モーターサイクルショーで登場した個性豊かで魅力満載のニューモデルに要注目!
2024年の3月中旬から4月上旬にかけて、大阪、東京、名古屋でモーターサイクルショーが開催され、多くの来場者が訪れ賑わいを見せた。
出展するメーカーはどこもやる気に満ち溢れた内容になっており、新型車や新製品などが所狭しと並べられていたのだが、それらを一目見ようする来場者によってどのブースも大混雑となっていた。
そんな中で国内車両メーカーのホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキはそれぞれ新型車を出展。すでに海外では発表されたモデルも国内で初お披露目ということもあり、注目を集めていた。気になる車種を目の前で見ることが出来て、実際にまたがってチェックすることができるのはショーならではの魅力だ。
5月になり本格的なツーリングシーズンとなるが、今回のショーでは用品関連も数多くリリースされていたので、それらを新調して出かけるのもバイクの楽しみの一つだろう。
Honda
待望のニューモデル5車種が国内初披露された
ホンダブースでは、今回もニューモデルがズラリと並べられた。日本初公開となったのは「CB1000 ホーネット」をはじめ、「CB650R&CBR650R E-Clutch」、そして「GB350 C」など。加えて新型「CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ SE DCT」も出展されていた。ほとんどの車種に実際にまたがれ、またエンジンサウンドを聞くことができるなど、来場者をワクワクさせる内容となっていた。
CB1000R HORNET
新開発のスチール製ツイン・スパー・フレームに直列4気筒エンジンを搭載。サスペンションはフロントに倒立式のショーワ製SFF-BPを、リアにはショーワ製ユニットプロリンク・リアショックを採用。スタイリングは、小型デュアルLEDヘッドライトを採用したほか、燃料タンクは、ワイドな前方部分からニーグリップ部へと細く絞り込まれた形状とし、コンパクトなシートへとつなげることでデザインを強調している。国内発売予定。
GB350C
GB350やGB350Sがもつシンプルさによりクラシックで重厚な印象を与えるデザインを施した。フロントからリアにかけてなだらかなプロポーションとし、前後のフェンダーを大型化。また、大型フロントフォークカバーと専用のヘッドライトカバーを装着するとともに、タンク形状や、サイドカバー、エンブレム、マフラーなどを、よりクラシカルなデザインとしている。国内発売予定。
CB650R/CBR650R
先進技術「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」をタイプ設定。また両モデルともに5インチフルカラーTFT液晶を採用している。CB650Rの外観は、シュラウド形状やリアカウル形状を変更し、シャープな印象とした。CBR650Rは、デュアルLEDヘッドライトのデザインを変更し、上下カウリングを一新している。●CB650R E-clutch/価格:1,089,000円(税込)●CBR650R E-clutch/価格:1,155,000円 (税込)〜
YAMAHA
YZF-R・MT・XSRシリーズが勢ぞろいのヤマハブース
ヤマハは「125ccから広がるバイクライフ」をテーマに、「Rシリーズ (R/WORLD)」、「MTシリーズ(The Dark side of Japan)」、「XSRシリーズ(FASTER SONS)」を125ccから最大排気量モデルまで展示。中でも注目されたのは新型「MT-09」や「XSR900GP」といったニューモデルだが、XSR900GPはその華やかさに多くの来場者が注目していた。
MT-09
新たな「MT-09」は、新型のヘッドライトや燃料タンクを装備し、外観を大きく変更。エンジンはEURO5+規制に対応した。ライディングポジションも見直され、バーハンドルとペダルは2段階の調整が可能となっている。シートも新設計されている。価格:1,140,000円(税込)
XSR900 GP
「XSR900 GP」は、“The Embodiment of Yamaha Racing History (ヤマハレースヒストリーの体現者)”をコンセプトのもと、「XSR900」をベースに開発、ロードレース世界最高峰でのYAMAHAの足跡とスピリッツを表現している。価格は143万円。
SUZUKI
最新モデルを見て触れて来場者が楽しめるブース
スズキブースで出展されたのは2024年1月25日に発売されたばかりの「GSX-S1000GX」「GSX-8R」。この2モデルは特に注目を集めていた。加えて人気のVストロームシリーズのフルラインナップや、背景に流れる映像が投影される大型ビジョンが設置された「隼フォトスポット」も多くの来場者が訪れ盛り上がっていた。
