お久しぶりです、くどぅちゃんです。沖縄から内地(本州・九州・四国・北海道をひっくるめて、沖縄ではそう呼びます)に渡りレンタルバイクを借りて遠征ツーリングを計画しているのですが、日帰りツーリング専門の私は荷物を十分に収納できるだけのバッグがありません。
そこでバイク専用のツーリングバッグも含めて、ネットでいろいろ調べてみたんですが…何か面白いバッグを見つけてしまいました! それが今回ご紹介する『TATONKAバレル』です。
防水性の高さを前面に押し出したマルチユースバッグ
TATONKAはドイツのアウトドアブランドで、その名前はネイティブアメリカンのスー族の言葉で“バイソン”を意味し、猛々しい姿がロゴにも反映されています。そして、このTATONKA製のバレルというバッグですが、皆さんもお気付きだとは思いますがバイク用ではありません。基本的には旅行はもちろん、優れた防水性を活かしてマリンスポーツ用エクイップメントの運搬などにも使用できるマルチユースバッグです。
メーカーのイメージ写真では、河川でのラフティングの様子が。大きめのサイズならば、空気を抜いたゴムボートや折り畳んだパドルも十分に収納できそうです。
表皮にはターポリン素材を使用しているので、防水および撥水性能は抜群。ツーリング時に降られる多少の雨くらいならば、中の収納物は濡れずに済みそうです。
ツーリングで使うならXS・S・Mの3サイズがおすすめ
持ち運び方法には収納式ショルダーストラップによるツーショルダー(XSサイズを除く)、一般的な手持ち、そして両サイドのゴム製ハンドルによる両手持ちが選べ、バイクでの遠征を考えれば乗車時はツーショルダーで背負い、降りてからもそのまま背負うか、手持ちで運ぶのがベターでしょう。
サイズは全部で5種類あり、最大のXLは容量110L、Lでも85Lもあり、遠征ツーリングでの使い勝手を考えれば3~4泊でMサイズ、2~3泊でSサイズ、そして1泊ならXSサイズで十分でしょう。そこで、今回お借りしたM、S、XSの3サイズを背負いながらバイクに乗るとどうなるか、そして荷物はどのくらい入るのか、イメージを以下に載せてみましたのでご覧ください。
Mサイズ乗車時使用例&収納イメージ
3~4泊分の荷物が収納できるだけに結構な大きさなのですが、実際に背負ってみても背中にかなりズシッと来ます。ただ、タンデムシートに着いてしまっているので、いくらか感じる重さは和らぎます。内容量のイメージとしてヘルメットを入れてみましたが、もう1個プラスアルファのスペースがあります。
Sサイズ乗車時使用例&収納イメージ
小~中型バイクに乗って背負うことを考えると、このSサイズが一番しっくり来ます。ショルダーストラップを伸ばせばタンデムシートまで着いて重さが緩和されますが、コーナーでは一体感が崩れてしまうのが悩みどころ。ヘルメット1個しか入りそうにありませんが、余ったスペースは十分です。
XSサイズ乗車時使用例&収納イメージ
もっともコンパクトなモデルはワンショルダーの肩掛けスタイルなので、コーナー侵入時には遠心力でブラついてしまいそう。サイズ感を考えると、これなら荷掛ロープでタンデムシート上に装着するのがいいかもしれません。ヘルメットを入れてみましたが高さはギリギリ、前後長は多少余裕があります。
結論:完璧ではないが工夫すればツーリングでも十分に使える!
前述のようにこのバッグは本来マルチユースを想定してデザインされているので、バイク専用バッグと比較すると物足りない部分があるのは否めません。しかし、私のようにレンタルバイクを借りるまでは“普通のバッグ”として使用することを考えると、むしろバイク専用バッグより使いやすいかもしれません。適材適所で工夫すべきところは工夫すれば、ツーリングでも十分に通用すると思われる『TATONKAバレル』、ひとつ持っていれば何かと便利に活用できそうです!
文:工藤日高
写真:宮里弘江
レンタル車両協力:モトフリークウイリー那覇店 098-851-8982