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地味に痛いバッテリートラブルを未然に防げる! スマホで簡単に愛車の電圧チェック&電圧異常の早期警告までしてくれる「BattCheck」

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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バイクに触れる暇もない多忙な時期に、いきなり生まれたありがたいお休み。ひさしぶりに走りに行くか! とキーをオンにしたらバッテリーが上がっていてスーン……なんてこと、意外に多いハズ。

さまざまな要因で時期にズレはあっても、マシンに接続されたバッテリーはエンジンをかけなければ確実に時間とともに減っていく。ましてや複数台所有のオーナーだと、しっかりした人やマメな人を除けばすべてのバッテリー状態を把握しておくのも大変だろう。

今回紹介のキジマが展開する「Batt Check」は専用アプリをダウンロードした端末を使い、Bluetooth接続で愛車のバッテリー状態をスマホなどでモニター確認できる安心&便利アイテム。アプリでは大きく分けてバッテリーチェック/電圧メーター/電圧記録/設定を選択できる。電源電圧が6V/12V/24Vのバッテリーに対応しているので、さまざまな車両に使えるのだ。

目次

バッテリーチェッカー「Batt Check(バットチェック)」

バッテリーチェッカー Batt Check

◎価格:7040円(税込)
◆電圧範囲:DC4V~32V
◆動作温度:-40℃~85℃
◆防水規格:IP66
◆待機電流:約2.0mA
◆接続時電流:約10.5mA
◆通信規格:Bluetooth 4.0(BLE)
◆周波特性:2.4GHz
◆対応OS:iOS8~16.5/Android7〜13
◆接続距離:5〜10m(障害物により変動あり)

バッテリーチェッカー/4レベルに分類

現在バイクで使用中のバッテリー状態を診断し、スマホのアプリでモニターできるバッテリーチェッカー。バッテリー状況が分かる4段階のチェック項目があり、該当するバッテリー状態のチェック項目が点灯するので一目で今の状態が分かる。

*アプリ画面の下部にあるアイコンの一番左のバッテリーアイコンを押すと、バッテリーチェッカー画面に切り替わる。切り替わると青く表示されるので分かりやすい。
  • Battery OK(100%) バッテリーに問題なし
  • Charge Soon(75%)そろそろ充電しよう
  • Charge Now!(50%) 直ちに充電せよ!
  • Repoce Battery(0%) バッテリーを交換

エンジンをかけずにキーオンにしてヘッドライトのみロービームで点灯させ、他の電子機器などのスイッチはオフに。約10秒ほどで現在のバッテリー状態を判断してくれるのだ。

電圧メーター/早期警告機能を備える

バッテリーの電圧値をリアルタイムで表示してくれる電圧メーター。ダイアル部のカラー表示と数値で現在のバッテリー電圧の状態を分かりやすく分類してくれているので、状態把握が簡単。過度な電装品の使用や発電系/充電系トラブルなどの早期発見につながるのがありがたい!

*アプリ画面の下部にあるアイコンの左から2番目の雷アイコンを押すと、電圧メーター画面に切り替わる。
  • 左側レッド:充電電圧が低過ぎ
  • イエロー:電圧が低め
  • グリーン:正常電圧(エンジン停止時)
  • ブルー:充電中(エンジン稼働時)
  • 右側レッド:過充電

*充電電圧を受け取れていない場合は何も表示されない。写真はキーオンのみの状態。

充電電圧の早期警告機能/警告音と振動で警告

充電電圧が低すぎる場合は「Under Voltage」、過充電の場合は「Charging voltage too high」の表示とともに警告音と振動で知らせてくれる。またバッテリーチェックが50%以下や0%など低電圧/オルタネーターの故障/レギュレターの故障も検知してくれる。

*エンジン稼働時。

通常のエンジン稼働時は「Charging」と表示され、何の問題もないことを教えてくれている。

電圧記録/経過をグラフでチェック

スマホなど端末と接続している間のバッテリー電圧値の経過(変化)をグラフで表示してくれる。レンジは年と日で切り替え可能だ。

*アプリ画面の下部にあるアイコンの左から3番目の書類アイコンを押すと、電圧記録画面に切り替わる。

エンジンOFF→イグニッションON→エンジン始動→エンジン稼働中→エンジンOFFまで、端末とBluetooth接続中の電圧状況を記録してくれる。Bluetooth未接続時は記録されない。

