2022年に開催したタカスミニバイク8時間耐久レースにおいて、近隣住民から騒音のクレームを受けました。「このままではイベント開催はおろかミニバイク走行すらままならない」という大変な事態に発展しました。この動画は「翌年もレースを開催するために何をすべきか」と考え、解決に取り組んだドキュメンタリーです。
近隣住民の我慢が爆発!
毎年恒例のタカス8時間耐久レース。参加者は楽しい時間を過ごしますが、近隣住民にとっては騒音以外の何物でもありませんでした。測定してみると音量は100デシベル近く。何台も走行するレースでは、かなりの音量になっていたことでしょう。
翌年もレースを開催するためにはどうすればいいのか。サーキットの方々と協議したところ、「翌年も開催するのであれば、音量規制が必要」という話になりました。具体的には単気筒125ccの HRC グロムにバッフルを装着して対応することになりました。さまざまなバッフルを装着して試験走行した結果、16mmのマフラーバッフルを装着することで音量がクリアできることが見込まれました。
何度も音量チェックを繰り返す
次に16mmのバッフルを装着した時に、どれくらいの性能低下があるかもテストしました。何もつけない状態と、さらに小さい14mmのバッフルをつけた状態でのタイム差は0.4秒程度です。16mmになると少し馬力が出るので、タイム差は0.3 秒ぐらい。その差はそれほど大きくないと思います。これによって16mmのバッフル装着が採用されました。
全国の騒音トラブルを回避するための動画でありたい
たくさんの人たちの協力を得て、23年7月23日にタカス8耐が開始できました。動画には音量を抑えるためのバッフルテストの様子が収められています。それは私たちにとって「過去の話」ですが、実は全国のサーキットでも発生しうる「未来の話」でもあります。しんたろう炎の動画「タカス8耐開催目指して!音量を下げよ!炎のマフラーテスト!」が、住民とのトラブルを回避するための参考になると嬉しいです。
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この記事では、動画「Shintaro.Nakayama 炎のしんたろう」チャンネル協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。ジャンル&排気量を問わず、さまざまなバイク情報を取り上げています。