耳を塞ぐこと無く走りながら音楽が聴こえてくる未知の感覚
スマートフォンの登場&進化によって、日常生活だけでなくバイクツーリングも便利になった。
目的地まではナビアプリを利用し、食べ物や風景の思い出を撮影。また、インカムを使えば走りながら会話をしたり音楽やラジオを楽しんだりもできるようにもなった。
ただ、インカムはあまり多人数でツーリングに行く機会が無く、ナビ音声や音楽だけ聞きたい人にとっては、構造や取り付け、設定が少し煩雑である感は否めない。
そんな理由からインカム導入に踏み切れないライダーにピッタリの製品がaddSoundだ。
addSound(アドサウンド)の特徴
- 骨伝導の技術でヘルメット内が音響空間となり耳を塞がず音声を聞ける
- 取り付けはヘルメットに貼るだけでOK
- Bluetooth接続するだけですぐ利用OK
- 音量は速度に応じて自動調整!
addSound (アドサウンド) 登場の経緯
addSoundを開発した「株式会社あおごち」の山田代表は元々国産時計メーカーのBluetoothエンジニアとして20年近くのキャリアを持つ人物。自身もバイク歴約40年のライダーでツーリングではインカムを使用して音楽やナビ音声を聞いていたそうだ。
しかし、インカムはどうしてもヘルメット内の耳に近い部分にスピーカーが位置し、時には直接触れた状態になることもある。長時間着用すると耳が痛くなることも珍しくなかった。
また、停止時にセットした音量だと走っている時に聞こえなかったり、逆に走行時に合わせて音量を決めると停止時に音が大きすぎることも。音量を調整しようにも、グローブをした手ではままならないものだ。
そんな細かな不満は蓄積し、Bluetoothに関して知識と経験を有する山田代表は、自身が使いたいと思うバイク用オーディオシステムを開発することを決意。会社を辞めて取り組むことに。
こうした経緯で開発に至ったaddSoundは、クラウドファンディングにより開発資金を調達し、見事開発販売に成功。第1期の生産分は完売。さらに第2期も完売したというのだから、いかに多くのライダーからニーズがあったかが理解できる。
カラーはオフホワイトとマットブラックの2色となる。
サイズはH62 x W180 x D52mmで重量は198g。
本体下側に充電用マイクロUSB端子とオプションマイク用の端子が設けられる。真ん中の丸いボタンで電源オンオフとペアリングを行う。
addSoundのキモとなるエキサイター(振動型スピーカー)
addSoundを開発した山田代表が最も開発に苦労したというのがエキサイター(振動型スピーカー)周りだ。音質を確保しながら防水性を有し、ヘルメットから取り外し可能な構造となっている。
貼るだけで完結!addSoundヘルメットへの取り付け手順
ヘルメットへの取り付けは専用取り付けプレートを介して両面テープで貼り付けるだけだ。両面テープは車の外装部品の取り付けにも使われる様な粘着力が強力なタイプ。
ヘルメット表面の汚れを落とし、脱脂洗浄する。パーツクリーナーを使用した。
取り付けセンターの目印用にヘルメットにテープでマーキングする。
両面テープの剥離紙を剥がして。
赤丸で囲った部分に本体の中心の目印があるので、先に貼ったヘルメットのマーキングに合わせて貼り付ける。
しっかり圧着させる。
本体を外して取り付けプレートを押さえてしっかり圧着させる。実用接着力に達するまでおよそ24時間ほど本体を外した状態で放置する。
本体の脱着は非常にシンプル!
本体左右のハンドルを起こせばロックが外れる。
これだけで本体はフリーになって外すことができる。装着時は手順が逆になるだけだ。インカムのようにコードやスピーカーを移設したりする必要もなく、実にシンプルである。
オプション取り付けプレートを用意すれば複数ヘルメットで簡単に使い回すことができる
オプションの取り付けプレートを別途購入することで
複数ヘルメットで1台のaddSoundを使い回すことができる。しかも先に紹介したように、本体の取り付け、取り外しはあっという間だ。
Bluetoothでスマホとペアリングすればすぐ使える!
他のBluetooth機器と同じ様にペアリングするだけですぐにスマホの音声を聞くことができる。
addSoundを実際に使ってみた。その音響体験は新鮮かつ気軽だ!バイク走行時でも安心安全!
