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メルセデスやポルシェを手がけるブラバスがバイクとコラボ【BRABUS 1300 R Edition 23】豪華な専用パーツで彩ったプレミアムな1台が登場!

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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昨年の発表から話題が絶えぬまま国内での発売がついに開始されたのが、ドイツの高級チューニングパーツメーカーとして知られる※ブラバスとKTMのコラボレーションによって誕生した『BRABUS 1300 R Edition 23』。
マシンのベースはKTMのフラッグシップモデルにあたる1290 SUPER DUKE R EVOをしながらも、車体の各部を豪華な専用パーツで彩ったこの車両の生産台数は290台のみとなっており、その中から日本国内では25台が販売される。
今回はそんな幻ともいえるバイクがKTM 東京ベイにて試乗できるという噂を聞きつけて、早速試乗してきた様子をお届けしよう。

※ブラバス(BRABUS):ドイツの自動車チューニングメーカーで、特にメルセデス・ベンツ車の高性能カスタマイズで世界的に知られている。1977年に設立され、エンジンパワーの向上、ラグジュアリーな内装、エアロダイナミクスの改良など、幅広いカスタムパーツを提供。最先端技術と高品質な職人技で、メルセデス、ポルシェ、ロールスロイスなどの車両をさらに洗練させた特別仕様車を製作している。

目次

KTM / BRABUS 1300 R Edition 23 : impression

KTMの1290 SUPER DUKE R EVOをベースとして開発された『BRABUS 1300 R Edition 23』は1301ccのLC8 V-Twinエンジンを搭載しており、その最高出力は180PS/140Nmを誇る。

フロント周りは丸目のヘッドライトがネオクラシックな雰囲気も残しつつ、リア周りは今時らしいスリム&コンパクトなデザインとなっており、フロントフェンダーをはじめ、タンク周りや特徴的なサイドシュラウド、テールカウル各部までの随所にあしらわれたカーボンファイバー製のパーツが一気にレーシーなイメージへとまとめ上げてくれている。

コンパクトながらも視認性の良いウインカーはテールランプ一体型となっており、よりシンプルなリアビューを実現している。デザイン性だけでなく、座り心地・触り心地共に良いシートはBRABUSカスタムメイドヒーテッドシートを採用しており、機能性に加えてさりげなくエレガントさもプラス。

前後にMonoblock Z軽量9スポークの鍛造ホイールをインストールしており、美しい「プラチナブラック」で統一することで主張しすぎずに足元までしっかりお洒落しつつも大人っぽさを演出。

ねじり剛性の高さでお馴染みのトラスフレームを支えるのは48mmの逞しいWP製倒立フロントフォーク、リアにはダンピングを可変にする電子制御磁気バルブを搭載したWP製APEXセミアクティブサスペンションが採用されており、全体をコンパクトにまとめながらもスパルタンな印象で存在感は抜群の一台だ。

驚異のパワーウェイトレシオを最新の電子制御システムで飼い慣らす

最高出力180PSに対して194kgという驚異のパワーウェイトレシオは1.077kg/PS。これは現代のスーパースポーツバイクとほとんど変わらない数値で、実はとんでもなくなくじゃじゃ馬なのでは?と少々不安であったのだが、実際に『BRABUS 1300 R Edition 23』に乗って走り始めるとそんな不安は一気に消し飛んでしまった。

恐る恐るスロットルを開けていくも、スムーズな加速と制動力の高いブレーキは公道でも充分に運転しやすく、高出力のエンジンも電子制御によって完璧にコントロールされているので、不安感が全くない。それどころかレイン/ストリート/スポーツ/トラック/パフォーマンスの5つのライディングモードと革新的なトラクションコントロールにスリップ制御、アンチウイリー機能やコーナリングABSからサスペンションの設定まで、路面状況や走行シーンを問わず『どんな時でも』安心して走るための電子制御がこれでもかというほど搭載されているからこそ、Vツインの力強さを存分に味わいたくなるような気持ちにさせてくれるのである。