設定

アプリに表示される検出リスト内の製品名表示を好みのアイコンや名称に変更できるほか、愛車を5台まで登録可能だ。複数台持ちなら、Batt Checkをつけたそれぞれの愛車名と写真アイコンで表示できるので、パパッと直感的に切り替えができる。ちょっとワクワクする。

*アプリ画面の下部にあるアイコンの左から4番目の歯車アイコンを押すと、設定画面に切り替わる。

簡単取り付け&スマホ接続

マシンへの取り付け方法

Batt Check本体から伸びている赤い配線をバッテリーのプラス(➕マークがついている)へ、黒い配線をマイナスに接続する。接続したらバッテリー上面など空いているスペースに本体を貼り付ける。それだけ!

スマホなどへの接続方法

スマホのBluetoothをオンにして、Batt Checkアプリを起動。ホーム画面上で右上の検索ボタンを押すと取り付けたBatt Checkデバイスが検出されるのでそれを選べば接続完了!

注意点

  • バッテリーチェック時にはキーオン(ヘッドライトをオン状態)でバッテリーを放電処理しよう。これは実際のバッテリーレベルを計測するために放電による電圧の低下を測定する必要があるため。
  • 精密な診断結果を得るためには、エンジンが冷めた状態(少なくとも1時間はエンジンを作動させていない状態)でバッテリーチェックを行なおう。
  • 本製品装着中は待機消費電流が発生するため、車両を放置した場合には通常よりもバッテリー上がりが早まるので注意。長く乗らない場合はバッテリー端子からBatt Check本体を外しておこう。つけた状態で2カ月以上の放置はダメ。

Batt Checkをつけて愛車たちのバッテリー状態をチェックしてみた!

オンもオフも大好きでいろんな走りを楽しみたい筆者は、ネイキッド/オフロード/スポーツやカブほか複数台所有しているが、最初に書いたようなマメでしっかりしたオーナーではないため、バッテリー管理は疎かになりがち。しばらく乗ってあげられていないマシンには、乗る前にバッテリー充電をするという一手間がかかることもしばしば……。

そこで、絶対大丈夫な1台/2カ月前にひさしぶりに乗るのにバッテリー充電をした1台/おそらくバッテリーが上がっている1台の計3台でBatt Checkを試してみることにした。

左から3年は乗っていない/2カ月前にバッテリー充電した2週に1度乗るか乗らないか/ほぼ毎日乗っている

ほぼ毎日乗っているマシンの場合

キーオン時の電圧も元気そのもので、もちろんバッテリーチェックは100%。キーオンからエンジン始動までも動きも美しくスムーズでどこにも問題なしだった。当然……と思いつつ、ちょっとホッとした!

一度上がってバッテリー充電した2週に1度乗るか乗らないかのマシンの場合

え? て声が出てしまったくらい元気で問題なかった! 一度完全にバッテリーが上がってしまっていた&そのまましばらく放置&乗っても乗る時間がかなり少ないので、正直よくて75%くらいでそろそろ交換も考えなきゃと思っていたのだ。実はこんなに元気だということを知れたことで、不安要素がひとつ消えたのはとても大きい。

3年以上乗っていないがバッテリー端子は外していたマシンの場合

生きてた! 端子を外していたとはいえ最低でも3年は冬眠させていたマシン。実はつないだ瞬間は75%表示だった。エンジンをかけようと思ってもセルは回らず、2度回しているうちに50%となり警告音が鳴り出し、一瞬0%の交換サインまで出て50%にとどまったことで図らずもすべてのバッテリーチェッカーレベルを見ることができてしまった。有無を言わさずバッテリーを交換しようと思っていたが、これを見てもう一度だけ充電してみようと思った。

数値で確認できることが節約にもつながる

今回、使用状況の異なる3台のマシンでBatt Checkを試してみたが、これまで思っていた感覚的バッテリー残量がいかに当てにならないかということに気づかされた。あやうくまだ元気なバッテリーを捨てて買い換えるところだったし、もうダメだ……と思っていたバッテリーに一縷の望みまで生まれた。

設置方法も操作も簡単で、設置場所にも困らないコンパクトサイズのバッテリーチェッカー「Batt Check」。バッテリー管理をすることでいつでも安心して走り出せるだけでなく、お財布にもやさしい便利な味方だ。

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