今年のスズキブースは「旅にでよう。」を出展テーマとし、海や山などの自然をイメージした背景にバイクが並ぶ展示は見ているだけで楽しくなってくる。また、話題の新型GSX-S1000GTをはじめとする多くのバイクに実際にまたがることができ、車両細部や足つきを実際に確認できるのは嬉しい。昨年EWC世界チャンピオンを獲得した「ヨシムラ SERT Motul」やMotoGP参戦する「チーム スズキ エクスター」GSX-RRの展示もあり、見応えバツグンのブースには終日多くの人で賑わっていた。
レースの経験を市販車にフィードバックしつつ、コスパも優れる『スズキ』
嗜好性の高いリッターバイクから利便性の高いコミューターまで、高い動力性能や最新の電子制御技術など、常に新しい車両開発を進めながらも消費者の声を反映したバイクづくりや、コストパフォーマンスの高さにも定評のあるスズキ。昨年世界チャンピオンを獲得したSUZUKIファクトリーチーム「ヨシムラ SERT Motul」でのFIM世界耐久選手権をはじめ、世界最高峰のMotoGPから全日本選手権、さらにはロードレースだけでなく、モトクロスの各選手権までモータースポーツシーンに参戦していることもあり、レースシーンからフィードバッグされた高い技術力を市販車作りに落とし込むことができるというのもスズキの強みとなっている。
【バイクと一緒に旅に出よう!】
「バイク旅」を感じさせるブースをイメージしています!
新型コロナウイルスの影響でバイク旅をするのもなかなか自由にできなかった昨今、開放感のある広いブースと大自然のイメージはまさにバイク旅をしているかのようで、とてもワクワクする。
その影響はいまだに収束こそしていないものの、今回の東京モーターサイクルショー開催を通じて「制限」から徐々に「共生」へとシフトしてきているのも確かなので、ライダーのみんなにはルールやマナーをしっかりと守りながら”今年こそ”バイク旅を可能な限り楽しんで欲しいと思う。
【実際にバイクにまたがって、走り出す準備はOK!】
新型のGSX-S1000GTやHayabusaなど、
実際にまたがってみると想像も膨らみますよね!
今年2月より国内で販売を開始した新型「GSX-S1000GT」をはじめ、「新型Hayabusa」や「Vストロームシリーズ」を中心に幅広いラインナップを展示しており、その多くがまたがり可能な車両となっていた。こうして気になったバイクにまたがってハンドルに手を伸ばすと、旅に出る前のあのドキドキが蘇る…!
また、会場での展示と併せてスズキホームページ内のスペシャルサイトにて実施されている「スズキWEBモーターサイクルショー2022」では実際にスズキブースを訪れているようなバーチャル体験を楽しめるので、会場に来られなかった方も楽しめるコンテンツとなっている。
・スズキ WEB モーターサイクルショー
https://www1.suzuki.co.jp/motor/web-mcs2022/
【今年のモーターサイクルショーでの注目商品】
やはり今年の目玉といえば2月に登場したばかりのGSX-S1000GTなのだが、同じく今年2月にマイナーチェンジを行って新たに電子制御技術を搭載したKATANAや、昨年登場したばかりの新型Hayabusa、登場から根強い人気を誇るVストロームシリーズも注目しておきたいポイントだ。
最新技術を搭載した快適グランドツアラー
「GSX-S1000GT」
ツーリングを快適に楽しく走ることを突き詰めて設計されたこのバイクには電子制御システムS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)が搭載されており、走行経験や路面の変化、ライダーの好みに合わせてパフォーマンス特性を最適化することができる。また、ライディングに集中できるようS.I.R.S.がアシストまでしてくれるので、ライダーの疲れも軽減できるという。
さらに、トラクションコントロールやクルーズコントロール、状況に合わせて選べる3つ走行モードをから選択できるなど、ツーリングに特化した電子制御をこれでもかとばかりに搭載していることで、スーパースポーツ譲りのハイパワーなエンジンも易々と飼い慣らすことができてしまうのだ。
全長 / 全幅 / 全高 : 2,140mm / 825mm / 1,215mm
シート高 : 810mm
装備重量 : 226kg
最高出力 : 110kW〈150PS〉 / 11,000rpm
燃料消費率(WMTCモード値) : 16.6km/L
排気量 : 998cm3
価格 : 1,595,000円(税込)
さらに熟成を重ねたアルティメットスポーツ
「Hayabusa」