ヘルメットを被って音楽を流してみると「どこか近くにあるスピーカーから音が出ているのか?」と思ってヘルメットを脱いでみた。
すると無音である。「ああ、やはりこの音はヘルメットの中だけで聞こえていたのか!」と、やっと自分で体感したことで理解ができた。
つまりそれだけ自然に音が聞こえてくるのだ。
耳への圧迫感も無いし、音が耳元だけで聞こえている感覚も無い。周囲の音も自然に耳に入ってくるから音楽だけに注意が行くことが無く、運転に集中できる。
耳を塞がないので踏切の警報音や緊急車両のサイレンなどもしっかり聞こえる。だからこそ安全感・安心感が高かった。
速度に応じて音量は自動調整される!
addSoundでradikoでラジオを聞きながら走ってみたが、一般道60km/h程度であれば全く問題なく音声を楽しむことができる。高速道路で80km/hを超えてくると、詳細な言葉の内容までは聞こえづらくなるが、音楽であれば100km/hを超えても聞き取ることは可能である。
再生、停止の操作はヘルメットをタップするだけでOK!
音楽の再生、停止はヘルメットタップで操作できる。有人の料金所でヘルメットをかぶりつつ会話をするような場面などでも、いちいいちスマホを取り出して操作しなくて済む。これがかなり便利である。
ライダーが創ったからバイクに最適な機能満載
本体はIP×5の防水機能を有し、バッテリーは最大18時間(速度に応じて大きく変動する)の連続再生を誇る。また、ヘルメットが静置されると3分で自動的に電源オフされるなど、バイクでの使用を考えた機能を多数有する。
オプションのaddSound専用マイクでさらに高性能に
オプションで用意されている専用マイクを使うことでaddSoundは飛躍的に便利になる。
addSound専用マイク
価格 | ¥5,500 (税込) |
addSound専用マイクできること
- 電話やLINEで音声通話ができる
- スマホの音声アシスタントが使える
- 音声アシスタントを利用してラインメッセージが送れる!
マイクは非常に小さく、ヘルメットに簡単に取り付けることができる。
本体のマイクジャックまで配線を取り回すだけだ。
走りながら通話が可能!グループ通話もできる
マイクを装着してLINEアプリなどを使えば、グループ通話で複数の仲間とインカムのように話すこともできる。スマホの音声通話ならバイク同士がどんなに離れていても問題ないし、はるか遠方の友人も交えて会話を楽しみつつ走ることだってできるのだ。
ヘルメットのタップを組み合わせればさらに便利に!LINEも送れる!
ヘルメットのタップで電話の受話、切断も可能。
さらに2回タップで音声アシスタントが立ち上がるので、iPhoneのSiriを使ってラインメッセージを送ることなどもできてしまう!
他にも、電話帳の人に電話をかけたり、ナビアプリで「地図を拡大(縮小)して」 「この近くのコンビニは?」など音声操作もできる。また、時刻や天気、気温などを聴くことも可能だ。
まるでSFの中の世界が現実になったのだと、昭和生まれ世代は感慨深いのだ。
アプリで細かなセッティングが可能!
音質やヘルメットのタップの感度など、細かな調整はスマホアプリで行うことができる。
ツーリングから仕事まで活用の場が広がるaddSound
本体のボタンはひとつで、取り付けは両面テープでヘルメットに貼るだけ。とにかく操作がシンプルなaddSoundは多機能で操作が複雑な電子機器が苦手な人にとって、ベストなツーリングの相棒となるだろう。
また、オプションのマイクを導入すれば通話やLINEが可能となるので、通勤や仕事でバイクを使っている人にとっても便利である。
耳を塞ぐこと無く、周囲の環境音も聞こえてくる自然な音質は、特に長時間ヘルメットを着用するシーンでもストレスが少なく、疲労感が少なく感じた。
バイクに乗りながら「音を聴く」といく目的に特化した製品が欲しいなら、まずは筆頭に挙げるべきなのがaddSoundだろう。
addSound
価格 | ¥29,700 (税込) |
カラー | オフホワイト/マットブラック |
連続再生時間 | 約18時間。※無風状態40km/h走行時。無風時の速度100km/hでは約5〜6時間となり、それ以上の速度では更に短くなる。 |
充電時間 | 約2時間。スマホアプリで充電状態が確認できる。 |
サイズ | H62 x W180 x D52mm |
重量 | 198g |
いよいよ第3期の予約販売受け付け開始!
第1期、2期と好評のうちに完売となったaddSoundの予約販売が開始される。欲しい方はお早めに!