ビンテージバイクの定義がしっかりと決まっているわけではないが、一般的には製造から30年以上経過したバイクのことを指す。
2023年の30年前といえば1993年。Jリーグが発足し、レインボーブリッジが開通したのがこの年だ。
その翌年の1994年から国内仕様のGSX1100S KATANAが発売された。
※ファイナルエディションは2000年に発売。
ビンテージバイクとして扱われるGSX1100S KATANAを始め、旧車は高騰し続けている。理由は、現存台数の減少、需要の増加、投資としての価値が挙げられる。
とはいえ、どうせバイクに乗るのならば昔憧れた車両を手に入れたいと思うもの。
この憧れを身近にしてくれるのがMFDモトフィールドドッカーズの制作したKATANAだ。
SV650X ABSとGSX250Rをベースにしたそれぞれのマシンの特徴と、ここまで完成度の高いKATANAを製作したMFDモトフィールドドッカーズとはどのようなショップなのか?を紹介していこう。
KATANAへのオマージュ溢れるマシン
スズキのGSX1100S KATANAは、1981年に発売されたGSX1100Sが初代で、その斬新なデザインで世界中のバイクファンから注目を集めた。
スタイルだけでなく時速200kmでの高速巡航を可能とする高性能ぶりから瞬く間に大ヒット。
その後、GSX1100Sは、レースに出場するためのホモロゲーションモデルのGSX1000S、日本国内の規制に合わせたGSX750S、大型自動二輪免許を持ってなくてもKATANAのスタイルを楽しめたGSX400S、GSX250Sといった兄弟モデルも登場した。同じコンセプトでさまざまな排気量のモデルが作られたことからも人気の高さを窺い知れる。
スズキから2018年に登場したネオクラシックモデルのKATANAも昔のGSX1100Sの特徴を最新の車両にうまく落とし込んでいるが、MFDモトフィールドドッカーズの製作したマシンも負けずとも劣らない拘った仕上がり。
むしろMFDのほうが昔のKATANAのアッパーカウル形状かぎりなく近いため、遠目で正面から見たら、ほぼKATANAなのだ。
「KATANAのアッパーカウルキットは受注生産です。バイクを倒して『せっかくのMFD650・250KATANAのカウルが割れてしまった……』という場合でも、再度作ることができるので、ご安心ください。
旧車のKATANAは価格が高く、古い車両なのでメンテナンスもいろいろ必要だったりします。
でも同店のMFD650・250KATANAならKATANAの独創的なスタイルを、最新の車両で楽しむことができます。
当店のKATANAアッパーカウルで使っているライトレンズは、特注で作っているものです。
650だと車検が必要なので、光軸を気にされる方もいることでしょう。光軸調整は問題ないですし、光量も旧車と違って十分あります。
お客様の中には旧車のKATANAを所有され、普段使いに同車両を購入した方もいらっしゃいます」と店長の吉住さん。
MFDモトフィールドドッカーズのKATANAはコンパクトだが車両のインパクトは抜群!
是非とも実写をみて、そのKATANA愛を感じてほしい。
SV650 ABSとMFD650KATANAの違いをチェック!
MFD650KATANAはSV650X ABSをベースに作られている。今回の比較はSV650 ABSで行なったので、違いを写真でチェックしていこう。
車両本体価格にカタナのアッパーカウルがセットで118万5290円。紹介しているデモ車はさらに塗装やシートの張替え、ウインカーの変更といったカスタムが施され、約140万円というプライスタグが付けられている。高いクオリティから、この実車を見て同様の内容で作って欲しいというオーダーがすで複数台入っている。
GSX250RとMFD250KATANAの違いをチェック!
レーシーなフルカウル仕様だったGSX250Rが、KATANAのアッパーカウルで一変。カウルからタンクへと滑らかに繋がり美しくまとまっているため、極めて自然な作り。MFD250KATANAに跨った時のライダーからの眺めは元がGSX250Rとは思えないほどだ。250ccクラスでより気軽にKATANAを満喫するなら、MFD250KATANAも見逃せない!
バイクは数値だけじゃわからない!乗って触って体感することを重視
MFD650・250KATANAを製作したのがMFDモトフィールドドッカーズだ。
同店では試乗や実際の車両へまたがることを重要している。
それはなぜか?
スペックのシート高では本当の足着きは分からないし、車重にしてもバイクの重心位置によってライダーが感じる実際の重さは変わってくる。
だからこそ、実際にショップへ足を運びバイクに触れてみることが大切なのだ。
だからMFDモトフィールドドッカーズの試乗車ラインナップは驚くほど多い。
試乗車を用意するとなれば、車両の整備は必要になるし、公道を走るから各種保険や税金もかかってくる。試乗車を多く用意するほどショップにとっては負担となる……。試乗車の多さはMFDモトフィールドドッカーズがユーザーのことを第一に考えている姿勢の表れでもある。
取材時には2023年の東京モーターサイクルショーで発表され注目をあびていた『GSX-8S』『V-Strom800DE』がさらっと試乗車として並んでいた。
まだショップへの納車がされていないところもあるという中で、すでに試乗車として置いてあったのは正直驚いた。
スズキの車両で気になるモデルがあるのなら、是非とも足を運んでみることをお勧めしたい。
スズキの車両だけじゃない!? メンテナンスも心強い存在
スズキに特化しているMFDモトフィールドドッカーズだが、実はどのメーカー、どの排気量でも、メンテナンスに対応してくれるのだ。
「今乗っている車両から、次には他のメーカーの車両に乗り換えたとしても、MFDモトフィールドドッカーズではメーカーを問わずメンテナンスできます。
また、最近だとメーカーのディーラーではバイクのカスタムに対応してもらえないところも実は増えています。
スマホの充電などで不可欠なUSB電源ですが、その増設を当ショップに依頼されることもしばしばあります。
お気軽にご相談くださいね!」
オフロード好きも注目!!
MFDモトフィールドドッカーズを運営しているワースワイルグループには、KTM、HusqvarnaMotorcycles、GASGASを取り扱うショップもある。
オフロードバイク、ましてや外車となると試乗車も限られている印象を受けるが、そこはワースワイルグループ! オフロード好きが歓喜する試乗車の充実っぷりに驚くことだろう。
ツーリングにも最適なアドベンチャーマシンも揃っているので、ロングツーリングへよく出掛けるユーザーにもベストな一台が見つかるはずだ。