全国1億人のオフローダーの皆様!こんにちは!けんです!
今回はほぼ100%のオフロード、モタード乗りが悩むと思われる命題…!
AraiとSHOEIのオフロードヘルメットって、どっちが良いの?という命題を検証します!
結論から書いてしまうと…
どっちも素晴らしいヘルメットなので、どっちを買っても後悔はしないです。
ただ、何が良くて何が悪いのか、実物を見比べていきます!
V-Cross4からVFX-WRに買い換えた理由は?
元々私は生粋のArai党でした。
今まで4つのAraiヘルメットを使用し、海外5000km含む合計10万km以上走っています。
ただ、ある日思いました。
SHOEIを知らずにAraiの素晴らしさを語れるのか?
そう。Araiの最大のライバルSHOEIを一度も被ったことがなかったのです。
一回被ってみるかー!と思いVFX-WRを購入しました!
Vクロス4とVFX-WRの見た目!
まずは見た目から見ていきましょう!
ヘルメットの最も大事な要素の一つである見た目!ハッキリ言って好みの問題です。
Araiは丸みがあり、SHOEIは複雑な形状です。
この形状の差は、両メーカーのヘルメット造りの考え方を表しています。どちらが良いとかはありません。
安全面の比較で形状の違いは説明するよ
ちなみにカラーバリエーションは圧倒的にSHOEIが多いです。
SHOEIはソリッド3色、グラフィック9色
Araiはソリッド3色、グラフィック2色
※廃盤除く
とはいえデザインは好みなので、好きなやつ買ってください。
安全面の比較
安全面は、どちらも世界的にトップレベルと言えます。
どちらもMXGPや全日本選手権でトップライダーが使用しています。
オフロードコースやサーキットに行けば上級者から初心者まで、AraiとSHOEIが圧倒的なシェア率です。
公道利用を含むと、安全面のコダワリは海外ヘルメットとは一線を画すと思います。
Araiの安全面へのコダワリ
Araiは独自の安全規格を定義して通す徹底ぶりです。
AraiのHPにはこんな記載があります。
ヘルメットの最大の機能は安全性能。R75に代表される滑らかなRを連続させる安全設計〜
つまり、Araiは丸み(R)を持たせることで安全性能を向上させています。
確かにヘルメットが丸ければ設置時に回転するので衝撃を逃せます。
SHOEIより明らかに凹凸が少ないです。
下から見るとAraiの方が丸いのが分かります。
SHOEIの安全面へのコダワリ
SHOEIの公式には以下のような記載があります。
アグレッシブで斬新なスタイリングと高い安全性で世界中のライダーから高い支持を得てきたVFXシリーズ。
「安全」という言葉の前に「スタイリング」という言葉が出てきます。
転んだ時の安全性はもちろんだけど、乗った時の快適性や機能、見た目も大事!と読み取れます。
ゴーグルが外れにくい凹凸や、呼吸のしやすい口部分、軽量さなど、乗った時の快適性も重視しています。
「その分、帽体が四角いじゃん!危険なの?!」と思いましたか?ご安心ください。
Araiが帽体の外側の丸みで衝撃を逃すのに対し、SHOEIは帽体の内側にM.E.D.Sという独自ライナーを仕込んでおり、衝撃を逃しています。
つまりAraiは外側の丸み、SHOEIは内側のライナーで衝撃を逃しているってことか。
どっちが良いとかでなく、設計思想が違うんですね。
また、ネックブレースと接する部分の面積が広く、衝撃を逃がせるようにしています。
Araiはネックブレース設置面は特に工夫なし。
ここまでいろいろ書きましたが、Arai、SHOEIの安全性は、どっちが良いとか言えないレベルで高次元です。
どっちを買っても最高次元の安全性能が手に入るのでご安心ください。
重量の比較!
特にスポーツ時に重要になる重量を実測してみます。
Arai V-cross4は1,604g!
SHOEI VFX-WRは1,521gという結果になりました!
ゴーグル込みだとArai 1,741g、SHOEI 1,653gという結果に。
軽いとスポーツ性能が高いです。
が、このくらいの差はあまり体感できません。言われてみれば…くらいです。
使い心地の比較!
最高
以外に言葉が出ない。どちらも本当に良いヘルメットです!
