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カーボンファイバー製シェル採用! 軽くて快適なLS2のフルフェイスヘルメット『CHALLENGER C GT』

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

全国的に春真っ只中なシーズンとなり、ツーリングが本格的に楽しめるようになってきただけに、ちょっと足を伸ばしてロングツーリングに興ずるバイカーも多いだろう。ただ、バイクに乗っている時間が長ければ長いほど、バイク自体はもちろん身に付けるウェア類・ギア類の快適性も重要になってきて、疲労度にも大きく影響する。そこで今回は、帽体素材にカーボンファイバーを採用して軽量化を追求したLS2の新型ヘルメット『チャレンジャーC GT』をツーリングで試用してきたので、使用感のレポートを含めてその特徴を紹介していこう。

目次

軽さと強度を両立する『ワイドウィーブカーボンファイバー』

前述の通り帽体素材は多層に重ねた『ワイドウィーブカーボンファイバー』を採用しているので、手で持ち上げただけでもその軽さは十分に感じられる。参考までに同一デザインのグラスファイバー帽体モデルである『チャレンジャーF』と比較すると100gほど軽く、カタログデータ値は1,520g(Mサイズ)となっている。 ただ、実際に被ってみると手で持ったとき以上の軽さを体感でき、重いヘルメットを被ったときにありがちな首や肩にズッシリと掛かる負担のようなものがほとんどない。試しに被ったまま首を上下左右に振り回してみたが、慣性による“持って行かれる感”が少なく、改めてその軽さを思い知らされた。

チャレンジャーC GTの帽体には6K規格(K=1000本のファイバー繊維を束にした単位)のカーボンファイバーを採用している。
チャレンジャーFではアゴ紐がスチール製クイックリリースバックルだが、チャレンジャーC GTではダブルDリングタイプを採用する。

広い開口部とインナーバイザーで常にクリアな視界が保たれる

そして、実際に被って走行してみると、イイ意味で気になったのが視界の広さだ。上下左右ともに開口部が非常にワイドで、これなら前傾がキツいバイクでも首を上に傾けることなく、目線をずらすだけでもしっかりと前方の視野を確保できそうだ。 また、その広い開口部をしっかり覆うだけのインナーバイザーも装備しており、94%UVカット仕様なので強い日差しを正面から受けても眩しさはもちろん紫外線も防いで、快適な走りを楽しむことができる。

インナーバイザー使用時。隙間がほとんどないくらいしっかりと覆われるので、眩しい光や紫外線をシャットアウトしてくれる。
インナーバイザーのスライドスイッチは左側にマウント。グローブをはめたままでも簡単に開閉ができる。

高効率ベンチレーションでヘルメット内はクリーンエア状態

ベンチレーション機能も充実しており、顎部、頭部前面と上部にエアインテークが設けられていて、それほど速くないスピードで走っても新鮮な外気を積極的に取り入れることができる。後頭部には排気ポートも装備されているので、ヘルメット内部に入った外気がこもることなく効率的に排出できる設計。左右の排気ポートをつなぐ形でリアスポイラーもマウントされており、ヘルメット上部を流れる気流を乱すことなく後方へと導いてくれる。

快適性に大きく影響する肌触りバツグンの高吸湿性インナー

インナーのフィット感は上質…というより、気持ちが良い。ネックパッドとチークパッドは一体化されており、3Dレーザーカット技術により顔の曲面を包み込むようにフィットしてくれる。しかも吸湿性に優れたテキスタイルはヘルメット内の湿度も快適に保ち、肌触りも良いので長時間被り続けても顔に跡が残りにくいのも嬉しい。

ヘルメット下部に面した生地部分は帽体素材のカーボンに合わせて“カーボン調”の表皮を採用し、ライトでありながらもスパルタンな雰囲気を演出している。
チンカーテンもカーボン調の表皮を採用するだけでなく、立体感を感じられるくらいの厚みがあるので、強い走行風もしっかりとガードしてくれる。

「あったら便利」と思っていたアイテムが全部付いてくる!

キャリングバッグ
ヘルメットポーチ
ヘルメットサポート
ピンロックシート

そして、LS2のヘルメットと言えば語らずには終われないのが、豪華すぎる付属品の数々。持ち運びに便利なキャリングバッグヘルメットポーチ、メンテナンス時に役に立つヘルメットサポート、シールドの曇りを抑制できるピンロックシート、メガネ使用時にテンプル部分のスペースを作ってくれるグラッシーズシステムの全5アイテム。軽量かつ高剛性素材のカーボンを使ったヘルメットにもかかわらず、これらすべてが同梱されていて54,780円(税込)という価格は、破格以外の何物でもないのではなかろうか。

新採用のグラッシーズシステム。着脱式のヘルメットインナーに装着してメガネのテンプルが入り込む隙間を作ってくれる。
実際に装着し、メガネを掛けてみた。未装着ではテンプルをグリグリと押し込む必要があるが、隙間ができるおかげでメガネの着脱もスムーズに行える。

『カーボンファイバー素材』同様に『快適性』が際立つロングツーリング仕様

カーボンファイバー素材を採用した一般バイカー用ヘルメットは、徐々にではあるがそのシェアを拡大しつつある。安全性を確保するだけの強度がありながらも軽いというのはバイカーにとっては喜ばしいことだが、今回試用したチャレンジャーC GTはそれだけに留まらないように思える。というのも、前述のように最初は軽いという印象ばかりが強かったが、被り続けていると視界が広い、ヘルメット内の空気がこもらない、フィット感や肌触りが良いなどの快適性ばかりが強く感じられるようになった。これならば肉体的にも気持ち的にも余裕が生まれ、ロングツーリングも十分に楽しめるのではないだろうか。新しいヘルメット購入を検討しているバイカーには、ぜひともおすすめしたいヘルメットだ。

LS2 CHALLENGER C GT

価格:60,250円(税込)

カラー:マットカーボンブルー、ホワイトイエロー、ブルーカーボンレッド、マットカーボンオレンジの全4色

サイズ(重量):S(1485g±50g)、M(1520g±50g)、L(1520g±50g)、XL(1590g±50g)、XXL(1590g±50g)

安全基準:SG基準認証品

情報提供:株式会社セイデン LS2事業部

文:工藤日高

写真:宮里弘江

レンタル車両協力:モトフリークウイリー那覇店 098-851-8982

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