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40過ぎてからのオフロードバイク・デビュー!【第4回:シッティング、スタンディングはどこで変える?】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

バイクのライディングの基本である〝ライポジ〟〝レバー操作〟をこれまでに取り上げ、前回では〝加減速での姿勢の取り方〟紹介した。

オフロードバイクの基本的な操作に慣れてきたら、次に考えるべきは「どこでシッティングし、どこでスタンディングするのか?」という点だ。適切なポジションを選ぶことで、安定感が増し、疲れにくくなるだけでなく、安全性も向上する。

ライディングをレクチャーしてくれる講師はエンデューロチャンピオン渡辺学選手だ。

前後のサスペンションに手を加えたテクニクスのレンタル車両「YAMAHA SEROW250」を使って、『シッティングとスタンディングのタイミングや、それぞれの有効な使い方』をマスターしよう!

シッティング、スタンディングの基本をおさらい!

シッティングもスタンディングも、正しいフォームを身につけることが重要だ。ここでは、それぞれの基本姿勢をおさらいしよう。

シッティングの基本フォーム

「加速でも減速でもない状態、いわゆるアクセルがパーシャル状態で走行している時には、上半身の姿勢はシッティングの基本姿勢と基本変わりません。 ステップの延長線上に座り、そのさらに上に頭がくる感じです」。

スタンディングの基本フォーム

「スタンディングの基本姿勢は、ステップの上にまっすぐ立ち、頭はステアリングヘッドの延長線上に来るのを意識してください。

腕の形は、シッティングの時と同様に、フロントタイヤが外乱で暴れても上半身を腕の力で支えられるよう、脇を軽く開いた姿勢になります。
脇をどれぐらい開いたらいいの?と疑問に思う方もいることでしょう。
より詳細に関してはこちらをチェックしてくださいね」

シッティングとスタンディング、それぞれのタイミングとシチュエーション

オフロードでは、シッティングとスタンディングを状況に応じて使い分けることが重要だ。
「路面状況や走行状況に応じて使い分ける必要があります。特にダート走行時はスタンディングの方が走りやすいのは確かです。とはいえ、場面場面で変えていきましょう!」とマナブ先生。

それぞれのメリットと適したシチュエーションを詳しく見てみよう。

シッティングが適している場面

シッティングは、特に安定した路面や長距離移動の際に適している。

「フラットな砂利道や舗装路を走る場合、無理にスタンディングをする必要はありません。座ることで体の負担を軽減し、疲れを抑えながらライディングできます。疲れないことはすごく重要で、それがライディングでの集中力につながります。疲れて集中力が切れてしまうと、つまらないミスをしたり、そのミスによって転倒しまうことも……」。

【シッティングに適している場面】
・路面が荒れていないフラットなダート
・舗装された林道

スタンディングが適している場面

スタンディングは、不安定な路面や衝撃が大きい状況で真価を発揮する。

「ギャップの多い荒れた路面や、砂地などバイクが大きく揺れるような環境やハンドルが取られやすいな場面では、ステップの上に立つことで、衝撃をヒザや股関節などで吸収し、バランスを取りやすくなります」。

【スタンディングに適している場面】
・荒れたダート路面
・大きめの砂利や砕石の広がっている路面
・砂地等

ダートは絶対スタンディングなの?

「ダート=スタンディング」と思われがちだが、路面状況に応じて柔軟に姿勢を変えることが大切だ。

それに加えて、加減速に応じて上半身の姿勢を前傾、後傾させることも忘れてはならない。せっかくスタンディングしても棒立ちのままなら、スタンディングの意味がないとまでは言わないが、その効果を活かせてないことになる。

また、優れたサスペンションを備えたマシンなら、シッティングでも加減速に応じて上半身の前傾、後傾が上手にできていれば、一般的な林道程度の路面なら難なく走れたりする。

大切なのは、常にスタンディングを意識するのではなく、走りながら状況を判断して最適なポジションを見極めることなのだ。

どの路面が滑って、どの路面がグリップするのか全然分からない。見分けるコツは?

初心者が戸惑うのが、「どの路面が滑りやすいのか分からない」という点だ。見極めるためのポイントをいくつか紹介しよう。グリップする路面を覚えるより、滑る路面や状況を把握しておきたい。そもそも、路面は滑るモノと捉えて走った方が、転倒のリスクは抑えられる。自分ならこれぐらい走れるだろうという過信は転倒の元!

