ホンダCBR1000RR-Rはレースシーンで独走状態を築いています。なぜこれほど強いのか。CBRを中心に主観を織り交ぜながら、気になったマシンやライダーを紹介します。
2 國峰琢磨選手
オレンジの塗装カラーのファイヤーブレードを操り、SP開幕戦のウイナーとなった國峰琢磨選手は間違いなくチャンピオンを狙っています。国峰選手のライディングスタイルは基本に忠実で、コースサイドで見ていても無理のない綺麗なライディングホームです。
大きくスライドさせず挙動も抑えて高いコーナリングを維持しています。最終周の切り返しも素早く、ヒラリと向きを変えてきます。高いスピードで低く切り返して、比較的大きなピッチングを出さないように走っています。
立ち上がりも横方向にタイヤを潰さず、リアタイヤを転がすようにマシンを前に進める理想的な加速を実現。ホームストレートやブレーキングでもしっかりと腰を引き、腕の力を掛けずにライドしています。ST1000を走っていた時はイケイケのイメージでしたが、確実に進化しています。
33 國井勇輝選手
國井選手が世界大会MOTO 2から帰ってきました。たぶん1000ccという排気量が体格に合っていたので、開幕戦で2位という好成績を出せたのでしょう。
馬の瀬コーナーで最大旋回フォームを見ることができます。リアタイヤが斜めになっていても寝かしこむアグレッシブな走りをしていました。
絶妙に車体を起こしてレバーを握っているので、切り込むような感じはありません。さすがは世界選手権で鍛えられています。「MOTO 3ではダンロップのタイヤを使うので、ブリヂストンよりも馴染み深いのではないか」など、勝手に思いながら見ていました。
ホームストレートのブレーキングが凄く激しく「めちゃめちゃ握ってる」と言う感じました。寝かしの減速では目一杯、フロントタイヤに加重をかけています。
1 渡辺一馬選手
ST1000クラス 2 年連続チャンピオン、ゼッケン1番の渡辺一馬選手。開幕戦は3位でした。馬の瀬コーナーではタイヤを潰して変形させています。一馬選手はリアタイヤを中心に曲がっているのかな?ホイルスピンの量がすごく、タイヤを潰して加速していました。
最終試シケインはボトムのスピードを維持しつつも、バイクを起こして加速させることを主眼に置いて、アクセルを開けているようです。最終ストレートにつながる部分も激しくスピンしていました。
3 高橋裕紀選手
開幕戦4位の高橋選手は、ビッグバイクに乗ってるように見えません。コーナリングスピード重視というか、少し軽量なMOTO 2マシンに乗ってるように見えます。タイヤを潰しすぎている部分はほとんどなく、もっとも力を発揮するところをキープしているようです。
ホームストレートのブレーキングも、マシンが一旦停止しているように見えるくらいスムーズ。テクニック抜群のライダーらしく「速いのに速そうに見えない」という減速を見せていました。
しんたろう炎のチャンネル「減速でフロント滑ってる!?230psCBR1000RR-Rを手足のように扱う男たち!ST1000SUGO大会」では、そのほかにも多数のライダーのテクニックを紹介しています。プロのテクニックを習得して、ラップタイムを縮めてみませんか?
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この記事では、動画「Shintaro.Nakayama 炎のしんたろう」チャンネル協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。ジャンル&排気量を問わず、さまざまなバイク情報を取り上げています。