旧車&ヴィンテージバイク、ネオクラシックモデルに好マッチング
ここ数年、さらに絶版車、旧車ブームが更に盛り上がっており、様々なメディアで目にしたりすることも増えてきた。また、往年の名車を現代的解釈を加えて復刻したり、クラシックテイストを加えてデザインされたネオレトロモデルと呼ばれるニューモデルも人気だ。
バイクはライダーも含めてデザインの一部である。バイクのデザインが良ければ、それに合わせるライダーのファッションにも気を使いたいものだ。
最新ヘルメットは安全かつ快適性能に優れているのは間違い無いものの、派手なグラフィックや空力フォルムではレトロなテイストは損なわれる。
かといって、何十年も前のヴンテージヘルメットを購入するもの気がひけるものだ。形が格好良いのは間違いないのだが、内装はぺったんこだし、樹脂部品が劣化していたりして、日常的に使うには少し不安が残る。
ZEALOT(ジーロット) 「NV RoadRacer CARBON HYBRID」
最新製法で実現したハイブリッド素材のヘルメット
60~70年代テイストのフルフェイスフォルムでありながら、カーボンとFRPのハイブリッド製法や脱着内装など現代的性能を有するのが、ZEALOT(ジーロット)「NV RoadRacer CARBON HYBRID」である。
ひと味ちがうレトロフルフェイス
極端なメリハリを廃したレトロなフォルムにカーボン×ブラウン内装が新鮮なルックス。
レトロフォルムでは形状的に強度を確保するために素材の厚みや発泡ライナーを増さざるを得ず、全体的に帽体が大きくなりがちだが、カーボンとFRPのハイブリッド製法により、帽体のコンパクト化に成功している。
目の部分の開口部が大きめなレトロフルフェイスは様々存在するが、あまりラメラメ塗装だと中年層ライダーが使うとなると二の足を踏んでしまう。ところが、NV RoadRacer CARBON HYBRIDは、写真では再現しづらいが、肉眼ならしっかりカーボンの模様を確認できる。さり気なく渋いカラーリングである。
付属品はステッカー×2と、サイズ調整用スポンジだった。
カーボン素材は強度と重量軽減に高い恩恵をもたらす
実際にヘルメットを持ってみると、想像以上に軽かった。Lサイズの重量を実測してみると1266gで、私が普段使っている国内メーカーのジェットが1397gだった。フルフェイスなのに、ジェットよりも軽かった。
実際に着用して走ってみた
普段、国内メーカーのMサイズを使っているのだが、今回はLサイズを着用した。サイズ感はゆるすぎずで丁度良かった。内装は肌触りも良く、脱着時に肌に擦れても痛くならずに好印象だ。
新品なので当然だが、内装の弾力も申し分無く、かぶっている限り自分でフォルムは見えないのではヴィンテージな印象は無い。
ベンチレーションが無いので、覚悟はしていたのだが、走行時に空気の導入がないからと言ってて、格別困る場面は無かった。逆に空力パーツなどの突起がない分、走りながら横を向いても頭が風圧で持っていかれる力も少ないように感じる。
速度が60km/hを超えてくると風切り音が大きくなってくる。バイザーを少し開けていたこともあって、ジェットヘルメット並の音量はありそうだ。そのまま速度上昇に伴って、さらに「ゴォー」っと音の大きさが増すが、高速長距離移動するような性格のバイクに合わせて被るヘルメットでも無いので、常用速度域で気になることは無いだろう。
対して、軽さに対するメリットは少なく無かった
長時間被った際の披露も少ないように感じたし、交差点など頭を動かして目視確認する際も、動作に軽快感があるのだ。
アイポート(目の開口部)など形状見直しを行うことで、規格をクリアしている。
今回紹介する艶ありクリアはブラウン内装となるが、艶消しクリアはブラック内装が採用される。
あご紐はDリング式となる。真鍮メッキが施され、クラシックなテイストが感が深められる。
ゴムモールは厚みのあるタイプを採用し、さらにヴィンテージなディティールを追求。
シールドはネジによる脱着。オプションでライトスモークタイプのラインナップもある。
内装のセンターパッド、チークパッドは脱着可能で洗うこともできる。
クラシック、レトロな愛車に合わせたヘルメットが欲しいものの、快適性や安全性は犠牲にしたくないという、少しわがままな要望を叶えてくれる「NV RoadRacer CARBON HYBRID」。
次期ヘルメット選びの候補のひとつに加えてみてはいかがだろうか?
ZEALOT「NV RoadRacer CARBON HYBRID
価格 | 34,980円(税込) |
規格 | SG |
サイズ | M(57~58cm相当) L(59~60cm相当) |