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【ヨシムラジャパン】Hayabusaの2本出しは存在感あり! CT125のコンセプトサイクロンも展示⁉︎【東京MCS】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

世界耐久選手権へ参戦1年目でシリーズチャンピオンを手にした記憶も新しいヨシムラ。
ブースで展示したレーサーは、ショーの前日までサーキットでテスト走行していた車両。開催当日の早朝にヨシムラブースへレーシングマシンを運び込んでいた、というのだから驚きだ! レースへの並々ならぬ思いは高性能なマシンという形になり、さらには市販製品へとフィードバックされ、高品質で信頼性の高い製品として世の中のバイクファンの心を熱くしてくれるのだ。

目次

ヨシムラがコンストラクターたる所以はレースにあり!

ヨシムラはレースで勝つことを目標に、車体トータルでマシンを作り上げるコンストラクターとして世界を舞台に戦っている。
その歴史は1954年に吉村秀雄(POP吉村)が、九州の福岡県でヨシムラモータースを創業したことに始まる。

ヨシムラを代表する製品の1つである『集合管マフラー』は、四輪のエンジンチューニングで発想し、バイクの集合管に応用したのが始まりとされている。その集合管マフラーを世界で初めてオートバイのレースで使用したのもヨシムラなのだ。1978年に開催された第1回鈴鹿8時間耐久ロードレースで車両メーカーを相手にして、ヨシムラが初代チャンピオンを手中に収めた事は、今や伝説となっている

ヨシムラの中に流れるレースへの情熱は、創業時から現在でも変わらない。昨年は加藤陽平チームディレクター率いる「ヨシムラSERT Motul」がEWC世界耐久ロードレースを戦い、シリーズチャンピオンを獲得している。2022年はディフェンディングチャンピオンとして挑む。

一方、全日本ロードレース選手権には3年ぶりのフル参戦となる。
〝JSB1000クラス〟は、スーパースポーツの市販リッターモデルをベースにして、レース用に仕上げられたマシンが競う国内ロードレースの最高峰カテゴリーで、鈴鹿8時間耐久ロードレースにも直結しているクラスだ。
今期は、「ヨシムラ スズキ ライドウイン」として、加賀山就臣チームマネージャー指揮の下、昨年、EWC参戦マシンの開発を担当していた渡辺一樹選手がマシンを駆ってチャンピオンを獲りに行く!

「P+RIDE」 MY RIDE,MY PRIDE.がコンセプト

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「P+RIDE」 MY RIDE,MY PRIDE.をコンセプトに、ヨシムラの経験に裏付けされた技術、高品質な製品を展示。壇上には2022年を戦うEWCマシンとJSB1000のマシンが並び、ブース内には初披露となる注目のパーツが取り付けられたマシンや、反響次第で市販化されるかもしれない参考出品まで実にさまざま。

特徴的だったのは〝シャーシ〟〝エンジン〟〝エキゾーストシステム〟と称しカテゴリーごとにパーツがディスプレイされていたこと。
エンジンの高出力化を求めて生まれた『ハイカムシャフト』や、レースで培われた『サイレンサー』には豊富な形状があることがわかる。キャブレターからマフラーまで、吸排気の一連の流れや、車体を守るガード類、車両のコンディションを知るためのメーター類、旧車に向けての提案パーツなど、ヨシムラを代表するチューニングパーツの数々がカテゴリーごとに並べられ、ヨシムラが手掛ける製品の広さ、深さが感じられた

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新型Hayabusa、Z900RS、CT125と排気量を問わず人気モデルを網羅

レース活動を軸に動いているヨシムラだが、開発部門から製作部門まで生粋のバイク好きが集まった技術集団だ。面白そうなマシンがあれば、真っ先に試してみるし、人気車種は当然網羅している。レースも市販車もそこに携わる人間はいつでも本気だ。本物を知ればバイクライフはもっと充実する。注目の商品を紹介しよう。

HAYABUSA
新発表のR-11SqRサイクロン 2本出し

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レースシーンから誕生したスクエア断面のマフラー『R-11SqR』。市販車をレースベースとするロードレースのトップカテゴリーでは、レースといえどもマフラーにも高い消音性能が求められる。パフォーマンスだけでなく重量や強度など全てを満たすべく開発されたのが同製品なのだ。2021年に新型となったHayabusaに合わせ、他モデルでも既に採用されていたR-11SqRが登場。最大の特徴は2本出し仕様のため、左側のサイレンサーが初披露となった

