【brand pickup】
体格、体重、乗り方などなど、乗り手が変わればベストなサスペンションセッティングも変わる。そんな個人レベルの要望やオーダーに対し、きめ細やかな対応を行っているのがサスペンションメーカーのNITRON(ナイトロン)だ。
国内にアッセンブリー工場を持つことで製品開発はもちろん、きめ細やかな顧客対応が可能となり、サスペンションのワンオフ製作も行っている。
それに製品開発まで行っているNITRONのサスペンションなら、定期的なオーバーホールはもちろん、修理やパーツ交換もお手の物。アフターサービスで差が出るのがNITRONのサスペンションというわけだ。
ブース内に豊富なラインナップを所狭しと展示
イギリス生まれのサスペンションメーカーNITRON。イギリスのメーカーでありながら、日本国内でサスペンション開発から製造まで行い、日本人が日本人のライダーに、そして日本の道路事情に合わせたサスペンションを製作している。また旧車から最新モデルまで幅広いラインナップも同社の強み。他のサスペンションメーカーでは廃番になるような車種でも、国内アッセブリーを行うNITRONなら廃番という概念がないのも嬉しいところだ。
参考出品の電子制御サスペンション「elec-TRON」に注目!
今年の目玉はNITRON製
電子制御サスペンション
「elec-TRON(エレクトロン)」です!
幅広いラインrナップのNITRON製品を展示するとともに、モノショック化したカスタムショップ「BULL DOCK」のZ1を展示して、顧客単位でのオーダーメードが可能なこともアピール。参考出品のR1250GS用のNITRON製電子制御サスペンション「elec-TRON」は年内発売予定だ。
【今年のモーターサイクルショーでの注目商品】
アドベンチャーバイクをはじめ、さまざまなメーカーが電子制御サスペンションを純正採用しはじめているが、やはりメーカーによって考え方が異なり、電子制御の振れ幅が小さかったり、また体格や乗り方など電子制御のセッティングやサスペンションそのもののキャラクターが合わなかったり……。
そんな不具合を解消するためにサスペンションそのものをアップグレードしようとすると、せっかくの電子制御サスペンションの機能を全面カットする必要があったりする。電子制御サスペンション搭載車のサスペンションカスタムは痛し痒しなところが多かったのだ。
そんな電子制御サスペンションの不満を解消するために生まれたのがNITRON製電子制御サスペンション「elec-TRON」。しかも純正の電子制御サスペンションよりもリーズナブルな価格設定になる予定というから嬉しいかぎりである。
商品①
より幅広い調整幅を持つ電子制御サスペンション
elec-TRON
純正装着の電子制御サスペンションとカプラーオンでの換装が可能なNITRON製電子制御サスペンション「elec-TRON(エレクトロン)」。最大のポイントは1秒間に25回もの減衰調整を行うソレノイドバルブに加え、メカニカルな高速/低速対応の圧側減衰調整機能を備えていることだ。
これにより、電子的な調整幅を超える根本的なキャラクター変更が可能となり、より乗り手の体格や使用用途に合わせたセッティングが可能になるという。
また国内工場を持つNITRONならではのきめ細やかなサービスとして、ソレノイドバルブ部分のシム調整によるモディファイも対応可能だとか。電子制御サスペンションというと、ユーザーは安易に手を出せないイメージがあったが、NITRONの電子制御サスペンション「elec-TRON」を導入すれば、これまで以上に自分好みのセッティングが作れ、しかもそれがボタン一つで「街乗り用」、「サーキット用」、「オフロード用」と一瞬で切り替わる……夢のようなシステムが完成するというわけである。
このNITRONの電子制御サスペンション「elec-TRON」は、BMWのR1250GSシリーズのフロント&リヤ用があり2023年内発売を皮切りとして、今後はさまざまな車種の電子制御サスペンションに対応していくという。
また面白いのは、このカプラーオンタイプの電子制御サスペンションの次のステップだろう。NITRONでは、もともと電子制御サスペンションを持たないモデルでも電子制御サスペンションが使えるよう、スマートフォンでセッティングを行うタイプの電子制御サスペンション構想もあるのだとか。
こうなると現行車の電子制御サスペンション化が可能になるのはもちろんだが、カワサキのZ1などの旧車のようなモデルも電子制御サスペンション化が可能になるというわけである。NITRONの電子制御サスペンション「elec-TRON」の進化に今後も注目したい。
【こちらも要チェック!】
NITRONでは、日本国内でサスペンション開発から製造までを行っているため、きめ細やかなユーザー対応が可能。他社では廃番になるような車種のサスペンションでも製造販売が可能であり、顧客単位でのサスペンションのオーダーメイドもできるというわけだ。
第50回東京モーターサイクルショーブースでは、カスタムショップ「BULL DOCK」が手がけたZ1を展示。このフルカスタムされたZ1の前後サスペンションはNITRON製であり、リヤショックに関しては、ツインショックから、リンク付きのモノショックへと変更されている。
車種設定のないサスペンションに関してもワンオフ製作できるのもNITRONの強みというわけだ。