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キャンツーに最適! バイクで持って行くなら『快適タフ』VS『激早設営』? HCSテント対決‼︎

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

キャンプを始めるにあたって、まず必要となるのがテントだ。
テントを選ぶ際に重視するポイントは様々あるが、ことキャンプツーリングに限って言えば、

  • 軽量コンパクト
  • 設営が簡単
  • 耐久性がある
  • 居住性が高い

といったところに注目して購入したい。

間違っても『安いから』という理由で選ぶと、後々に痛い目に遭うから絶対ダメ!
格安テントはそもそも大きく重量もかなりある。テント内は快適とはいえず、雨で湿度が高い時や真夏など入っていることが苦痛になるほどだ。かくいう私も価格に惹かれ購入して痛い目を見た口。真夏の雨後、テントに入っているはずなのに、まるでサウナにいるように蒸された経験がある。

テントはキャンプ用品の中でもそうそう買い換えるものではないから、自分の使い方に合ったベストなものをチョイスしたいもの。

キャンプビギナーはもちろん、ベテランキャンパーにも自信を持ってお薦めできるのが、50年以上の歴史を持つテントの名門メーカー・HCS(エイチシーエス)のテントだ。

今回はその中でキャンプツーリングに最適な2つを紹介しよう。

目次

ヒマラヤ遠征登山でも多く採用された国産テントのHCS

日本国内で先鋭的な登山だけでなくハイキングや縦走登山、岩登りといったアウトドアを楽しむ文化が広がっていった1970年代。その初頭に登場したのがダンロップの吊り下げ式テントだ。簡単な設営はテントのそれまでの常識を一変した。そして1990年代にかけてのヒマラヤ遠征登山では多くの隊が使用。HCSのテントが持つ高い耐久性と扱いやすさは、この厳しい環境で鍛え上げられてきたからなのだ。

ダンロップとプロモンテのそれぞれの特徴は?

ダンロップ:耐久性重視

ダンロップブランドのテントは耐久性を重視した作りが特徴。地面に接するテントの生地にも丈夫なものが使用されている。だからと言って大きく重いということはなく、一般的なアウトドアメーカーのテントと比べても軽量(テント重量:1770g(1人用)〜3000g(5人用))な部類に入る。

プロモンテ:軽量性重視

ダンロップよりもさらに超軽量化を目指して開発されたのがプロモンテ。ダブルウォール(インナーテントの上にアウターテントを被せるタイプ)とシングルウォール(一枚の生地で成り立っているテント)の2タイプがある。特に今回紹介するシングルウォールのテントは設営が超絶簡単で、それでいて居住性も考えられたものとなっている。テント重量は1240g(1人用)〜1670g(3人用)と驚くほど軽い。

モトメガネ編集部が激推しするテントはこれだ!!!!

HCSがラインナップしている数あるテントの中でキャンプツーリングに最適なモデルを2つ紹介!
耐久性を重視したダンロップVS-22A(写真左)と軽量にこだわったプロモンテVB-22Z(写真右)だ。それぞれの詳しい特徴を比べながら見ていこう。

比較①:収納サイズ

キャンプツーリングはバイクで行くから、収納時のサイズはテント選びのなかでも重要なポイントとなる。コンパクトならツーリングバッグ等にも入れやすいし、軽量ならバイクの走りをスポイルすることなく軽快にツーリングが楽しめるからだ。

ヘルメットの大きさと比べてみると想像しやすいと思うが、収納サイズは両者ともにかなりコンパクト
ダンロップVS-22A(写真左):本体/25×ø15cm、ポール/43×9.5cm
プロモンテVB-22Z(写真右):本体/32×24cm、ポール/43×9.5cm

比較②:設営の手順

テント泊は好きでも、テントを設営すること自体が好きな人は少ないはずだ。できるだけ早く簡単に設営を済ませたい。そんなキャンプツーリングを楽しむライダーの要求に応えてくれるのがHCSのテントなのだ。

ダンロップVS-22A

インナーテントを地面に広げペグダウン。その後にフレームを組み立て、インナーテントをフレームに吊るす。最後にフライシートをかぶせてバックルでインナーテントと連結すれば終了。シンプルな作りなのでテントビギナーでも簡単に設営できるはずだ。

プロモンテVB-22Z

フライシートがない分、設営はさらに簡単! テントを地面に広げ四隅をペグダウン。その後にフレームを組み立て、そこにテントを吊り下げれば完成。設営工程はよりシンプルだ。テントの設営&撤収何よりも早く済ませたい人におすすめだ。

比較③:前室の広さ

キャンプツーリングは荷物を極力抑えたとしても、ヘルメット、バッグ、ブーツといった比較的大きなギア類は削りようがない必須の装備だ。そこで前室があればブーツや濡れても大丈夫な荷物を置くことができる。広ければ広いだけ便利ではあるが、その分テントの重さや収納時のサイズに影響する。また前室にフレームが必要なテントだと、設営や撤収にも時間を要してしまう。HCSの二つのテントは絶妙な前室のサイズとなっており、荷物を置くことができつつも、テントの重さや収納サイズも十分考慮されている。

