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｢世界初｣｢業界初｣を生み出し続け、カーナビ市場を牽引してきたPioneer（パイオニア）。同社のカロッツェリアシリーズで培ってきた高度なナビゲーション技術と独自の音声案内やノウハウをベースに、本格的なバイク専用ナビゲーションアプリ「MOTTO GO（モットゴー）」が今年7月より公開された。カーナビの最先端を走り続ける同社のノウハウを継承しながらもバイクユーザーの意見を柔軟に取り入れて進化し続けるそのアプリの正体とは？期待の新世代のバイク専用ナビゲーションアプリの世界を実際のツーリングにて体験した内容に基づいて紹介しよう。
バイク専用ナビゲーションアプリの詳細は以降の記事で見ていくとして、使った感想は「同じ道でも目に映るものが変わる！ バイク専用ナビゲーションアプリを使って、ツーリングがめっちゃ楽しかった」のだ。
バイク専用ナビゲーションアプリ「MOTTO GO」
ライダー向けに完全特化したきめ細やかなナビゲーション機能や検索カテゴリに、おすすめ観光スポットやツーリングスポット、お天気情報ほか「もっと楽しくもっと走りたくなるツーリング」のため充実した音声情報でサポートしてくれるライダーの「欲しい」が詰まった技アリのナビゲーションアプリ。
●対象端末：iOS(Ver 14.0 以降)/Android（Ver 9.0 以降）対応のスマートフォン
ライダーをツーリングへ誘うプロ提供の詳細情報
- ツーリングスポット情報：道路コメント／観光／飲食系コメント
ツーリングマップル 2024年度版（株式会社昭文社提供） - 観光スポット情報：見どころ／グルメスポット／温泉などの観光スポット
まっぷる観光ガイドシリーズ（株式会社まっぷる提供） - 天気情報：目的地／道中の天気及び変化情報をリアルタイムでお知らせ
（ウェザーニュース提供）
スタイルに合わせて選べる料金コース＊お試し無料期間あり！
料金コースは、同一の機能が提供される3コースが設定されており、自分のツーリングスタイルに合わせて選べる。また、年間コースなら月間コースよりお得に使えるほか、月間／年間コースには1カ月無料期間が適応されるので、気軽にお試しができるのだ。
●価格：「月間コース」 400 円／月、「年間コース」 4000 円／年 （頻繁に利用する人向け）、「3日間コース」 250円／1回（短期で利用する人向け）＊すべて税込
充実した音声情報で走りながらワクワクできちゃう!? そんなMOTTO GOでツーリングしてみた
今回、初めてバイク専用ナビゲーションアプリを使ってみたが、使ってみたいと思ったきっかけは「音声情報の質が高い」「カロッチェリアのパイオニアが作ったバイク用ナビ」という話を聞いたため。さらに「ツーリングマップル」記載のツーリングスポットなどの情報が走りながら耳で聞けちゃうですと!?
さっそくMOTTO GOを実際にロングツーリングの最中に使ってみたので、感じたスゴポイント＆やや惜しポイントも含めて超個人的好みでご紹介!!
主観的な比較になってしまうので参考までに、筆者は普段iPhone15ProでGPSログアプリとともに国土地理院の地図アプリをバックグラウンドで動かしながら、ナビゲーションはいろんな意味で一番手軽で直感的に使えるGoogleMapを使用してツーリングしている。＊インカムはB＋COM SB6XRを使用。
MOTTO GOのココがスゴい（1）：音声によるナビゲーションが細かすぎる!!
安心してください、褒めてます！ 今までちょいちょい試したナビゲーションアプリの音声案内は、メイン使用のGoogleMap含めて画面を見ていないととにかく間違えやすい。
交差点に入ってから「左です」で何度焦ったか分からないし、ちょっとした左カーブを「この先左方向です」と言われてカーブ途中の微妙な細道に迷い込んでみたり……。
「右車線を通行してください」で分かりやすいと感動した直後に手前の右折なの？ 奥の右折なの？ となったり。下道を走っているのに高速にワープしていたり、単純にタイムログが発生して迷わされたり。
MOTTO GOで最初に驚いたのが、このナビゲーションの分かりやすさ。「音声だけでナビゲーションが完全に成立する」くらい分かりやすい！
女性の声で、曲がる時は「3つめの信号を右折です」から始まり、最後は曲がるまでに余裕を持って「この信号を右折です！」「ここを左です」と決め打ちしてくれる。
また車線が分かれる時は「右から二番目の車線を」「曲がったらすぐに左の車線を」的なきめ細やかなレーン変更の指示までくれるのだ。
初心者ライダーはもちろん、熟練ライダーでも、運転中の”焦り”や”油断”が事故につながるもの。この細かく慎重な音声案内のおかげで、右左折だけでなく車線変更や曲がったあとの挙動など、まったく焦らずに安心して運転に集中することができた。
そして音声ナビゲーションが目の前の道と走りにピタッとハマるのが、思った以上に楽しく気持ちよかった!!
MOTTO GOのココがスゴい（2）：音声によるインフォメーションが手厚い!!
ルート案内が細かいだけじゃなく、道中の路面や天候、状況変化の情報共有も手厚かったMOTTO GO!!