GSX-S 1000GX
スズキ初となる電子制御サスペンションを搭載したクロスオーバーモデル。快適なライディングポジションとウインドプロテクションに優れるカウルを追加。高速走行や長距離走行における快適性を高めた仕様となっている。価格:1,991,000円(税込)
GSX-8R
時には、ロングツーリング、サーキットでのスポーツ走行を爽快に楽しむ。1台で幅広いライディングを楽しめるスポーツバイクの新しい基準を提案したのがこのモデルだ。価格:1,144,000円(税込)
GSX-R1000R(レース参戦車)
2024鈴鹿8時間耐久ロードレースにサステナブル燃料を使用したGSX−R1000Rで出場すると発表。チームはスズキ社員によって構成され、エクスペリメンタルクラスに参戦する。
KAWASAKI
発売が待ち遠しいニューモデルがズラリと並んだブース展開
カワサキブースにはまだ詳細が発表されていない市販予定車を出展。3月13日に国内仕様車が正式発表されたばかりの「Ninja7ハイブリッド」も登場。600ccクラスのサイズ感で、1000ccクラスのスタートダッシュ力を持つというストロングハイブリッドバイクだ。そのほかにも 「メグロS1」「W230」「KLX230S」に加え、新型「KLX230SM」がサプライズで日本初公開された。
Ninja 7 Hybrid/Z 7 Hybrid
世界初のストロングハイブリッドモーターサイクル、「Ninja 7 Hybrid/Z 7 Hybrid」は600ccクラスのサイズながら、「e-boost」を使えば瞬時に1,000ccクラスのスタートダッシュを見せる一方、燃料消費率は250ccクラス並みを実現している。価格は両車とも1,848,000円(税込)
W230
W800の弟分として、230cc空冷シングルエンジンを搭載するのがW230だ。KLX230と同じ空冷シングルエンジンをレトロな外観にリファインして搭載し、ネオクラシックモデルとして秋頃に発売される予定。
KLX230SM
KLX230SMは、刷新された新型KLX230のスタイルを踏襲しつつ前後足まわりを17インチ化。さらに、従来型同様にフロントに倒立フォークを採用している。発売は2024年中の予定だ。
輸入車のNEWモデルも多数登場!
Triumph DAYTONA660
660cc3気筒エンジンを搭載した新型ミドルウェイトスポーツバイク。「Trident 660」と比較してパワーは17%、トルクが9%向上。エキゾーストも一新され、紛れもないスポーツサウンドを発生する。価格は1,085,000円(税込)
Triumph THRUXTON FINAL EDITION
正統派カフェレーサーも2024年に生産終了となる。スペシャルカラーであるコンペティショングリーンとパンドペイントによりゴールドライニングが施されている。価格は215万円(税込)。
KTM 1390 SUPER DUKE R EVO
デュークシリーズ誕生30周年を迎える2024年に向けて登場したフラグシップモデル。『ザ・ビースト(猛獣)』のサブネームを持つスーパーデューク最高峰モデルだ。最高出力は190ps。価格は2,699,000円(税込)
KTM 990 DUKE
990デュークは、890デュークから進化したモデル。エンジン、車体、エレクトロニクスとすべてにわたりフルモデルチェンジ。より斬新なデザインになったLEDヘッドライトが特徴的だ。価格:1,799,000円(税込)
BMW M1000XR
『M1000XR』は、BMWモトラッドとして第3のMモデル。『S1000XR』と『S1000RR』をベースに、長距離スポーツバイクに求められる性能を追求しチューニング。ワインディング、サーキット、ロングツーリングなど、様々な状況でのダイナミクスな走りを実現している。価格:3,279,000円(税込)
BMW S 1000 XR
新型S1000XRはエンジンの出力を5ps向上させて最高出力は170psをマーク。搭載する並列4気筒エンジンはスポーティなロングツーリングのための優れたパワーユニットとして存在感を放つ。価格:2,713,000円(税込)
BMW R12
R12はクールでリラックスした走行を重視しており、クラシカルなクルーザーを体現。排気量1170ccの空油冷ボクサーエンジンは、最大出力95hp/6500rpmを発生する。価格:1,986,000円(税込)
BMW CE 02
新型CE 02は新しい都市型電動モビリティであり、エンジン排気量換算で200cc相当。日本では普通自動二輪免許またはAT限定普通自動二輪免許で運転できる。価格は1,250,000円(税込)