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独自の配合でライダーの“欲しい”を具現化!バイク用ブレーキパッドのベスラ【東京モーターサイクルショー】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

【brandpickup】

ブレーキパッド専門メーカーとして73年の歴史を持つ「Vesrah(ベスラ)」は、旧車から現行モデルまで多くの適合数を誇り、レース向けからストリート向けまで多彩な製品をラインナップしている。

その長い歴史や、自社で積極的に行っているレース活動から得たデータや知見を元に、さまざまな性能のブレーキパッドを自在に生み出しており、東京モーターサイクルショーブースでも、全く新しいアプローチのブレーキパッドを見ることができた。

目次

レース専用の効かない!? リアブレーキパッド

イベント出展するベスラブースでユーザーに直接ブレーキパッドの大切さを伝えている国際ライダーであり、ベスラの社員でもある中原美海さん。

サーキット走行では、リアブレーキは車体姿勢の制御用として使われるケースが一般的で、制動力よりもコントロール性が求められる

コーナーリング時にさらに旋回性を高めたい際にもリアブレーキを使用するが、効きすぎれば車体のバランスを崩し、転倒に繋がることもある。

そのため、今まではあえてリアブレーキペダルの形状を変えて踏力を伝わりづらくしたり、ローターを加工して制動力を抑えたりなど、車体側に加工を行うケースが一般的だったそうだ。

そうした背景の中、ベスラの新商品として登場したのが絶妙に“効かない”ブレーキパッド「WIN PAD」だ。

WIN PADはレース専用のリアパッドで、制動により止まることが目的ではなく、コントロール性に軸足を置いたテクニカルパーツなのである。

その特徴は3つで

  • 制動時に振動しない
  • ロックしない
  • 蛇行しない

というもの。

ラインナップは3種類で

  • とにかくロックしづらい初心者向けの「ビギナー」
  • ロックしづらく丁度よい効き具合の「エキスパート」
  • 公道用のSDよりも効きが弱いがWIN PADの中では最も制動力の高い「EXプラス」

となっており、好みやコースに合わせてパッドの特性を選ぶことができる。

ひとつのセッティングパーツとしても非常に有効だ。

ベスラ販売課の福田隆夫課長は国際ライセンスを持つライダーで商品のテストなども担当する。昨年のもて耐では「ベスラレーシング TEC2&YSS」チームを優勝に導いた。

すでに、もて耐やAMAのレースでの実績もあり、多くのライダーから好評を得ている。

摩擦材の配合で自在なブレーキパッド性能を実現できるベスラの技術が発揮されたパッドだ。

強力なストッピングパワーを生み出すレーシングパッドのラインナップも豊富!

ベスラでは「強力な制動力」「コントロール性」「耐久性」を高次元でバランスさせたレース用ブレーキパッドのラインナップも豊富だ。

ベスラのサーキット用パッドは、RJL、SS、XX、WX、RXの5種類で、耐久性や初期制動力、制動安定性などにそれぞれ突出した特性を持っている。

また、熱変形に耐える硬質の特殊鋼材をレーザーカットしたバックプレートに採用。完全日本生産で、国内のみならず海外のレースシーンでも優れた実績を残している。

国際ライダーであり、ベスラの社員でもある中原美海さんは、自身のレース活動でもちろんベスラのレーシングパッドを使っている。

初期制動力を重視したオフロード専用パッド!

摩擦材の独自配合比でブレーキパッド性能を自在に具現化できるベスラだからこそ実現したオフロード専用「DX PAD」。

ロードに比べるとアベレージスピードが低く、ブレーキ温度が上がりにくいオフロードの状況下でも、優れた初期制動性とコントロール性を実現している

フロント用は指一本でもしっかり効力を発揮する制動力を持ち、リア用はフロントより摩擦係数を抑えた材質を使用することでコントロール性を重視している。

自社開発を行い、自在な制動特性を得ることができるベスラらしさが光る製品となっている。

レースでの実績がフィードバックされたストリート用パッド

レースでの実績を積み上げてきたベスラのブレーキパッドだが、ストリート向けにおいてもユーザーの細かな要望に応える製品をラインナップしている

ストリート向けパッドはレース用レベルの制動力を誇るパッドから、公道に最適なコントロール性とコストパフォーマンスを兼ね備えたスタンダードまで3種類で、ユーザーのニーズに応えている。

