【brand pickup】
CT125ハンターカブや間もなく発売されるダックス125、そして海外からの多種多様な輸入バイクも含めて、今の日本市場は “原付二種”バイクの人気が非常に高い! 維持費が安い割には機動性も高く、一般道を走ることにフィーチャーすれば(※自動車専用道路および高速道路は乗れません)、ある意味“無敵の存在”と言っても過言ではないだろう。そんな原付二種のライディングを楽しむのにピッタリなヘルメットが、リード工業の『X-AIR RAZZO STRADA』だ。発売開始は8月の予定だ。
かつての名作を彷彿とさせる小型帽体ながらも現SG規格に適合!
このX-AIR RAZZO STRADAは、かつて大人気を博した同社の『X-AIR RAZZO-Ⅱ』がベースとなったリプロダクトモデルで、そのサイズとスタイルは踏襲しながらも安全性能は現SG規格(125cc以下用)へとグレードアップ。コンパクトなフォルムで引き締まった印象を演出しつつ、より安全なライディングをサポートしてくれる。
ベースとなった旧SG規格に対応するRAZZO-Ⅱ(左)、現SG規格に対応すべく帽体サイズがアップしたRAZZO-Ⅲ(中)、そして現SG規格に対応しながらも帽体のダウンサイジングに成功した最新モデルのRAZZO STRADA(右)とのサイズ比較。
ディテールも125クラス対応モデルの中では飛び抜けたゴージャスさ!
原付二種対応ヘルメットながら細部の作り込みには抜かりがなく、ウィンドシールドのマウントは樹脂製ボルト&アルミ製カラーを採用してシンプルながらも高級感を演出。後頭部にはゴーグル装着用のストラップを標準装備。純正装着のウィンドシールドを外せばゴーグルとの併用も可能で、クラシカルスタイルにも対応できる。
エアインテーク&アウトレット装備で高湿度でもムレ知らず
前頭部にはダイレクトエアインテークを左右に2ヶ所装備し、レバーで開閉することもできる。そして後頭部左右と底部付近に内部のこもったエアを排出するシーケンシャルアウトレットを左右2ヶ所ずつマウント。常にクールな状態が保たれるので、長時間でも快適に被り続けることができる。
ワンタッチバックルで着脱イージー&メッシュ内装も取り外して洗えます!
アゴひもの着脱にはワンタッチバックルを採用。プッシュボタンが大きく、グローブをはめたままの指でも簡単に操作できる。また、ヘルメットホルダー装着用のDリングも標準装備。そしてメッシュ内装は着脱式なので、汗をかいたりファンデーションが付着してしまったりしても洗濯がOK。清潔さを保つのにも一役買っている。
125クラスのための『専用ヘルメット』に、ひとつ持っていたい出来の良さ!!
今回はあいにく雨の中での試着レポートとなったが、まず感じたのはコンパクトさゆえの軽さ。重量は約1,100gとあるが、実際に被ってみると数値以上の軽さが体感できた。だからといって内装が薄っぺらいというわけではなく、十分なクッション性もあるので万が一のときには衝撃をしっかりと吸収してくれるはずだ。
さらに、蒸し暑い状況下での雨ということでウィンドシールドの曇りも心配されたが、セミジェットタイプなのである程度のエアが流入するということを加味しても視界の曇りはまったくなく、広い視野も相まって周囲の交通状況を正確に把握するという意味でも、安全性に十分配慮されたモデルと言えるだろう。原付および原付二種に乗るための『専用ヘルメット』として、ひとつ持っておくのも良いかもしれない。
リード工業 X-AIR RAZZO STRADA
価格:12,100円(税込)
カラー:ホワイト、マットネイビー、マットブラック、マットガンメタリックの全4色
サイズ:フリー(57~60cm未満)、XL(61~62cm未満)
重量:約1,100g
素材:帽体/ABS、シールド/ポリカーボネイト
安全基準:PSC、SG(125cc以下用)
発売予定日:2022年8月開始予定
情報提供:株式会社リード工業
文:工藤日高
写真:宮里弘江
レンタル車両協力:KTM沖縄 098-988-8601