アジアロードレース選手権最終戦ラウンド6 タイランド。アジアナンバーワンを決めるこの大会で、國井勇輝選手(SDG Team HARC-PRO)が優勝しました。そのあと行われた岡山大会でチャンピオンが確定。ダブルエントリーしていた全日本ロードレース選手権ST1000クラスでもチャンピオンに輝くなど、大きく飛躍しました。世界に挑戦する國井選手とは、どんなライダーなのか。その魅力に迫ります。
アジアロードレース選手権は、アジアにおける国際ロードレース選手権として1996年にスタートしました。600ccのスーパースポーツを使用するSS600、250ccのスポーツバイクを使用するAP250、アンダーボーンによるUB150があります。國井選手は2019年に新設された1000ccマシンによるASB1000に参戦しています。
國井選手の歩み
2018年
15歳でレーサーとしてのキャリアをスタート。レッドブル・ルーキーズカップやスペイン選手権CEV REPSOL Moto3ジュニアワールドカップに参戦。
2019年
世界選手権Moto3チェコGPにワイルドカード参戦。
2020年
チームアジアのレギュラーライダーとして世界選手権Moto3クラスにフル参戦。
2020〜21年
世界選手権Moto3クラスに参戦。
2022年
全日本選手権ST600クラスデビュー。
2023年
ST1000クラスに転向。
2024年
全日本ロードレース選手権ST1000クラスとアジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000クラスという2つのシリーズにフル参戦し、ダブルタイトルを獲得。2025年シーズンは2つのタイトルを引っ提げてMoto2に参戦。再び世界にチャレンジします。
チャンピオンに王手を賭けた最終決勝戦の朝
アジアロードレース選手権でチャンピオンに王手を賭けた最終決勝戦の朝にインタビューしています。
しんたろう「決勝戦の朝ですが、どんな気分ですか」
國井選手「昨日の鬱憤を晴らすために何も考えずに行くだけです」
しんたろう「フラストレーションがあったんですか?」
國井選手「アドレナリンが出すぎて興奮していたことが反省です。今日は態度を改めて頑張ろうと思います」
しんたろう「ふてくされたように膝を突き出して座っている写真もありましたね」
國井選手「あれはかなり態度が悪いんで。そういうところはきちんと直して自分からチャンピオンを取れるように頑張りたいと思います」
しんたろう「チャンピオンになってMoto2に参戦ですよね。開幕戦はここ(タイ・ブリラムサーキット)から始まりますね」
國井選手「はい。チャンピオンが取れなかったら全てカットということでお願いします!」
しんたろう「ははははっ。何があるか分からないですもんね」
國井選手「今回は自分のベストを出して最後までやりきるのが目標なので、それができれば満足です。後ろで争うのは嫌なので、できれば前で争いたいと思っています」
しんたろう「それにはロケットスタートですね」
國井選手「今日決めます。見ててください」
手に汗握るレースの様子は、炎のしんたろう動画「究極のブレーキ、旋回!逆転に次ぐ逆転、ハラハラなARRC最終戦!」でお楽しみください。
注目のバイク動画を紹介!
モトメガネでは、オートバイに関する情報や、ライディングに関する豆知識、レース情報などを紹介しています。
この記事では、動画「Shintaro.Nakayama 炎のしんたろう」チャンネル協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。ジャンル&排気量を問わず、さまざまなバイク情報を取り上げています。