スポーツでの使い心地
こういうのはオフに行かないと分からんので、オフを爆走しました。
結果、スポーツでの使い心地はSHOEIが少し上だと感じました。
- 段差のおかげでゴーグルのバンドがズレにくい
- 少しだけ軽量
- 息がしやすい
ただ、Araiも十分スポーツできるし、今までしてました。
どっちかと言えば〜っていう素人感覚です。
当たり前ですね…。このヘルメットでMXGPとか出てるレーサーいますから、スポーツできないワケがないです。
ツーリングでの使い心地!VFX-WRはインカムがつかない?!
これはAraiに軍配です。
走行性能はどちらも快適!ほぼ変わらないのですが、SHOEIにはそのままインカムが付きませんでした…。
段差が多くインカムの土台が綺麗にハマりません!こんなふうに浮いてしまいます…。
そこで、同じヘルメット・インカムのあおちゃんに助けを求めました…。
助けて!あおえもん!
そこ浮きますよね〜!!
私はエキポシパテで土台を作って、3Mでつけてます!
(和訳すると…)
インカム取り付け側にパテを盛って、土台を自作
それを3M両面テープでくっ付けてるってこと?
そのとおり!
あおちゃんのヘルメット(VFX-WR)とインカム(SENA30K)はこんな感じでくっついてます!
同じ手法でなんとか綺麗に収まりました…が、一手間どころじゃない手間がかかります!
その点、Araiは丸い帽体なので、何の工夫も必要ありません!
ベンチレーション
ベンチレーションはどちらもすごく効きます!
強いて言うなら、SHOEIの方がベンチレーションの風通りは良いです。
ゴーグルとヘルメットの隙間がAraiより大きく、風が大きく入ります。
Araiは、SHOEIに劣るものの必要十分にベンチレーションが効きます。そして一部が閉まるので調整できます。
被り心地
どちらのヘルメットも被り心地に差はありません。最高です。
肌触りも良いし、汗をかいても不快感は最小限です。
遮音性も抜群に良く快適そのものです。
安いヘルメット買うと、内装がザラザラしてて不快なことあるよね。
アレと比べるとマジで天国っすよ。
ぶっちゃけ微妙なところ
両方のヘルメットに共通して、微妙なところがあります。
価格が高い
私のような貧乏人には辛い価格をしています。
定価(税込)
■Arai V-Cross4
ソリッド:¥48,400
グラフィック:¥57,200
■SHOEI VFX-WR
ソリッド:¥52,800
グラフィック:¥66,000
私は金で安全が買えるなら喜んで買う派。
が、ここが踏ん張りどころ!数年に一度の買い物なので頑張りましょう!
スポーツ重視派にはやや重め
クローズドコースのみの使用に限る場合、Arai、SHOEIより軽いヘルメットは山ほどあります。
トライアルやエンデューロなど低速メインの使用では、海外のカーボン製ヘルメットを好んで使う人もいます。
例えば上の画像のACERBISのヘルメットは950gです。
AraiやSHOEIが重いのは「技術的に不可能だから」ではなく、「安全性を保つのに必要だから」と考えられます。
公道での事故で対向車やガードレールにぶつかる、モトクロスで高速で転ぶ、などを考えるとAraiやSHOEIの徹底した安全性はありがたいです。
V-Cross4、VFX-WRはこんな人に向いてる!
- ツーリングで使う!
- 林道(公道)を走る!
- 公道を自走してオフロードコースを走る!
- モトクロスなどで高速走行をする!
- 公道はトランポで移動し、クローズドコースのみ走る。
- スポーツ性を超重視していて、軽さが命だ。
- 低速の走行が多く、高速からの転倒は少ない。
私もクローズドコースでオフロード遊びするときは、軽いZEALOTのカーボンヘルメットを使用します。
要は使い分けが大事です。
私も自走・ツーリングの安全性を最重要視したいのでSHOEIを購入しました。
動画もあるよ
ヘルメットを全体的に見たい方はぜひ動画で!
まとめ!V-Cross4もVFX-WRも最高です。
このヘルメット2つに甲乙つけるのは無理だろ!
この最高なヘルメット2つに私如きが甲乙をつけられません。
どちらも本当に完成度が高い。
しかしArai、SHOEIの1番の素晴らしいところは、所有感があるところかもしれません。
どちらを買っても絶対に満足できる製品だと思いますので、直感で欲しい方をご購入ください!