本格的にオフロード走行をしたい人に必須のアイテム。
その代表的なものがオフロードヘルメットです。
この記事では、オフロードヘルメットの特長の解説と、
代表的な5社のオフロードヘルメットをインプレッションしていきます。
オフロードヘルメットの特長
バイザー(ヒサシ)が装備されている
バイザーの役目は、レース中に前走車が跳ね上げた土や石から顔を守ることです。
アゴを引けば、バイザーが目の前に来るので、飛んでくる(降ってくる)土や石から顔面を守ることができます。
公道では、日差しから顔を守るという副産物的な効果もあります。
チン(アゴ)ガードが長い
オフロードヘルメットのチンガードが長い理由はライダーに息苦しさを感じさせないためです。
想像してください。
チンガードが短いオンロードフルフェイスをかぶったままバイクの押し歩きや引き起こしをすると、口とガードの間がせまくて息苦しくなりますよね?
とくに激しいアクションが求められるオフロードシーンでは、ライダーの呼吸が激しくなります。
だからチンガードを長くして、口とガードの間を広く確保することで呼吸をしやすくしているのです。
ゴーグルとの組み合わせが前提
本格的なオフロードヘルメットにシールドはありません。
理由は、息苦しさを軽減するためや、呼気によるシールドの曇りを防ぐためなどです。
そのためゴーグルとの組み合わせが必須となります。
シールドに比べて風通しがよくなるため、冬の寒さや雨が苦手ですが、夏場は涼しく、呼気による視界の曇りが発生しにくいというメリットがあります。
軽い!
オフロードヘルメットは激しい動きに対応できるように軽量に作られているものが多く、またシールドを装備していない分、さらに軽くなっています。
一般的なオンロードフルフェイスだと1,450~1,650gのものが多く、軽量・コンパクトを謳っているSHOEIのZ-8でも1,415gです(メーカー公表値/単色モデル/Lサイズ)。
オフロードヘルメットの中には1,400gを切るモデルも多く、ベンチレーション機能が充実したモデルでも一般的なオンロードフルフェイスよりも軽い傾向にあります。
オフロードヘルメット5選
ここからは代表的な5社のオフロードヘルメットの装備や重量などについて解説していきます。
重量に関しては、個体差や内装のサイズなどによって一定ではありませんので参考値として掲載しています。
なお、グラフィックモデルはソリッド(単色)モデルよりもやや重くなっています。
※価格はすべて税込
アライ V-CROSS4
・衝撃を「かわす」なめらかな球形の帽体
・開閉が可能なベンチレーション機能
・万が一の際に第三者が脱がせやすいエマージェンシータブを採用
・重量は1,573g
SHOEI VFX-WR
・強い衝撃を受けると内側のライナーがスイングして力を逃がす「M.E.D.S.」を採用
・万が一の際に第三者が脱がせやすい「E.Q.R.S.」を採用
・ベンチレーションは固定式
・重量は1,486g
ゴッドブリンク マッドジャンパー2 CARBON HYBRID STD
・カーボン+FRPのハイブリッド製法を採用した軽量な帽体
・インカムのスピーカーホールを採用
・ベンチレーションは固定式
・重量は1,186g
FOX V1
・内装のサイズごとに専用サイズの帽体を用意
・衝撃を受けると内装と帽体の間にある「MIPS」レイヤーが動いて力を逃がす
・ベンチレーションは固定式
・重量は1,375g
LS2 エクスプローラーF
・ワンタッチで開閉可能なインナーバイザー
・開閉が可能なベンチレーション機能
・アゴひもにマグネット式タブ付きのクイックリリースバックルを採用
・重量は1,600g
まとめ
重量テストをした5つのヘルメットを軽い順に並べてみました。
【1位】1,186g ゴッドブリンク マッドジャンパー2 CARBON HYBRID STD
【2位】1,375g FOX V1
【3位】1,486g SHOEI VFX-WR
【4位】1,573g アライ V-CROSS4
【6位】1,600g LS2 エクスプローラーF
数値だけを見るとオフメットはどれも軽い傾向にあります。
ただ、「手に持った重さ」がすべてではなく、「実際にかぶって感じる重さ」もとても重要です。
重心が真ん中に集中していたり、頭に加わる重さがうまく分散するように設計されたヘルメットは、被ったときにとても軽く感じるものです。
そうしたヘルメットは乗り手のストレスを軽減してくれるので、結果的に安全に走ることができます。
ぜひ一度、試着をして自分にあったオフロードヘルメットを選んでくださいね。