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電動アシスト自転車なのに、バッテリー、どこ?!
軽くてオシャレなスタイリングながら、油圧ブレーキやメンテナンスフリーのカーボンベルトドライブを採用するなど、装備は本格志向。
お出かけの楽しみ方が広がりそうなADO Air 20を街乗りレビュー!
全世界へ急速に広がっている次世代モビリティメーカー「ADO」
ADO(エー・ディー・オー)は『A Dece Oasis』の頭文字で、シルクロードの荒涼とした砂漠の中に突如現れるオアシス〝三日月湖〟を指す言葉だ。オアシスが砂漠を旅する人々に希望とエネルギーを与えてきたように、ADOの製品が人々の日常の支えになるように、という想いがその名に込められている。
2021年に設立されたばかりのADOは、現在そのユーザー数を7万人にまで伸ばし目覚ましい成長を遂げているが、このユーザーを支えているのが200以上の都市にわたる流通チャネル。世界各国100以上のディーラーと30以上のブランドストアを擁し、英国、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、アイルランド、米国、インドネシアに加え日本(千葉県)にも物流倉庫を開設し、サービス向上に努めている。
電動アシスト自転車なのに、コンパクトに折りたためる!
さて、そんなADOのラインナップの中から、今回はADO Air 20に注目。
電動アシスト付き自転車でありながら一般的なミニベロ折りたたみ自転車と同じサイズ感なので、車に積み込むのも楽々!その折りたたみのプロセスも、最初こそ説明書を見ながら「結構面倒くさいのでは…?」と感じたのが正直なところだが、撮影のため何度か繰り返しているうちに、なんてことはなくなった。折りたたみ後のコンパクトさは、車への積載のみならず、ガレージなどの屋内や、限られたスペースでの保管の際に役立ちそうだ。
8ステップで折りたたみ完了!慣れれば1分もかからない簡単作業
8ステップで折りたたみ完成!
慣れれば1分もかかりません◎
電動アシスト自転車『ADO Air 20』の実力を街中でテスト!
ADO Air 20と街に繰り出して、走行感をチェック。
オシャレで便利なだけじゃない、その実態を探っていく。
シングルギア+電動アシスト『3段階』
〜平坦路編〜
カーボンベルトによる滑らかな踏み込み感が心地よく、とにかく軽快!平坦路の場合は、アシストを一番弱いものに設定しても十分ペダリングをサポートしてくれる。シングルギアであるゆえに、漕ぎ出しには多少の重さは感じるものの、アシストパワーを強にすることで十分カバーできた。
また、太めのタイヤがちょっとした段差をソフトに乗り越えてくれるので、乗り心地はとてもジェントルだ。
勾配およそ20%の激坂にチャレンジ!
〜坂道編〜
電動アシストの実力を試すなら、坂をのぼってみるのが一番。しかし……この坂、さすがにキツすぎでは?
少し掠れた「急坂注意」の看板に恐れおののく筆者。まずは自転車を降り、自分の足で上ってその傾斜を体感してみる。あまりに急な坂ゆえか、道の片側サイドに階段が備わっていて、歩行者の多くはそこを通行していた。スマートフォンの水平器アプリで測ると傾斜角は11度で、勾配に換算すると大体20%弱になるらしい。普通に歩いても、少々息切れしてしまうくらいには強烈な坂だ。
ちなみに、ADO Air 20にはアシスト操作ディスプレイのマイナスボタンを押し続けることで作動する、ウォーキングモードというものが存在し、押し歩きを更に楽にしてくれる。
立ちはだかる急勾配に自信を持てぬままスタートしたものの、アシストパワーを信じて前進!なんと、この急坂を立ち漕ぎになることもなく走破することができた。想像を超えるパワーに、少々驚きだ。
前後ディスクブレーキで急な下りも安全に減速
こうした急勾配を下る際、減速のコントロールが必要なのはもちろん、坂の出口が交差点であったりする場合も多く”止まりたいところで止まれる”というのが特に重要となるが、前後油圧ブレーキ装備であることはこういった場面で強い。前後に採用したディスクブレーキの制動力の高さで、安心安全を実感できた。
ADO Air 20の細部をチェック!
