7月15日(土)、16日(日)の2日間、浅間山の北東部にある「アサマレースウェイ」を舞台に、モータリスト合同会社が『アサマ・スクランブラー・ミーティング』を開催した。
このイベントは、その名のとおりスクランブラー系の車両に特化したオフロード走行会であり、イベントの模様は前回お伝えさせていただいた。
今回は、このイベント参加していたイラストレーターの加藤ノブキさんのフラットトラック250を紹介しよう。
モーターリストのイラスト広告や、アライヘルメットのRAPIDE-NEOのグラフィックなどを手がける加藤ノブキさん、イラストをはじめとするアーティストとして活躍する一方で、二輪雑誌の連載を持つほどの大のバイク好きとして知られている。そんな加藤ノブキさんと愛車のファンティックのフラットトラック250との出会いはどんなものだったのだろう。
加藤ノブキさんは、バイクのなかでも街中でもお洒落に乗れるフラットトラックとかダートトラック系のスタイルを取り入れたトラッカー系のジャンルが好き……なのだが、ホンダのFTRをはじめとしたトラッカー系が流行ったのは2000年代前半。ブームは終焉を迎えて久しくトラッカーのタマ数ももう少ない。
そんな時に出会ったのがファンティクのキャバレロシリーズ。中でも加藤ノブキさんの目を引いたのは本格フラットトラックスタイルの前後19インチホイールに拘ったフラットトラック250だった。都会で乗っても十分お洒落なスタイリングがとにかくかっこよく見えて、ひと目惚れだったとか。
加藤ノブキさんが描くモーターリストのイラスト広告には、ストリートで遊ぶスクランブラーシリーズのオーナーたちが登場するが、そんなストリートカルチャーの世界観にファンティックのスクランブラーはとてもよく馴染んだのだ。
ところが加藤ノブキさん、自身がファンティックのフラットトラック250のオーナーになってからは、なぜか仲間とダート林道ばかり走ることに(笑)。一緒に林道を走る仲間はセロー250やCRF250Lに乗っているとのことだが、250ccクラスのトレールバイクと一緒になって楽しめてしまうところが、ファンティックのキャバレロフラットトラック250のすごいところ。見た目だけのオフロードスタイルだけでなく、ちゃんと機能する性能として車体が作り込まれているのだ。
「前後19インチのフラットトラックスタイルのタイヤが気に入ったスクランブラー・フラットトラック250ですが、やっぱり林道の難所ではノーマルタイヤではどうにもならないところがあってブロックタイヤを履かせちゃいました。本来、そういうことをするバイクじゃないのはわかってるんですけどつい楽しくてね。調子に乗ってジャンプしていたら。リヤショックをダメにしちゃったこともあります」と笑いながら話す加藤ノブキさん。
ダメになったリヤショックはどうせなら……とアンドレアーニ社が手掛けるキャバレロ用のリヤショックに換装することになったが、交換後はよりオフロード走行をしっかり楽しめるようになったとか。この『アサマ・スクランブラー・ミーティング』でも、タイヤを現地でVeeRubber製の新品タイヤに交換して気合十分。「アサマレースウェイ」のハイスピードコースで楽しそうにワイドオープンする姿が印象的だった。