滑りやすい路面の特徴

乾いた砂が浮いている場所
明らかに湿っている土
  • 乾いた砂地。固い路面の上に砂が浮いている場合:タイヤが浮きやすく、スリップしやすい。
  • 雨上がりの粘土質の土:タイヤが泥を拾いやすく、滑りやすくなる。
  • 苔が生えた岩場や濡れた木の根:グリップ力が低下し、タイヤが滑る危険がある。
  • クルマがほとんど通らない舗装された狭い道の両側:苔が生えていたり、湿った落ち葉がたまっているなど滑りやすい。
  • ダートから舗装路に切り替わる場面:舗装路に砂利が広がり滑りやすい
日当たりの悪い舗装路の両端は、苔や濡れた落ち葉が積もり結構危険!
路面が切り替わる場面も注意したい。
雨などで濡れた平らな石も滑りやすい。

グリップしやすい路面の特徴

  • 適度に湿った土:タイヤがしっかりと噛み、安定した走行できる。

見分けるコツ

  • 路面の色や質感を観察する:他の路面と比べて、水分を含んだような黒っぽい部分は滑りやすい。
  • 事前に地面を歩いて確認する:ブーツの裏が滑るならバイクでも滑る。
  • 他のライダーの走行を参考にする:前を走る人のバイクが滑っていたり、路面の一部を避けて走っているなら注意が必要。

砂利と砕石。同じ石でも全然違う!

角の丸い大きな砂利道が広がる林道。

車両の往来や雨などで路面が荒れた林道では、路面の整備が行われることがある。路面が整備された直後の林道だと、石が道路一面に敷き詰められていることも。この石、砂利ではなく砕石が用いられていることがほとんどなのだ。

砂利は川や海岸で自然に削られた丸みを帯びた小石のこと。自然の力で角が取れており、粒のサイズは細かいものから大きいものまでさまざまだ。

砕石は岩や石を人工的に砕いたもので、角ばった形をしている。道路の下地や駐車場などにもよく使われる。林道の整備では、環境に配慮しつつ経済的な面からも砕石を使うことが推奨されている。

砂利と砕石のグリップの違い

  • 砂利(丸みを帯びた石)
    砂利は丸みを帯びているため、タイヤが乗ると転がりやすく、滑りやすい傾向がある。特に細かい砂利はタイヤの接地面が安定せず、スリップしやすい。
    • 小さな砂利 → 比較的走りやすいが、深いと滑りやすい。
    • 中くらいの砂利 → 不安定になりやすく、スタンディングで荷重をコントロールした方が良い。
    • ゴロゴロした砂利 → タイヤが取られやすく、バランスを崩しやすい。スタンディングでバイクの挙動を吸収するのが理想的。
  • 砕石(角ばった石)
    砕石は角があるため、タイヤが比較的食いつきやすく、グリップ力も砂利に比べたら高い。砂利よりも安定して走行できるが、サイズが大きいとバランスを崩しやすいので注意が必要。

どんな乗り方が最適?

  • 砂利道(小さな砂利・中くらいの砂利) → シッティングでもOK。ただし、深いときはスタンディングで荷重を調整する。
  • ゴロゴロした砂利 → スタンディングでバイクの動きを吸収しながら走るのがベスト。
  • 砕石の路面 → シッティングでも比較的安定するが、衝撃が大きい場合はスタンディングを活用する。

このように、砂利と砕石ではグリップの仕方が異なるため、路面に応じて姿勢を使い分けることが重要だ。

まとめ

オフロードでは、シッティングとスタンディングの使い分けがとても重要だ。どちらも適材適所で活用し、バイクのコントロールをしやすくしよう。また、路面の違いを見極めることで、より安全にオフロードライディングを楽しむことができる。

次回は、実際の走行シーンで役立つ「コーナリングの基本」を紹介していこう。

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コンパクトなコースだから奥が深い!
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マナブ先生曰く「シンプルな作りのコースだからこそ、速く確実に走るのは難しかったりします。なにも大きなジャンプがあって、高速コーナーがあってというようなレイアウトがすべてではないんです。オフロードは基本がすごく重要ですし、課題を一つ一つクリアしていくことが、上手くなる方法でもあります。そのためにも、シンプルなコースはオフロードを上達するためにも最適ですね!」

◆場所:茨城県坂東市矢作655−5
◆コース走行料:2500 円(税込)/1 日
◆走行時間:9:00〜17:00(4月〜10月末)、 9:00〜16:00(11月〜3月末)
 ※12:00〜13:00 は昼休みとし全車エンジン停止。ただし、キッズ練習時間として、PWやQR等で走行のキッズのみ走行可能。
◆コース営業日:イワイサーキット(ミニバイクコース)営業日に準じる。原則無休だが、平日に関しては念のためイワイサーキットへ要問い合わせ(イワイサーキット電話:0297-38-1385)

2024年エンデューロチャンピオンの渡辺学選手

全日本モトクロス選手権でヤマハのワークスライダーとして活躍した後、エンデューロレースに参戦。JNCCでチャンピオンになること7回!状況を常に冷静に判断してクレバーな走りで観客たちを楽しませてくれる。TWISTER Racingなるチームを率い全日本モトクロス選手権に参戦。若手選手の育成にも力を入れている。
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