やはり特筆すべきは、ぱっと見で電動アシスト自転車とわからない、そのスマートな見た目。バッテリーはサドル下(シートピラー)にあるが、言われなければ…というより言われても、それがバッテリーだと分からない。そんなバッテリーは取り外すことなく充電が可能だ。フレームは無駄をそぎ落としたアルミ製で、軽量化に一役買っている。もちろん、その剛性も確かだ。
また、乗り手の体格やライディングポジションに合わせて、サドルとハンドルの高さがそれぞれ調節できる。(ちなみにモデルとなった筆者の身長は161㎝)
この部分がバッテリー!信頼性の高いサムスン製を採用
車両の付属品
ADO Air 20には、デフォルトで様々なアイテムが付属品として同梱される。
充電用ACアダプタ、バッテリーロック用のカギといった必須アイテムはもちろん、組み立てに必要な工具セット、樹脂製の前後フェンダー、米式バルブ対応のエアポンプ、そしてなんとスマートフォンホルダーも付いてくる!至れり尽くせりだ。
オプション品
機能性&デザイン性にこだわったオプション品が充実しているのがADO Air 20の魅力。その中でも注目のアイテムをご紹介!
ヘルメット
今回走行レビュー時に使用したADOオリジナルヘルメットは、シールド部分にマグネットボタンが3つついており、ワンタッチで着脱が可能。シールドを使用しない時には、その上下を返して装着すれば、別でシールドを何かに入れて持ち運んだりする必要がない、便利な2way仕様になっている。
スマート指紋ケーブル ロック
ダイヤルタイプや鍵を差し込むタイプが一般的なケーブルロックだが、こちらは指紋認証式!
ダイヤルの番号を忘れてしまったり、でたらめに番号を合わせていって開けられてしまう可能性や、鍵を紛失してしまう…といったデメリットが一掃される、最新のロックだ。
増設バッテリー(AIRシリーズ)
見た目はドリンクボトルながら、中身は増設バッテリーという、遊びゴコロ満載なオシャレデザインがたまらない。標準のバッテリーのみでも約100kmの走行が可能なADO Air 20だが、万が一のリザーブタンクとしてこれをつけておくと、より安心だ。
AIR20用収納袋(輪行袋)
バッテリー込みで18㎏という軽量自慢な車体を生かして持ち運ぶのなら、やはり輪行袋は欠かせない。
選べる『組み立て配送』と『ユーザー組み立て』
前述したとおり、ADO Air 20には組み立てに必要な工具一式が付属品として同梱されており、自身で乗れる状態に組み立てる必要がある。
自分でやるのが不安なら、組み立て配送という選択肢も!
筆者も実際に説明書を見ながら組み立てを行ってみたが、あまりこういった作業が得意でない、もしくは不慣れなユーザーには少々難しいと感じられるポイントもあった。自分や周りの人が乗り、その身体を預ける乗り物なので、もし不安があるようならば、商品価格に+5000円で注文できる「組み立て配送」をオーダーしよう。
ペダルの組み付け
ペダルは逆ねじになっているので少々混乱するが、一度回す方向が分かれば固定は難しくない。
ハンドルの組み付け
ハンドル部分の固定の際は、操舵の向きを確認してから固定しよう。
ADO Air 20 車両スペック
車体一般仕様 | |
距離 | 最大航続距離100km |
スピード | 24 km/h |
重量 | 18 kg |
証明書 | SGS CE |
サスペンション | 無し |
変速機 | シングルギア |
タイヤサイズ | 20*1.95インチ |
ペダルアシスト | トルクセンサ |
アシスト・インテリジェント | 0~3段階ペダルアシスト |
ライダーハイツ | 150cm-200cm |
耐荷重 | 120kg |
動作温度 | -10~50°C |
バッテリー&モーター等の仕様 | |
マークパワー | 350W |
バッテリー | サムスン36V/9.6 Ah |
充電時間 | 4~6時間 |
ディスプレイ | IPSカラーディスプレイ |
トルク | 42N.m |
パーツ仕様 | |
フレーム | 軽量アルミフレーム |
ブレーキ | 油圧ディスクブレーキ |
ホイール | ダブルウォール・アルミニウム |
フォーク | 標準 |
ヘッドライト | IPX 5防水1200ルーメン |
テールライト | リフレクターテールライト |
チェーンリング | カーボンベルト |
ペダル | 折り畳み式ペダル |
シート | スタンダード |
防水 | IPX5 |
各部 | 数値 |
A:シートチューブ長 | 370mm |
B:ヘッドチューブ長 | 330mm |
C:トップチューブ長さ | 630mm |
D:フォーク長 | 310mm |
E: ステムからクランクまでの長さ | 420mm |
F:最大シート高 | 960mm |
G:最低シート高 | 740mm |
H:全長 | 1560mm |
I:ハンドルバー最大高 | 1150mm |
J:ハンドルバー最低高 | 1020mm |
K:スタンドオーバー高 | 600mm |
L:ホイール直径 | 510mm |
M:ホイールベース | 1060mm |
N:チェーンステー長 | 410mm |
パッケージサイズ | 880*360*610mm |