手頃なポートで電動キックボードのレンタル、そして返却ができるシェアリングサービス「SUMRiDE~サムライド~」。
そのSUMRiDEが、ZOZOマリンスタジアム前の広場にて、電動キックボードの安全講習会を実施していた。
筆者のほかにも100名ほどの参加者で講習会は賑わっていたが、中には「電動キックボードは気になっていた。自転車には10年以上乗っていないので、ちゃんと走れるか心配……」といった心配する声も聞こえてきた。
しかし安全講習会では、電動キックボードの乗り方から走行ルールまで、しっかりとしたレクチャーが行われるため、不安そうな参加者たちも、乗り馴れてくる頃には全員が顔をほころばせていた。
今回のRide livingではイベントスタッフから聞いた、電動キックボードの乗り方、コツなどを紹介しよう!
ハンドル右グリップ根本にあるレバーでアクセルは操作する
アクセルは、ハンドルの右手親指の部分で操作する。
付け根にあるレバーを奥へ倒すほどスピードが出るのだが、スピードに慣れるまでは、いきなり出力をMAXにせずに、3/4ほどの押し感でスピードをコントロールするのがオススメとのこと!
安全講習会のとくに女性参加者で目立ったのが、カーブに差し掛かって減速しなくてはならないシチュエーションの時、逆にアクセルをMAXにしてしまうパターンだ。
原因を聞いてみると「怖くなったのに、なぜかアクセルをフルに入れてしまった…」とのこと。これは危険なので気を付けよう!
ブレーキ機能は3箇所
電動キックボードには3箇所のブレーキが備わっている。
1つ目はアクセルから指を離すと作動する回生ブレーキ(車でいうエンジンブレーキに近い)。これは結構の効き目があるため、電動キックボードに乗り馴れた人は多様することになるはず。
そして2つ目は左レバーにある後輪ブレーキで、3つ目は右レバーの前輪ブレーキとなっている。
察しのいい人は気づいたかもしれないが、このハンドルブレーキの配置は自転車のブレーキと同じだ。
市場に出回っている電動キックボードは基本輸入品となるため、この配置と逆になっていることが多く、SUMRiDEは万が一急ブレーキをかけることがあっても自転車と同じなので取り乱すリスクが少ない。
また稀なケースだが、講習会ではアクセルをONにしながらブレーキをかけてしまう人もいた。
急ブレーキは危険なので、慌てずにブレーキワークは、①回生ブレーキ、②ハンドル左手のブレーキレバーの順で行おう!
ボードに片足を乗せて勢いをつける
右足でも左足でもどちらでも良いので、片足をボードに乗せる。
右足を乗せた場合は左足で地面を蹴り、前方にスピードよ発進!2~3km/hぐらいスピードが出てくると、アクセルが有効になる。
アクセルが有効になった後は…
アクセルは停車しているときに、いくら押し倒しても無効だ。
停車中に誤ってアクセルを押してしまっても発進しないので安心と言える。ただし、スタート時にスピードが足りていないとアクセルは有効とならないので、走り出しはビビりすぎないよう注意が必要だ。(笑)
ミラーの位置を合わせよう
実際に公道走行する際、とても重要なのはミラーの位置・角度調整だ。
走行してからだと右手はアクセルで外せないので、必ず走行前に調整を済ませておこう。
SUMRiDEの安全講習会は、操作方法だけでなく走行ルールもしっかりレクチャーしてくれる。
電動キックボードの走行ルールと言っても実証実験の機体・エリア、またそうでない場所では敷かれているルールは違うものだ。そのあたりのルールの違いも分かりやすく説明してくれるので参加した人達は納得している様子だった。
楽しく乗るためには、ルールを守ることが大切なのは言うまでもない。ただそのルールが分かりにくいのも現状の課題ではないだろうか。
SUMRiDEは、この課題にむけて解決する方法として安全講習会やSNSなどを活用し発信している。
どの会社もツールはマネできるだろうが、“安全への向き合い方”は様々。本気で向き合うからこそ、警察への被害届が必要な事故件数もゼロなのではないだろうか。