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老舗二輪メーカーピアッジオグループ 2023年度第3四半期も過去最高の業績を達成 

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

ピアッジオグループジャパン株式会社は、2023年度第3四半期も過去最高の業績を達成したと発表した。
第3四半期連結累計期間としては、過去最高となる 8,570 万ユーロの純利益を計上し、過去最高の業績で 20.9%増となった。今後も、グリーンモビリティと ESG 課題への投資を強化し実施するとしている。

目次

ピアッジオグループ:2023 年度 第3四半期も過去最高の業績を達成

ピアッジオグループ CEO ミケーレ・コラニーノは、「世界的なマクロ経済のシナリオは四半期ごとに複雑さを増していますが、ピアッジオグループの正しい国際展開戦略により、一部の市場における一時的な低迷を、より好調な地域における良好な反応で相殺することができました。世界中で当社のブランドや製品に対するお客様の認知度が向上したことにより、非常に興味深い利益率を達成することができ(今後数年間で確固たるものになる見込み)、また当第 3 四半期連結累計期間としては過去最高となる 8,570 万ユーロの純利益を計上することができました。新技術、デザインそして生産性は、今日、そして何よりも将来の当社のグローバル成長の原動力となります。当グループは、計画に従って、グリーンモビリティと ESG 課題への投資を強化し、実施してまいります。」と発表

 連結売上高 16 億 2,620 万ユーロ、前年同期並み (2022 年 9 月 30 日実績 16 億 2,690 ユーロ)

 産業売上総利益 4 億 6,880 万ユーロ、9.3%増 (2022 年 9 月 30 日実績 4 億 2,890 万ユーロ)、売上
高純利益率 28.8%(2022 年 9 月 30 日実績 26.4%))

 EBITDA 2 億 6930 万ユーロ、13.8%の改善(2022 年 9 月 30 日実績 2 億 3,670 万ユーロ)により当該
期間としては過去最高の業績を達成。EBITDA マージン 16.6%(2022 年 9 月 30 日実績 14.5%)

 EBIT 1 億 6,010 万ユーロ、18.7%増 (2022 年 9 月 30 日実績 1 億 3,490 万ユーロ)。
EBIT マージン 9.8% (2022 年 9 月 30 日実績 8.3%)

 税引前利益 1 億 2,990 万ユーロ、13.6%増 (2022 年 9 月 30 日実績 1 億 1,430 万ユーロ)

 純利益 8,570 万ユーロ、第 3 四半期としては過去最高の業績で 20.9%増 (2022 年 9 月 30 日実績
7,090 万ユーロ)

 純金融負債-3 億 8,920 万ユーロ (2022 年 12 月 31 日実績 -3 億 6,820 万ユーロ)

 世界出荷台数 454,400 台 (2022 年 9 月 30 日実績 490,400 台)

 資本的支出 約 1 億 370 万万ユーロ (2.2%増、2022 年 9 月 30 日実績 1 億 140 万ユーロ)

ポンテデーラ、2023 年 10 月 30 日- マッテオ・コラニーノが議長を務める本日の会議で、ピアッジオ&C.S.p.A.(PIA.MI) の取締役会は、2023 年 9 月 30 日までの 9 ヶ月間の事業に関する中間報告書を審査し承認しました。

