないと寝られない」と思う方は多いだろう。
現代人はやわらかなベッドで寝ることに慣れている。

しかしあえて筆者の個人的な話だけで言うと、タタミパッドの硬さは全然アリ。
恥ずかしいのであまり言いたくはないのだが…普段から畳で昼寝をしているため、完全に慣れた寝心地なのだ。

ということで、硬めの寝床に慣れている人には、タタミパッド単体での使用がオススメ。

他のマットと組み合わせて使用

スリーピングマットはなにも単体で使う必要はない。
もっと柔らかい寝床が欲しければ、他のマットと組み合わせて使えばよいのだ。

タタミパッドを使うメリットは、地面の凹凸を打ち消してくれるところ。
一番下にタタミパッド、その上にフォームマットやインフレーターマットを敷けば、例え小石や砂利が散らばる場所であっても快適で柔らかい寝床が手に入るはずだ。

登山に向いてるかも…!?

薄くて軽くてコンパクト、地面に左右されないとなると、一番使いやすそうなのが登山だ。
そもそもモンベル自体が登山用品のメーカー。おそらくこの予想は間違っていないだろう。

ただし注意したいのは、気温。
使用可能温度が0℃以上(無雪期)のため、活躍の場は夏や低山に限定されるだろう。
スリーピングマットは就寝時の体温調整に大きく関わる重要なギア。山の環境をよく確認した上で使って欲しい。

……とは言え筆者自身が一切山を登らないため、想像の範囲でしかないのが申し訳ない!

寝心地バッチリです!

その後数日間、テストを兼ねてタタミパッドを床に敷いて寝てみたところ…結果は朝まで目覚めず熟睡、使い心地はバッチリだった!
小さく軽くたため、畳のような寝心地を得られるタタミパッド。
バイク乗りには結構使いやすいアイテムなのではないだろうか?

2022年5月現在、ネットショップでは入荷待ちの状態が続いている。人気商品のため、見かけたら即購入するのもアリかもしれない!

文/画像:高木はるか

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