レーシングパッドに引けを取らない制動力を持つZD-CT 

ベスラのストリート向けパッド最高峰に位置する「ZD-CT」は、強力なストッピングパワーを有するため、特にブレーキの制動力を高めたいと考えているユーザーには最適だ。 

制動力だけでなく、パッドのライフも長く、ローターへの攻撃性も低いため、コストにも優れている。 バックプレートは高温下でも熱変形が少なく剛性感あるレバータッチを実現する特殊合金を採用。 

愛車でサーキット走行会を楽しみたい人や、ツーリングメインだけどブレーキ性能を高めたい場合には最良のパッドだ。 

制動力とライフ、そして握った分だけ効くコントロール性! 

プロのバイク便ライダーにもリピーターが多い「VD-JL」は、天候を問わず安定した高いストッピングパワーを発揮し、さらにリニアなコントロール性が特徴だ。 

また、ライフも長く、街乗りからツーリングまで幅広いシーンでおすすめのパッドである。 

純正パッドの効きやコントロール性に不満があるなら、まずはVD-JLを試してみていただきたい。 

アジア生産モデルにもおすすめ! 

近年、国内メーカーの小排気量車はアジア生産されるのが一般的だ。 その場合、多くはコストを重視したレジン系ブレーキパッドが純正採用されており、制動力に不満を抱く人は少なくない。 

そこで、純正パッドをべスラのシンタードパッドVD-JLに交換することで、ブレーキのパフォーマンス向上を望むことができるのだ。 

ブレーキホースやマスターシリンダー、キャリパーなどのブレーキパーツなどを交換してブレーキ系のチューニングをする前に、まずはパッド交換を試していただきたい。 

コストに優れた「公道で安心してブレーキングできる」スタンダードパッド 

ベスラの中でもスタンダードとして位置づけられている「SD」は、原付から大型車まで使えるしっかりと効力を発揮するパッドで、コントロール性も良好。 

低速での速度調整もしやすく、高速域での減速も過不足無い性能を有している。 

また、60年代後半~の旧車用のラインナップも豊富で、ブレーキの鳴きを抑えた製品の開発も続いている。鋳鉄ローターにも使用が可能だ。 

田村昭人会長が長年の経験を元にブレーキパッドの製品開発を自ら担っている。

ブレーキパッドの残量はこまめにチェック! 

用品店やイベントブースにて中原美海さんが実際にユーザーのパッド残量をチェックしている。ブース出展情報はSNSをチェック!

ブレーキパッドの残量はタイヤ空気圧チェックの際などに、ローターとキャリパーの隙間をのぞき込んで確認したい。 

摩耗によって摩擦材の残量が無くなると、制動熱が伝わりやすくなり、フルードの劣化を招いたり、ブレーキが一時的に効かなくなるペーパーロックを引き起こす要因にもなりうる。

 また、摩擦材が無くなるとブレーキローターとバックプレートが直接接触することになり、ローターがダメージを受けて交換が必要になることも想定される。 

だからこそ、ブレーキパッドの残量はこまめなチェックが必要だ。 

もし、自分でわからない場合はプロに診断してもらおう。 

パッドの交換目安残量は2mmだ! 

甘い香りと深いコクが効く!ベスラがコーヒーはじめました!? 

ベスラの高性能ブレーキパッドは、コントロール性に優れており、バイクで走る楽しみを増幅するものだ。そうした特性はアジア市場でも高い評価を得ている。 

ベスラがパッドの輸出を行うベトナムにおいて代理店を務める会社が現地でコーヒーを生産しており、今回そのつながりベスラが日本でコーヒーを販売することになった。 

複数の材料の調合比によって多彩な性能のブレーキパッドを生み出すベスラらしく、アラビカ種とロブスタ種、くり豆をブレンドしたベトナムプレミアムコーヒーは、あまい香りが特徴の深い味わい。 

ベスラのブレーキ性能を堪能したライディングの後は、自宅でベスラのコーヒーを味わってみてはいかがだろうか!? 

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