2023 年 9 月 30 日現在のピアッジオグループの事業および財務実績1

グループ連結売上高は 16 億 2,620 万ユーロ、2022 年度第 3 四半期連結累計期間と同水準となりました
(2022 年 9 月 30 日実績 16 億 2,690 ユーロ)。
EMEA&アメリカ大陸(4.3%増)およびインド((13.6%増、恒常為替レートベースで 22.9%増)における増加が、アジア太平洋地域(19.4%減、恒常為替レートベースで 15.9%減)における低迷と相殺となりました。
産業売上総利益は 4 億 6,880 万ユーロと 9.3%改善し(前年同期 4 億 2,890 万ユーロ)、売上高純利益率は28.8%(2022 年 9 月 30 日実績 26.4%)となりました。
2023 年 9 月 30 日までの 9 ヶ月間におけるグループ営業費用は 3 億 870 万ユーロ(前年同期 2 億 9,410 万ユーロ)となりました。
上述の損益計算書の変更により、連結 EBITDA は 2 億 6,930 万、13.8%増 (2022 年 9 月 30 日実績 2 億
3,670 万ユーロ)となり、第 3 四半期としては過去最高の業績を達成しました。EBITDA マージンは 16.6%(2022 年 9 月 30 日実績 14.5%)となりました。
EBIT は 1 億 6,010 万ユーロとなり、2022 年 9 月 30 日実績の 1 億 3,490 万ユーロから 18.7%%改善しました。EBIT マージンは 9.8%(2022 年 9 月 30 日実績 8.3%)となりました。
当第 3 四半期連結累計期間の税引前利益は 1 億 2,990 万ユーロとなり、13.6%増加しました(前年同期 1 億1,430 万ユーロ)。当該期間の法人所得税は 4,420 万ユーロ、税引前利益への影響は約 34%となります。
2023 年 9 月 30 日現在、ピアッジオグループの純利益は 8,570 万ユーロとなり、20.9%(2022 年 9 月 30 日実績 7,090 百万ユーロ)改善し、第 3 四半期連結累計期間としては過去最高の業績を記録しました。
2023 年 9 月 30 日現在の純金融負債は 3 億 8,920 万ユーロ(2022 年 12 月 31 日現在 3 億 6,820 万ユー
ロ)となりました。

2022 年 9 月 30 日実績のグループ株主資本は 4 億 1,790 万ユーロ(2022 年 12 月 31 日現在 4 億 1,780
万ユーロ)となりました。
当第 3 四半期連結累計期間のピアッジオグループの資本的支出は 1 億 370 万ユーロ(前年同期 1 億 140
万ユーロ)となりました。

1 ピアッジオグループが採用する主な代替的業績指標は、経営陣がデータを監視しており、以下の通りとする:
 EBITDA:連結損益計算書に反映される有形固定資産、無形固定資産、使用権に関する償却・減価償却・減損損失控除前の利益(EBIT)。
 産業売上高総利益:売上高から販売に要した費用を差し引いたもの。
 純金融負債:金融負債総額から現金、現金同等物およびその他の流動金融債権を差し引いたもの。純金融負債の決定には、公正価値の測定から生じるその他の金融資産および負
債、ヘッジとして指定された、または指定されていない金融派生商品、関連するヘッジ対象となる商品や関連する会計発生高の公正価値の調整を含まない。

2023 年 9 月 30 日までの 9 ヶ月間の事業
2023 年 9 月 30 日までの 9 ヶ月間において、ピアッジオグループは全世界で 454,400 台(前年同期 490,400台)を販売し、連結売上高は 16 億 2,620 万万ユーロ(2022 年 9 月 30 日実績 16 億 2,690 ユーロ)を計上しました。

二輪車:
2023 年 9 月 30 日現在、ピアッジオグループは全世界で 364,900 台の二輪車を販売し(2022 年 9 月 30 日実績 410,000 台から 11%減)、純売上高 12 億 9,360 万ユーロ (前年同期 13 億 3,890 万ユーロから 3.4%減)を計上しました。この数字にはスペアパーツやアクセサリー類が含まれており、その売上高は 1 億 2,390 万ユーロ(2022 年 9 月 30 日実績 1 億 1,720 万ユーロから 5.7%増)に達しました。
二輪車販売の売上は、EMEA&アメリカ大陸において 5.1%増加し、イタリア市場 が非常に好調で(13.2%増)、次いでアメリカ市場(5.4%増)が続きました。インドおよびアジア太平洋地域では売上が鈍化しました。
ヨーロッパ市場では、ピアッジオグループは当第 3 四半期累計において、スクーター市場で 23.1%のシェアを獲得し、リーダーとしての地位を明確にしました。また、北米のスクーター市場では、29.5%のシェアを獲得しました。北米では、当グループはアプリリアとモト・グッツィのブランドでモーターサイクル市場での存在感を高める取り組みをしています。
スクーター部門におけるハイライトは、ピアッジオ ビバリーおよびピアッジオ メドレーのハイホイールモデルの好調な販売業績と、欧米市場でのベスパスクーターの売上高が 2 桁の伸びを示しました。
モーターサイクルでは、新型モト・グッツィ V100 マンデッロが市場で大きな反響を呼びました。アプリリアでは、新型 660cc エンジンを搭載したアプリリア・トゥアレグ 660 がヤコポ・チェルッティをイタリアモトラリー選手権優勝に導き、その卓越した多機能性を実証しました。一方、アプリリア RS 660 スポーツバイクは、権威あるモトアメリカ選手権のツインズカップ部門の主役となり、2 人のライダーが総合スコアボードで表彰台に立ちました。

