【Brand pickup】
四方を囲まれたクルマと違い、運転しているライダーがむき出しのバイク。
事故にあった時に運転手が損傷を負うリスクは比べ物にならないぐらいに大きい。
車体の大きさもクルマと比べてバイクは圧倒的に小さいため、見落とされがちだ。
バイクがクルマに比べ事故のリスクが高いことは様々なところで語られているが、いざバイクを運転している自分のこととなると根拠のない自信から『自分は大丈夫』と思いがちだ。単独事故は自分の安全運転で防げるかもしれないが、相手の不注意で事故に巻き込まれたら防ぎようがない……。
しかも交通事故は観光やツーリングといったレジャー使用よりも、通勤通学の時に起きる確率ははるかに高いのだ。
警視庁が発表している令和4年における交通事故発生状況のデータを見てみると、通勤通学時の交通事故はレジャー時の約4倍!
ツーリングを楽しむときはもちろんのこと、日常的にバイクに乗っている人ほど安全対策は必須なのだ。
義務化されているヘルメットは誰しもがかぶっているが、それに加えてライダーの身体を守るプロテクター類も着用したい。
とはいえ、身体を保護するプロテクターは見た目がゴツく着用も少々手間なのも確か。
そこでバイクからライダーが離れた時に瞬時に膨らむエアバッグ式のベストタイプなら気軽に着用できる。
長く安心して使えるアフターサービスが充実した、国産エアバッグの『hit-air(ヒットエアー)』を紹介しよう。
エアバッグが展開するまでの時間は約0.1〜0.2秒!
バイク用エアバッグは、ライダーがバイクから《一定の距離》離れた瞬間に作動ピンが抜け、起動装置が作動しカートリッジボンベより炭酸ガス(CO2)が各気室へ送り込まれエアバッグが膨張する。エアバッグが展開するまでの時間は約0.1〜0.2秒ほど。まさに一瞬!
その有用性から2018年にはロードレース世界選手権(MotoGP)の全クラスでレザースーツへのエアバッグ装着が義務化され、全日本ロードレース選手権でも2020年から18歳以下の装着が必須となった。『hit-air(ヒットエアー)』を生産する無限電光は全日本でレーシングサービスを展開し、着用型エアバッグシステムのパイオニアなのだ。
エアバッグが開く前の状態
エアバッグが開いた状態
エアバッグ気室が大きくなった最新モデル『MLV2シリーズ』をチェック
CE認証(EN1621-4)を得ている一体型のエアバッグハーネス『MLV2シリーズ』。
開発期間に約1年以上の歳月をかけ、CE規格で定めている作動スピードや、衝撃テストなどの厳しい条件をクリアしたhit-airの最新モデルだ。
従来モデル同様に首、背中、尻、脇に気室を装備し広い保護範囲を保ちながらも、作動スピードが約0.1秒といったハイスペックを実現。胸部、背中にはパッドも内蔵し、より安全性の高い一着になっている。
他のハーネスタイプに比べ若干重量はあるが、通勤通学から高速道路を使ったツーリングまで幅広く使えるスタンダードモデルだ。
ウェストアジャストベルトにより、ライダーの体型に合わせサイズ調整が可能。比較的薄手の春夏ジャケットから、厚みのある防寒ジャケットまでシーズンを通してジャケットの上から着用できるのが大きなポイントだ。
ハーネスをジャケットの上に着用したら、予めバイクに取り付けていた起動装置を作動させる伸縮ワイヤーをバックルで繋ぐだけ。
細いセッティングなどは不要なので、通勤通学の忙しい時間帯でも簡単にエアバッグハーネスを装着できる。
身長別にエアバッグハーネスのフィット感を確認
MLV2シリーズの中のスタンダードモデル『MLV2-C』のサイズはS、M、Lの3サイズで展開されている。肩周りがフリーな状態で、なおかつウエストのサイズ調整により、Mサイズであったとしても幅が持たせられている。だから春夏もののジャケットから、防寒ジャケットまで対応が可能なのだ。
では、身長&体型別に各サイズのフィット感を比べていこう。
モデルの身長、体重、普段着用しているジャケットのサイズは以下のとおりだ。
ただあくまでも参考なので、実際に試着して購入することをおすすめする。
ちなみに、メーカーに確認したところ、各サイズに対して推奨する身長は、Sサイズ:150cm~165cmくらい、Mサイズ:165cm~175cmくらい、Lサイズ:175cmより背の高い人、とのことだ。
身長 | 体重 | 普段着用しているジャケットサイズ | |
女性 | 167cm | ー | アルパインスターだとレディスM、マックスフリッツだとサイズ40、国内のものだとWL |
男性① | 163cm | 70kg | Mだと窮屈で、Lだと腕が長い。MとLの中間サイズ |
男性② | 174cm | 62kg | M〜L |
男性③ | 176cm | 80kg | L |
Sサイズ
女性&小柄な男性向け
平均身長の女性と小柄な男性ならSサイズが丁度いいだろう。
また身長の高い女性でも細身ならSサイズでも問題なし。
ただし体型によるので、試着したほうが良いだろう。
Mサイズ
小柄で丸い体型の男性から平均身長以上の男性まで幅広く使える
平均身長で標準体重の男性なら迷うことなくMサイズ。
小柄でも体型の丸い男性の場合もMサイズを選んでおいたほうが、幅広いジャケットに合わせられる。
大柄な男性は防寒ジャケットを着用することを考えたら、ワンサイズ上を選んでおきたい。
Lサイズ
平均身長と大柄な男性向け
平均身長よりも大きな男性や、体格の良い男性ならLサイズを選びたい。
身長160cm台だとハーネスは大きすぎ、フィット感も得られない。
気になる着心地は?
肩周りがフリーな作りのためバイクを取り回したり、あらゆるジャンルのバイクでライディングポジションをとっても、腕や背中が突っ張るような動きにくさは皆無。
ライディング時に着用することを考えて造られているから当然のことだが、エアバッグハーネスを着たことによるマイナスポイントは感じられない。
フィッティングをウエストで調整でき、体型やウエアに応じて変えられるので、身長や体型の異なるライダーが着用してもフィットしていた。
MLV2-C 製品詳細
MLV2-C
CE認証を得ている (EN-1621-4)スタンダードモデル!
価格:52800円(税込)
MLV2シリーズには被視認性を高めたモデルもあり!
エアバッグハーネスには通常カラーラインナップに加えて、被視認性を高めたモデルも存在する。
より安全性を求めたいライダーにオススメだ。
欧州で人気の蛍光イエローを採用
MLV2-YC
価格:53900円(税込)
Size:M、L
蛍光イエローに大型リフレクターをプラス
MLV2-P
価格:59400円(税込)
Size:M、L
光が当たると全体で反射するリフレクターを採用
MLV2-RC
価格:63800円(税込)
Size:M、L
普段使いしてこそのエアバッグハーネス!
バイクに乗る時にエアバッグハーネスを着ることを習慣化しておけば、もしもの場合でもライダーが負う怪我を抑えてくれる。
そのためには気軽に羽織れることが重要だ。
今回紹介したhit-airのエアバッグハーネスなら、普段着用しているライディングジャケットの上へ着て、ワイヤーをバイクと繋げるだけ。
時間にしてたった十数秒! これだけでライダーの安全を担保できるのなら着ない手はない!!