【Brand PR】
バイクに乗るときに必要となるヘルメット。さまざまなメーカーが発売しているが、ゴッドブリンクは性能や品質に妥協せず、お手頃価格で購入できるヘルメットを発売しているメーカーだ。その中のひとつ、独特のシルエットを持つ ブレードランナー は、帽体に高強度のFRPファイバーグラスを使用しMFJ公認を取得。そこで実際にサーキット走行で使ってみて実力を検証してみた。
TEXT…横田和彦 PHOTO…関野 温
■ゴッドブリンク ブレードランナー
グラフィックモデル… 3万7180円(税込)
ソリッドモデル… 3万4980円(税込)
スタイルと機能を両立した軽量なフルフェイスヘルメット
最近、各所で名前を聞くようになったゴッドブリンク。ヘルメットやグローブなどのバイク用品をリリースしているブランドだが、品質と価格のバランスに優れているのがポイント。人の命を守る大切なヘルメットだけに妥協を一切せずに設計・製造し、適正価格でユーザーに提供する。近年、そのポリシーが多くのユーザーに認められてきているのである。
ストリートに最適なジェットタイプからスポーツバイク向けのフルフェイス、オフロードヘルメットなど幅広くラインアップしているゴッドブリンクだが、その中にはレースなどの競技で使うことができる「MFJ公認」を取得したモデルもあり、フルフェイスヘルメットではブレードランナーが該当する。そこで今回はサーキット走行でのインプレッションをお届けしたい。
スタイリッシュなヘルメットはサーキットユースに向いているのか?
独特のシルエットを持つブレードランナーは、どことなく懐かしい雰囲気。1980〜90年代にリリースされたバイクにも似合うノスタルジックなシェルデザインを持っているが、現代の技術で作られているため安全性や機能性は高い。全体に施されているマットカラーが今風であると同時に、ディテールを際立たせる効果もある。なかなかカッコイイぞ。
帽体デザインのせいか大きく見えるが、手に取ると思ったよりも軽いことに驚く。筆者が普段サーキット走行やレースで使っているフルフェイスヘルメットは1500g強〜1600g程度。対してブレードランナーは約1450g(メーカー公表値)。数値上の差はわずかなのだが、実際にかぶってみるとけっこう軽く感じる。それは重心位置が適正であることの効果だろうか。
サイズはMだが、頬の部分のフィット感が少し緩め。といっても普段使っているものに比べての話で、実用上は十分。フィット感が気になる人は調整用の厚みが異なる内装(別売)を使えば対応できる。
走行では、視界の広さと空力特性の良さを実感
さっそくかぶってコースイン。今回走ったのは筑波サーキット・コース2000。全日本選手権やテイスト・オブ・ツクバなどメジャーなレースが数多く行われているサーキットだ。
マシンは筆者が年間を通して参戦している 筑波ツーリスト・トロフィーの1カテゴリーであるKTM390CUP・ノーマルファンクラスのレギュレーションに準じたRC390(2022年式・GASGASカラーにオリジナルペイント)。エンジンや足まわりなどはノーマルだが、KTMが掲げるREADY TO RACEのコンセプトに沿ったマシンはサーキットでも高い走行性能を発揮する。
この日はフリー走行日で、400cc以下のバイクが走れるクラスで走行した。JP250のマシンが多いが、中にはより小さい排気量のマシンもいて、ときに速度差がある車両に遭遇することもある。そのときに役立ったのはブレードランナーの視界の広さだ。写真でもわかる通り、開口部が広いため前傾姿勢でも前が見やすいのだ。またシールドにベンチレーションなどがないため死角が少ない。視界が広いと他のバイクと交錯するときに他車の動きが読みやすく、自車のライン選択もしやすくなる。メリットが多いと感じた。
バックストレートやメインストレートで伏せていると風切音は気にならないレベルで、高速走行時に首を横に動かしたときなども頭が変に振られることはなかった。またコーナーリングスピードが高い最終コーナーでも安定していて、空力特性が優れていることを感じた。
途中、額のベンチレーションを開けてみると風が入ってくることを実感。内装の肌触り感もよく、快適性が確保されていることが理解できた。
今回はクリアシールドで走ったので、走行中の写真を見れば伏せていても目線を邪魔していないことがわかると思う。オプションでスモークシールドやミラーシールドもあるので、晴天のときは路面の照り返しを緩和してくれるそちらを使いたい。
秀逸なのは簡単なレバー操作だけでシールドが脱着できること。過去のレースで予選の直前で急に雨が振り出し、慌ててスモークシールドからクリアシールドに交換するということがあった。そんなシーンでもブレードランナーの構造であればすぐに対応できる。
今回のテストで視界が広く軽量というのは、速度域が高いサーキット走行でもストレスがない走りができるので有効だということが実感できた。
ストリートからサーキット走行、さらにはレース参戦にまで対応しているブレードランナー。スポーツライディング好きな筆者の目から見てもオススメできるヘルメットだといえる。