商用車:
商用車では、ピアジオ・グループの 2023 年度第 3 四半期累計販売台数は前年同期比 11.4%増の 89,500 台(前年同期 80,300 台)、純売上高は 2022 年 9 月 30 日実績の 2 億 8,800 万ユーロから 15.5%増の 3 億3,270 万ユーロとなりました。この数字にはスペアパーツやアクセサリー類が含まれており 、その売上高は4,570 万ユーロ(2022 年度第 3 四半期累計の 4,450 万から 2.7%増)に達しました。

地域別では、インド市場が回復基調で、商用車の売上高は 25.6%増加し、販売台数は 14.2%増加しています。

ピアッジオ・ファストフォワード:
ピアッジオ・ファストフォワード(PFF)は、ピアッジオグループのロボティクスとフューチャーモビリティを担うボストンを拠点とする会社であり、地上型ドローン gita®と、革新的な「兄貴分」の技術と機能をよりコンパクトなデザインに凝縮した新型ロボット gitamini®の販売を継続し、製品ラインナップの拡充を図っています。
Gita®とgitamini®は、ボストンのチャールスタウン地区にあるピアッジオ・ファストフォワード工場で製造されています。このロボットのマーケティング初期段階では、市街路でのロボットの巡回がすでに整備されている米国市場に焦点を合わせています。
PFF が設計、開発した革新的な技術を搭載したセンサーは、新型ピアッジオ MP3 三輪スクーターに採用され、比類ない安全性を実現しました。アドバンス ライダーアシストシステム(ARAS)を搭載した新型センサーが事故防止とライダー保護に重要な役割を果たします。

2023 年度第 3 四半期およびそれ以降の重要イベント
本項では、上記または上半期報告書の承認時(2023 年 7 月 28 日開催の取締役会)に公表した情報を補足
し、2023 年度第 3 四半期およびそれ以降の重要イベントを説明します。
9 月 1 日、ロベルト・コラニーノ会長兼 CEO の死去に伴う取締役会において、ピアッジオ&C.S.p.A.取締役会は新たなコーポレートガバナンス体制を確立しました。マッテオ・コラニーノ取締役が会長に、ミケーレ・コラニーノ取締役が最高経営責任者(CEO)に任命されました。取締役会はまた、カルロ・ザネッティを新たな非常勤取締役に選任しました。
9 月 3 日、バルセロナで開催された MotoGP グランプリで、アプリリアのバイクに乗ったアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスがそれぞれ 1 位と 2 位を獲得しました。
9 月 26 日、S&P グローバル レーティングは、ピアッジオ・グループ(PIA.MI)の見通しを修正し、ネガティブからポジティブへ格上げし、格付け「BB-」を確定したと発表しました。
9 月 27 日、ピアッジオ&C.S.p.A.は、年利 6.5%固定、発行価格 100%の条件で、ハイイールド市場にて 2 億5,000 万ユーロの 7 年物無担保シニア債の発行に成功しました。
10 月 19 日、ピアッジオグループと福田汽車グループは、電動ポーターモデルの新シリーズの共同開発に関する契約を北京で締結しました。電動ポーターはピアッジオグループのイタリア国内ポンテデーラ工場で生産予定です。2024 年末までに欧州主要国にて販売開始を予定しています。

見通し
地政学的な緊張と世界的なマクロ経済情勢に起因する困難な状況が続いているため、ガイダンスを提供す
ることは困難ですが、ピアッジオグループは、象徴的なブランドのポートフォリオにより、生産、物流、調達コストの管理並びにすべての国際市場の管理において、利益率と生産性の目標達成を追求し続けます。生産性の向上によりアジア市場の一時的な低迷を相殺します。

インド、ヨーロッパ、アメリカの市場は、過去 12 ヶ月間の金利上昇にもかかわらず、依然として好調です。
これを踏まえ、ピアッジオは、二輪車部門と商用車部門の新製品への投資計画、および ESG 課題への取組みも強化してまいります。

リリース提供元:ピアッジオグループジャパン株式会社

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