ダンロップVS-22A(写真左):ブーツ&プラスα程度の広さ。出入り口がテント両側にあるので、前室も二箇所装備
プロモンテVB-22Z(写真右):VS-22と同じ広さだが、前室は片側の一箇所のみ。

比較④:居住性

キャンプツーリングで走ってきた身体をゆっくりと休ませるためにもテントの居住性にもこだわりたい。ここではテント内の通気性と広さを比較した。

通気性

両テントともメッシュパネルが出入り口に装備され通気口も装備。違いはその数だ。

ダンロップVS-22A:出入り口がテント両側にあり共に開ければ通気性は抜群通気口二箇所装備。

プロモンテVB-22Z:出入り口が一つのためVS-22Aほどの通気性は持ち合わせていないが、背面にある通気口かなり大きく、ここを解放すればテントの中を風が通り抜け快適に過ごせる

テント内の広さ

今回おすすめしている両テントともに、あえて2人用を選んでいる。キャンプツーリングは何かと荷物が多く、それらをテント内に入れる必要があるからだ。HCSの両テントとも幅はセミダブルベッドとほぼ同じ。対して1人用を選んでしまうとシングルベッドよりも幅が狭くなりテント内に荷物を置くのはかなり厳しい。

ダンロップVS-22A(写真左)、プロモンテVB-22Z(写真右)。両店ともに室内の広さはほぼ同じ。VS-22Aはインナーテント&フライシートと生地が2枚ある分、陽の光が程よく遮光されていた。

テントのスペック

ダンロップVS-22A
Vシリーズより受け継いだ耐久性を重視しつつ、シンプルで軽量、コンパクトを追求した個人ユース向けのオールシーズン用テント。

品番:VS-22A
価格:49,500円(税抜価格45,000円)
素材: フライシート/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/30Dポリエステルリップ(通気撥水加工)
グランドシート/75Dポリエステルタフタ(ポリウレタン防水加工)
ポール/NSL9mm×NSL9.6mm
サイズ:間口205×奥行120×高さ100cm
収納サイズ:本体/25×ø15cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,800g(総重量約2,100g)
付属品:アルミペグ(12本)、張り綱4本/テクノーラ(アラミド)、本体収納袋、フラシート収納袋、ポール収納袋
原産国:日本


プロモンテVB-22Z
防水・透湿にプラス通気性を備えた理想的なシングルウォールテント。

品番:VB-22Z
価格:63,800円(税抜価格58,000円)
素材:テント本体/表地:20Dナイロンリップストップ、裏地:7Dナイロントリコット、
ラミネート:高通気エントラント3レイヤー
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFLø9.3m
サイズ:間口205×奥行120×高さ100cm
収納サイズ:本体32×24cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,220g(総重量1,360g)
付属品:アルミペグ(9本)、張り綱4本/テクノーラ(アラミド)、本体収納袋、ポール収納袋
原産国:日本

快適な睡眠を約束するこんなギアも揃えたい♬

キャンプツーリングに慣れていないと、普段より大きな荷物をバイクに乗せて走り、キャンプ場ではテントを設営したりと、意外に疲れるものなのです。そこで、その疲れを翌日まで残さないためにも快適な睡眠をとることは意外に大切

HCSからリリースされている快適睡眠ギアもかなりおすすめなのだ。

【プロモンテ・MFコンパクトシュラフ700g】
軽量コンパクトでコストパフォーマンスの良い化繊シュラフ。アフターケアも簡単。

品番:MF700
価格:17,380円(税抜価格15,800円)
適応温度:−5℃
素材:表地/20Dナイロン100%、中綿/マイクロファイバーポリエステル
サイズ:長さ210×肩幅80×足幅50cm
収納サイズ:37×ø20cm
重量:約1,100g(中綿/約700g)
構造:シングル構造
付属品:収納袋

【ダンロップ・キャンピングマット50mm】
厚さが5cmもあるため地面の凹凸も気にならない快適なマット。
品番:GMT36
価格:13,200円(税抜価格12,000円)
素材:表面/ポリエステルリップ30D、裏面/ノンスリップポリエステル75D
サイズ:長さ183×幅66×厚さ5cm
収納サイズ:35×ø20cm
重量:約1,000g
付属品:収納袋

【プロモンテ・ZZマクラ】
軽量でコンパクトになる登山用マクラ。表面生地は柔らかいナイロンニット。
品番:GMT14
価格:1,650円(税抜価格1,500円)
素材:ストレッチナイロン
サイズ:32×17cm
重量:約90g
付属品:収納袋

【プロモンテ・マット用エアーポンプ】
マットに連結して手動で空気を入れるポンプ。口で吹かなくていいので楽に膨らませられる。

品番:GMT101
価格:2,420円(税抜価格2,200円)

文&写真:栗原守睦

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