空力特性の追求から生まれたというシルエットは往年の「Hayabusa」らしいボリューム感があり、挑戦的で大胆なスタイリングを生み出している。計器類の並ぶ5連メーター中央にはフルカラーの液晶ディスプレイが搭載されており、大迫力のコックピットを演出。また、ヘッドライトを含む灯火類についてもすべて LEDを採用しており、左右に配置されたポジションランプはウインカーランプと兼用するデザインとなっている。さらに、最新の電子制御技術の搭載やシャシー・エンジンについてもパフォーマンスを追求したことにより、見た目の印象を覆す扱いやすさも「Hayabusa」の魅力の一つとなっている。
全長 / 全幅 / 全高 : 2,180mm / 735mm / 1,165mm
シート高 : 800mm
装備重量 : 264kg
最高出力 : 138kW〈188PS〉 / 9,700rpm
燃料消費率(WMTCモード値) : 15.4km/L
排気量 : 1,339cm3
価格 : 2,167,000円(税込)/ 2,156,000円(税込)
研ぎ澄まされた伝家の宝刀
「KATANA」
タンクからフロントノーズにかけてシャープに流れるラインや、角目ヘッドライトを踏襲した顔つきは一目でKATANAとわかるデザインとなっており、2019年の登場以降、一躍話題となったのも記憶に新しい。そんなKATANAは今年2月に新たな電子制御システムS.I.R.S.の搭載や吸排気の機構変更を加えるなど、マイナーチェンジを経てさらに研ぎ澄まされている。
全長 / 全幅 / 全高 : 2,130mm / 820mm / 1,100mm
シート高 : 825mm
装備重量 : 215kg
最高出力 : 110kW〈150PS〉 / 11,000 rpm
燃料消費率(WMTCモード値) : 16.6km/L
排気量 : 998cm3
価格 : 1,606,000円(税込)
【こちらも要チェックの商品!】
バイク旅といえば外すことのできない人気のアドベンチャーモデル「Vストロームシリーズ」や、昨年のマイナーチェンジにより新エンジンの搭載やトラクションコントロールも新たに採用されることとなった「バーグマン400」についてもチェックしていきたい。
どこまでも一緒に冒険したくなる!
「Vストローム1050XT」
Vストロームシリーズの頂点となるVストローム1050XTは、大きい車体とは裏腹に扱いやすい動力性能と普段のツーリングがもっと楽しくなる快適装備を多数搭載しており、オプションとなるトップ・サイドケースまで装着した展示車両なら、このままどこまでも一緒に冒険できてしまいそうだ。
全長 / 全幅 / 全高 : 2,265mm / 940mm / 1,465mm
シート高 : 850mm
装備重量 : 247kg
最高出力 : 78kW〈106PS〉 / 8,500rpm
燃料消費率(WMTCモード値) : 20.3km/L
排気量 : 1,036cm3
価格 : 1,518,000円(税込)
どんな使い方にもフィットする万能バイク
「Vストローム250 ABS」
低速域でもパワフルで扱いやすい248cm3のツインエンジンは粘り強く、高速巡航時でもパワー不足を感じることはない。800mmのシート高はしなやかに沈むサスペンションと相まって、足つきは数値以上に良く感じることができる。250ccクラスだからこその燃費の良さや取り回しやすさは使い方を選ばないオールマイティーな1台だ。
全長 / 全幅 / 全高 : 2,150mm / 880mm / 1,295mm
シート高 : 800mm
装備重量 : 189kg
最高出力 : 18kW 〈24PS〉 / 8,000rpm
燃料消費率(WMTCモード値): 32.0km/L
排気量 : 248cm3
価格 : 613,800円(税込)
車体とエンジンのパワーバランスが絶妙
「バーグマン400 ABS」
パワフルなDOHC 4バルブエンジンは昨年のマイナーチェンジによって新型のツインプラグエンジンとなり、スリムで軽量なシャシーとエンジンのバランスが非常に良く、ストップ&ゴーの多い街乗りから巡航時まで、高級感のあるジェントルなフィーリングと軽快なハンドリングを生み出している。また、シート下のトランクスペースにはフルフェイス・オープンフェイスのヘルメットがそれぞれ1つずつ収納でき、フロントに配置された2つのフロントボックスにも左右合わせて6L以上の容量があり、快適性だけでなくこうした実用性の高さも魅力のひとつだ。
全長 / 全幅 / 全高 : 2,235mm / 765mm / 1,350mm
シート高 : 755mm
装備重量 : 218kg
最高出力 : 21kW〈29PS〉 / 6,300rpm
燃料消費率(WMTCモード値): 25.2km/L
排気量 : 399cm3
価格 : 847,000円(税込)