特に交差点の右左折時や細い路地でのクランクといった低速での走行シーンが非常に扱いやすく、全くギクシャクしないフィーリングは素晴らしい。幹線道路への進入や合流などで低速から一気に加速するシーンでもレールに乗っているかのように車体の軸がブレずにビッと加速していく感覚がとても気持ちの良い、まさに見ていても愉しめ、走っても満足の出来る一台である。

176cm/80kgの筆者が跨っても両足の踵が浮いてしまうシート高は845mmと少々高めの設定となっているものの、194kgの軽量な車重のおかげもあって跨った時の不安感は数値ほどではなく、降車時の取り回しも軽快そのもの。

Edition 23の唯一無二なキャラクターを強調するために開発された特殊なデュアルスリップオンエグゾーストシステムは力強くスポーティなVツインサウンドながらもあくまでジェントルな質感だ。

実際に乗ってみてさらに気に入ったのが、ふとした時に目に入る特注パーツの数々。オイルフィルターカバーやステップ、サイドミラーなど各所に入ったBRABUSのデザインは車両の所有感もグッと高めてくれることに加えて、290台のみ生産というプレミア感にも後ろ髪を引かれてしまう。

また、KTM RACE ONシステムが採用されているおかけでトランスポンダーキーをポケットにしまっておくだけで機械的な操作は一切必要なく、右スイッチボックスのロックボタンをプッシュするだけで電源が入るのだが、この時もBRABUS専用のスタートアップ画面が用意されており、こうした細かな演出にも気分が高まる。

そして気になる車両価格は570万円(税込)という、これまたかなりプレミアムな価格設定となっているが、唯一無二のこのデザインに加えて、車両を彩る豪華特注パーツや電子制御システムの数々、そしてベースとなる1290 SUPER DUKE R EVOのプラットフォームを考えると、不思議と妥当に思えてくるもの。このデザインに一目惚れしてしまった方やあまり他人のバイクと被りたくない方、資産として持っておきたいという方にとってもピッタリの1台となるかもしれない。

今回の試乗車の他、店内にはカラーの違う展示車も用意されていたのだが、国内では25台という数に限りがあるため、必ず欲しいという方は店舗への確認を急ごう。

一部のMFDグループ店舗にて試乗できるチャンスも!!

今回試乗させてもらったKTM東京ベイをはじめ、全国のMFDモトフィールドドッカーズグループ各店では最新の車両や憧れの輸入車に試乗できる試乗イベントを定期的に開催しているほか、タイミングが合わず試乗会に参加できない場合にもMFDグループ各店では常時「試乗車」を用意しているそうだ。

試乗する際はバイクに乗る装備(ヘルメット、ジャケット、グローブ)と、試乗するバイクの排気量に適した免許証さえあれば誰でも試乗会に参加ができる。試乗の申し込みは事前の申し込みの他、試乗枠に余裕があれば当日の申し込みでも試乗が可能となっている。

試乗イベント当日に用意される台数は変動する可能性もあるそうだが、基本的に10台前後のラインナップより3台が試乗でき、枠に余裕があれば追加もできる。

また、試乗会以外でも店舗に試乗車があれば予約がなくても当日にフラッとお店に行って試乗することも可能で、試乗の際には誓約書に記入するだけでなんと無料で試乗可能。その際にはスタッフが最低1名は同行してくれるそうなので、店舗周辺の道路に詳しくなくてもこれなら安心。

決して安い買い物じゃないからこそ、気になるバイクを買う前に試乗ができるというのは非常にありがたく、実際に乗ってみることで購入後のバイクライフもより解像度を高くイメージできることだろう。

バイクの購入や乗り換えを検討している方はもちろん、気になる車両を間近に見てみたい・試乗してみたいという方はぜひ一度お近くのMFDグループ各店に足を運んでみてはいかがだろうか。

【取材協力】KTM東京ベイ
所在地:〒132-0024 東京都江戸川区一之江1丁目9−16
営業時間:10:30~19:00(定休日:火曜・水曜)
電話番号:03-6231-5927

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