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名作スモールジェットヘルメットがリボーン!原付&二種に向けた「RAZZO STRADA」

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

【brand pickup】

目次

ストリートバイクブームの中で誕生したヘルメット「X-AIR」

スモールジェットヘルメットの草分けである「X-AIR」。その誕生と時を同じくして巻き起こっていたのが90年代後半から2000年代初頭のストリートカスタムバイクブームだった。

当時はストリートカスタムバイクの専門雑誌が創刊され、流行の発信地となった渋谷を中心にホンダFTR250やヤマハTW200、ホンダフュージョンなど、思い思いのカスタムを施したバイクが注目を集めていた。

そんな時代の中で誕生したのが初代のX-AIRだったのである。

それまで、コンサバティブな路線のヘルメットメーカーだったリード工業。主な販売チャンネルはホームセンターで、色は黒やシルバーなどのベーシックなものが多かった。しかし、社長の交代を契機に新たなデザインのヘルメット開発をスタートする。

こうした経緯でリード工業から生み出された「X-AIR」は今までに無い攻めのデザインを持っていた。

2004年グッドデザイン賞を受賞したX-AIR

当時の安全規格の中ではギリギリの75Rの凹凸を帽体表面に設けることで実現したメリハリのあるフォルムは、流行に敏感なストリートライダーたちに受け入れられた。

今に続くゴーグルバンドを装備する。
あご紐には赤のステッチが入れらていた。

これが今に続くX-AIRの祖となったのである。

X-AIRシリーズの進化がスタート!

ここからX-AIRシリーズの歴史がスタートすることになる。

2005年 X-AIR RAZZOの登場

携帯電話のカラーから着想されたマットブルーカラー。当時としては斬新なカラーリングだった。

ハーフタイプのX-AIRだったが、中型バイクにも使いたいという要望が多く寄せられたことから、翌年にはジェットヘルメットのX-AIR 「RAZZO」が発売される。

スナップボタン式のシールド装着が可能だった。

2006年 シールドを装備でシリーズ最大のヒットX-AIR RAZZO-Ⅱ

そして翌年にはRAZZOの進化版、シールド付きの「RAZZO-Ⅱ」が登場する。

このRAZZO-ⅡがX-AIRシリーズ最大のヒットモデルとなった。

スマートなフォルムとシールド付きの機能性、独創的なデザインは多くのライダーの注目を集め、ストリートバイカーだけでなく、ツーリングライダーからスクーターに乗る女性まで老若男女に幅広く愛用された。

独自デザインでヒットを連発!

X-AIRシリーズの「攻めのデザイン」で成功を収めたリード工業では、その後ラインナップのデザインを先鋭化。他のヘルメットメーカーには無い独自の魅力を確立していく。

販路はそれまでのホームセンターから二輪用品店やバイクショップなどにも広がり、よりコアなファンが増えていくことになったのだった。

X-AIRはこのような変化をもたらし、リード工業のその後を決定づけた礎となったのである。

2011年 SG規格改定により大型化したRAZZO-Ⅲ

ベストセラーとなったRAZZO-Ⅱだが、改定されたSG規格に合わせて帽体が大型化されたX-AIR「RAZZO-Ⅲ」へとモデルチェンジされた。

単体で見るとそれほど大きくは感じないものの外寸で幅は20ミリ、高さ35ミリの大型化となったのだった。

このモデルチェンジいよって、SG規格の全排気量対応となったのだが、ユーザーからはやはり従来のスモールさを持ったニューモデルの要望が大きかった。

そこで今年登場したのがX-AIR「RAZZO STRADA」である。

2022年 あのスモールフォルムが帰ってきた!X-AIR「RAZZO STRADA」

RAZZO STRADAはベストセラーモデルである2006年登場の「RAZZO-Ⅱ」と同じ帽体サイズを実現。

このコンパクトさを得るためにSG規格の125cc以下用となった。

しかし、衝撃吸収ライナーの薄型化により、従来のフリー(57~60cm未満)に加えてXL(61~62cm未満)サイズの設定に成功。より幅広い人が着用できるようになった。

コンパクトサイズで見た目にスッキリスマートに

現在は海外メーカーを中心に多機能ヘルメットが主流で、インナーバイザーを備えるものも多い。そうなるとどうしても帽体は大型化されていってしまう。

その中で改めてコンパクトさを追求したRAZZO STRADAを見るとスマートさが際立つ。

SG規格対応のために2ピース構造となった帽体。頬の部分の圧迫は少なく軽快な被り心地だ。
X-AIRシリーズ共通のゴーグルバンドが踏襲される。

特に車格の小さい原付や原付二種モデルの場合、ヘルメットの大きさが余計に目立ってしまいがちなのだが、RAZZO STRADAならスッキリとした印象となるはずだ。

クリーンな状態を保てる着脱式内装。
あご紐は従来と同じく利便性の高いワンタッチバックルタイプ。

カラーは独自のデザインにマッチする「MAT NAVY」の他、「WHITE」、「MAT BLACK」、「MAT GUNMETALLIC」の4色をラインナップ。

「X」のロゴも初代から踏襲される。
ヘルメット内部に走行風を導入するベンチレーションを装備。

軽さは正義!RAZZO STRADA着用インプレッション

手に持てばすぐにRAZZO STRADAの軽さを実感できるはずだ。多機能の大きなフルフェイスヘルメットに慣れた感覚だと、余計に軽さが際立つ。その感覚は被ってみると更に強くなった。

バイクに乗っているときから、乗り降りや持って歩くときまで軽くてコンパクトなのは大きなメリットに感じる。長期間の着用でも明らかに疲労感が少ないのだ。

さらに、今どきのあまり大きくない原付二種スクーターのメットインスペースにもちゃんと収まるのも良い点である。

フルフェイスでは入らないこともあるアドレスV125のメットインスペースにも余裕で収まる。

広くクリアな視界が安全運転につながる

また、視界の良さも印象に残った。シールドの歪みはなくクリアだし、被っている時にヘルメットの端は一切視界に入ってこないので視野は広い。

後方確認時はヘルメットの軽さも手伝って、振り返る動作も軽快だ。

日常の脚として混雑した道路を走る機会が多い小排気量車は、頻繁な目視確認が安全運転の要。普段使いのヘルメットとしては大きなメリットとなるだろう。

ライディング中、常に身につけているものだけにヘルメットのデザインは非常に重要だ。そして機能性もまた犠牲にはできない。

そうした中でヘルメットを選ぶなら、ストリートバイクブーム時代から決して色褪せないデザインを持つRAZZO STRADAは最良の選択肢と言えるだろう。

RAZZO STRADA

メーカー希望価格1万1,000円(税別)
COLORマットネイビー・ホワイト・マットブラック・マットガンメタ
サイズLL(XL)・FREE
標準シールドライトスモーク

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