転倒時にダメージを緩衝してくれるレーシングスライダーも新型Hayabusa向けのNEWパーツだ。流線形状でスタイリッシュなデザインとなっている。

ライディングの要となるステップには、定評のあるX-TREADを採用。ライディングブーツのソールをしっかりと掴むステップバー、ベアリングが組み込まれたペダル、高剛性な作りなどスポーツライディングに要求される繊細な操作も意のまま。

Monky125
新デザインのストレートサイクロン

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2021年9月に5速ミッション採用の新エンジンを搭載したモンキー125。ユーザーからの新型エンジンに対応するマフラーを望む声を受け、新デザインのストレートサイクロンが登場。新型エンジンに合わせ最適な径のエキパイを用いるなど、出力特性を最適化している。デザインのポイントでは一般的なヨシムラエンブレムではなく、凹凸でヨシムラのロゴが浮き上がっているエンボス仕様になっていること。あえてエンブレムでないところが、性能への自信を窺わせる逸品だ。参考出品ということもあり、市場に出てくるにはまだ多少時間を要しそうだ。

CT125
参考出品のコンセプトサイクロン

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Hayabusaとともに注目を集めていたのがCT125用の『タクティカルサイクロン』。キャンプ道具を積載したCT125で早朝住宅街を出発し、郊外のキャンプ場へ遊びにくことを念頭に開発がスタートされた。『早朝の住宅街やキャンプ場では静かに走りたい』ということをイメージし、低回転域の排気音は純正と同等。ひとたび幹線道路に出て交通の流れに乗るような高回転域では、しっかりとパワーを発揮してくれる。
ノーマルマフラーでは高い破裂音が混じっている印象に対し、『タクティカルサイクロン』は角が取れた厚みがある排気音になっている。
車体に沿わしたボックス形状のサイレンサーは、武骨さを狙ったデザインやプロテクターの装備など、ワイルドな雰囲気満点だ。

Z900RS
AMAカラーのヘリテイジKIT装着モデル

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ヨシムラというとスズキのイメージがあるかもしれないが、過去にはAMAスーパーバイク選手権にカワサキのZ1で出場し勝利を挙げている。その記念すべきモデルをオマージュしたのがZ900RS/CAFE YOSHIMURA Heritage KIT AMA Editionだ。随所にこだわりが詰まっており、ヘリテイジKIT専用ストレートサイクロンはこのKITのためだけにチタンで作られていたり、ステップKIT X-TREDのホールド性をよりアップするためにオリジナルのカーボン製ヒールプレートを採用するなど、スペシャルな仕様なのだ。

こちらも要チェック!


ステージ上の置かれていた2台のレーサーと、ブースの内側に佇んていたZ1。説明を見なくとも只者ならぬ雰囲気を漂わせていた。3年ぶりの東京モーターサイクルショーのヨシムラブースはどこを切り取っても濃厚だったのだ。

GSX-R1000Rレーサー/ヨシムラ SERT Motul(2022 EWC仕様)
GSX-R1000Rレーサー/ヨシムラ スズキ ライドウイン(2022 JSB仕様)

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昨年EWCでシリーズチャンピオンを獲得したGSX-R1000Rレーサーがベース。前後の重量配分とリアのサスペンションリンケージをメインに昨年1年かけて開発し、かなり手応えのある仕上がりとなっている。開発現時点ではEWC仕様(写真左)、JSB仕様(写真右)に大きな差異はない。ただし、今季JSBを戦っていく中で各部のモディファイは随時行われるため、レースを重ねるたびにパーツや仕様が進化していくことになる。レースの行方も気になるが、どのパーツが変わっていくのかというポイントに着目してレースを見てみるのも面白い。

YOSHIMURA Z1 phase1
1978年型ヨシムラZ1を彷彿!!

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まるで新車かと見まごう仕上がりは、どこから見てもスキがない! ヨシムラに連綿と引き継がれている技術をもとに、カワサキがリバイバルしたシリンダーヘッドや試作品のヨシムラ製のカムシャフトなど現代のパーツを用いて製作したZ1。現在の最新モデルとはまた違った、堂々たる存在感とメカメカしい美しさは筆舌に尽くし難い。

2022東京モーターサイクルショーのヨシムラジャパンのブースをVRで体感できる!

注目のマシン、商品が多数展示されたヨシムラジャパンの展示ブースが『ヨシムラVRブース』として公開中だ。
当日会場に来られなかった人や、もう一度見たいと思っていたヨシムラファンも、再びあの光景が楽しめる!

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