これがあればもう防水シューズが必要ないのでは?と思える鉄壁の護り
ロングツーリングの備えとしてレインウェアを携行するのは一般的だが、意外と忘れがちなのが足元である。
特に夏場は濡れても最悪走れば乾くという考えがあるので、雨への備えが軽視されがちだ。しかし、上半身のシャツは簡単に乾いても、ブーツの自然乾燥はかなり時間が必要となる。
足の不快なぐちょぐちょ感に耐えながらのライディングでは集中力が削がれるし、楽しみも半減なのである。
シューズを丸ごと覆ってしまうという、ライダーのための対雨有効対策
もちろん、常時防水ライディングシューズを履くのが最も理想的であるのは間違い無いのだが、近年の度を超えた豪雨には耐えられない可能性もある。また、どこへ行くにも毎度高価なゴアテックスシューズを履いて酷使するのは忍びない。
そこでおすすめしたいのが、効果的かつコスパの高い雨への防備策となるコミネの「バックジッパーシリコンレインブーツカバーRK-360」である。
RK-360はシューズの上から被せるというよりは、履くという表現が適切であるようなフィット感で、動きやすさをスポイルすること無く、防水性能はかなり高い。
ワンサイズのみとなるが、シリコン素材でかなり伸びるので対応幅は広い。
後ろ側にジッパーが付いており、脱いだり履いたりの際にストレスが少ない構造。
止水ファスナーが採用されており水の侵入を防ぐ。また、反射素材なので被視認性も高く、視界の悪い夜間の雨に備える造り。ジッパータブは大きめで持ちやすい。
足裏は滑り止めが設けられている。特にステップと接する部分は滑り止めも細かくなっているなど、バイクに乗ることを考慮した造り込みが見られる。
くるぶしの部分にはヒールグリップ時に滑りづらいように補強される。サイドに「KOMINE」ロゴが入る。
内側は中で靴が滑らずフィットするように細かな突起が設けられている。
バックジッパーシリコンレインブーツカバーRK-360を実際に履いてみた!30.0cmのスニーカーにもフィットする懐の深さ
私は足のサイズが30.0cmで典型的な○○の大足なので、フリーサイズのサンダルとかはたいてい絶望的にサイズが合わずに履けないのだが、RK-360は驚異的な伸びで30.0cmのスニーカーを飲み込んでしまった!
しかも着用に苦労することは無かったので、普通サイズの足の方はもっとスムーズに脱ぎ着ができるはずである。
後ろのジッパーは無理に引っ張るとシリコンが破れやすいそうなので、両サイドの生地を寄せつつ静かにジッパーを締めた。
伸びるからぴったりシンデレラフィット!動きやすく締めつけ感ゼロ
靴の上から履いているので締め付けられる感覚も無いし、足の動きがスポイルされるストレスも無い。少し歩いてみても、思ったほど違和感が無く自然である。
ただし、通気性が無くなるのでしばらく動いていると足が蒸れる感覚はあった。まあ、夏場のレザーブーツとだいたい同じようなものである。
シリコン製だから耐水性マックス!?雨に対しては長靴並のポテンシャル
実際に水をかける前からわかっていたのだが、水はほぼ完全にシャットアウトされるので濡れることはない!
水の侵入経路は足首の部分にしか無いので、そこさえレインウェアでガードできていれば足が濡れる心配は無く鉄壁の護りだ。
フィットするから動きやすく操作も自然な感覚
試しにチェンジ操作とブレーキ操作をしてみたが、薄いシリコン素材1枚では操作フィーリングが変わる事も無く、実に自然である。
ナイロン製のブーツカバーはジャストサイズじゃないと、たるみが出て風でバタついたり、操作フィーリングが変わったりすることもあるが、そういった心配も無いだろう。
操作時に著しく滑りやすくなるような感覚は全く無かった。
緊急時用として重宝することは間違いないが、日常利用としてもあり!?
靴の上からさっと履ける気軽さで緊急用途としてぴったりなのはもちろんなのだが、履けば水濡れをほぼ防ぐことができるので、出発時から雨が降っているような状況でも活躍してくれそうだ。
これさえあれば、もはや防水ブーツも必要ないと思えてしまう。
一方で、蒸れと耐久性がネックになってくるかもしれない。しかし、リーズナブルなので1年で買い換えるつもりでも、十分に元を取ることができるだろう!
KOMINE バックジッパーシリコンレインブーツカバーRK-360
価格 | 2,838円(税込) |
サイズ | フリー |
素材 | シリコン |
発売元/KOMINE