「10km先で渋滞です」と聞けば事前にルート変更も余裕を持ってできるし、「急なカーブがある」と言われればギアを落として気をつける。
さらには「この付近は取り締まりポイント」「以前この付近で事故がありました」などと聞かされれば、気持ちも引き締まり安全運転を意識する。
また、天気や気温のリアルタイム変化に加え、強風などのリスク情報を走行中にお知らせしてくれるのが予想以上に役立った。ゲリラ雨に突っ込んでから気づくのではなく、事前に察知もできるのだ。
ツーリングマップル読み上げ機能で寄り道も楽しい
ルート案内中に、突然立ち寄りスポットの案内を男性がフレンドリーな喋りで話し出した。これぞツーリングマップルに記載されている休憩場所や観光スポット、飲食店などを音声でお知らせしてくれる機能だ！
あとは営業時間など情報が記載された”立ち寄りボタン”を押せば、ナビのオススメスポットが経由地に加わるお手軽さ。ナビさんとの会話も弾む。
「切り立った断崖と紅葉が美しい渓谷だよ。バイクを止めて立ち寄りボタンを押してね」「了解っす！」
ほしい情報だけ受け取れるフィルター機能も
そこまでの情報は聞かなくてもいい……という人は、設定から10種類ある音声情報のスポット通知にフィルターをかけられるので、自分のほしい情報だけを聞くことができるのだ。
余すことなく聞きたいのですべてオンにしたところ、ソロツーリングなのに賑やかなナビさんとの楽しいツーリングタイムとなった。
音量調整もでき、バックグラウンドでの音声選択も可能なので、高速では音楽を楽しみ、下道ではナビさんのうんちく話を楽しめた。よい！
MOTTO GOのココがスゴい（3）：ナビゲーション画面の表示も見やすい!!
3パターンの表示画面をビューボタンを押すことで選べる案内表示。わかりづらい五叉路のような道でも、これでバッチリ!!
表示画面はこのほかに広域地図／交差点イラスト／ルートモニター／方面看板／ハイウェイモードなどあるが、筆者的にはこの分岐での見やすさが大感動だった！ もちろんこの地図の先のルートも余裕を持って音声で案内されているので、左折した先のレーン移動も頭に入っているのだ。
また、ビューボタンの下にある高速マークを押すと、手動で高速と下道に切り替えられるのが技アリだった。これで気づいたら高速へワープしてたとしても、すぐ修正が可能だ。
MOTTO GOのココがスゴい（4）：200以上収録されたおすすめツーリングコース
MOTTO GOには、なんとマップルでお馴染みのドライブコースをナビ案内に反映できる「おすすめツーリングコース」が組み込まれている。
ちょうど四国を旅していたのでお試ししてみたけど、ノープランでMOTTO GOにすべてを任せ、絶景やグルメを味わえる喜び。そしてコースに縛られているのに、見知らぬ地でただ走りに集中できる楽しさと意識の自由さたるや！
MOTTO GOのココがスゴい（5）：GoogleMapの登録ポイントを共有できる
GoogleMap使いとしては本当にうれしい機能。MOTTO GO自体の検索機能は、少し弱いな……と感じたけど、GoogleMapとポイントを共有できることでその問題も一気に解決！
自分で位置登録したポイントなら、どこでも共有でMOTTO GOアプリに飛ばせばオケイ！ ポイントの名前を登録する機能もあったが、都度共有すればいいのでスルーした。
もちろんここからさらに経由地を共有で追加することも可能なので、とっても便利。
ただ、少し経由地到着や通過の判断基準が甘いかもだから、今後のアップロードに期待する！
MOTTO GOのココがスゴい（6）：検索カテゴリがとても便利！
MOTTO GOの検索機能が弱いかも……と書いたばかりで不思議に思うかもだけど、検索カテゴリはとても優秀なのだ。
「駐車場／ガソリンスタンド／コンビニ／道の駅／自宅」の5つが設定されていて、ボタンを押すだけで「現在地中心／地図中心」から選べる。
すでにルート案内を開始していて経由地として追加したい場合は、さらに「ルート沿い／目的地周辺」も加わる。旅ではこのルート沿いと目的地周辺がとても役立ってくれた！
ルート沿いで調べて、給油が必要そうなタイミングの場所で登録すると、ルート案内にすぐに反映されて案内してくれる素早さに感動した。
とくに2輪専用駐車場情報は普段使いでも大いに役立つこと間違いなしだな、と確信した。
もちろん新しく増えたらアップロードされるのだから、情報が最新の状態でいてくれるのも大満足！
同じ道でも目に映るものが変わる！ 便利で遊べる新世代アプリ
感想。「MOTTO GOツーリングはめちゃ楽しかった！」
ナビゲーションアプリでありながら、楽しむための情報満載かつ遊べるゲームアプリのような楽しさもあったのだ。
事前情報があまりない中での使い出しでも、シンプルな設計でしばらくいじれば機能をほぼ把握できるのも個人的に好ポイントだった。
気温36度（おそらく体感はそれ以上）の中でほぼ1日使い続けても、画面が黒くロストすることはなかったが、熱いから充電は冷めてからねモードには何度か入った。
排気量別のルート案内機能（50ccを除く）もあり、今回は250ccだったので使用しなかったが、125cc以下のバイクでもまたいろいろ試してみたい。もっと、もっと行きたい。
開発にあたってライダーたちの声を集めて反映した点も多いというMOTTO GO。電波が圏外だと挙動が不安定などまだまだ発展途上なアプリと思う点もあるだろうが、続々と改良や新機能が追加されるとあってワクワクが止まらない。現在Apple CarPlayやAndroid Autoは非対応だそうだが、今後対応に向けて邁進中というので、実装する日を待ちたい！
さて、次はMOTTO GOとどんなクエストに出ようかな♪
