バイクに乗る際、万が一の事故やトラブルに備えてドライブレコーダーを装着するライダーが増えています。
一方で、すでにクルマに装着しているドライブレコーダーをバイクにも流用できるのか、と疑問に思う人もいるかもしれません。
バイクとクルマは走行環境が大きく異なるため、それぞれに適した設計があるという意見も多いのではないのでしょうか。
今回の記事ではバイクとクルマのドライブレコーダーの違いや、兼用の可否について実際の利用形態にあわせ紹介します。
バイクとクルマのドライブレコーダーの基本的な違いは?
バイクとクルマでは走行環境や使用条件が異なるため、ドライブレコーダーの設計にも違いがあります。
それぞれのタイプの相違点
クルマ用のドライブレコーダーは、基本的に車内に設置されることから、直射日光や風雨の影響を受けにくいという前提があります。
また、車体が安定しているため、振動の影響をあまり考慮する必要がないでしょう。
一方で、バイクは常に風雨にさらされ、路面からの振動も強く伝わります。
そのため、バイク用のドライブレコーダーはクルマとは明確に異なり、防水・防塵性能や振動を吸収する機能が求められます。
特に、雨天走行が多いライダーやオフロード走行をする場合、防水性能が低いと内部に水が浸入し、レコーダーの寿命を縮めてしまいます。
また、クルマ用はフロントガラスに取り付けるタイプが主流であり、当然バイクの車体に固定することを前提とした設計にはなっていません。
クルマ用ドライブレコーダーはバイクに流用できるのか
クルマ用のドライブレコーダーをバイクに流用することは、技術的に可能な場合が多く存在しています。
しかし、実際に長期的な使用を検討する際には、いくつかの課題が生じるでしょう。
ひとつ目の課題は、防水性能の不足です。
クルマ用のドライブレコーダーは車内使用を前提としているため、雨天の日に安定した高品質な映像を残せるか、という部分に疑問が残ります。
そのため、クルマ用のドライブレコーダーをバイクに取り付ける場合において、雨の日の使用が難しくなることは確実だと言えるでしょう。
また、防水ケースに入れる、といった工夫をすれば一定の防水性を確保することはできますが、ケースがレンズを覆うことで画質に影響を与える可能性があります。
ふたつ目の課題は、振動や衝撃への耐性です。
バイクは走行時に細かい振動を受けるため、クルマ用のドライブレコーダーをそのまま装着すると、映像がブレたり、内部の電子部品にダメージを与えたりする場合があります。
専用の振動吸収マウントを使用することである程度は改善できますが、完全に振動を無効化するのは難しいでしょう。
三つ目には、クルマ用ドライブレコーダーは車両のバッテリーに直接接続する設計が多いため、バイクに取り付ける場合は電源の確保が困難になることが挙げられます。
モバイルバッテリー等を使用することもできますが、あまりに長時間の録画には向かないと考えられます。
バイク用ドライブレコーダーを選ぶ際のポイント
バイクにドライブレコーダーを装着するのであれば、専用モデルを選ぶのが望ましいでしょう。
バイク用のドライブレコーダーには、バイク特有の使用環境に適応した機能が備わっています。
バイク専用モデルの特徴
まず第一に、防水・防塵性能が最低限のスペックを満たしていることを、確認することが必要です。
特に全天候型のライダーや長距離ツーリングをおこなう場合、IPX6以上の防水性能を持つモデルが推奨されます。
また、振動や衝撃に強い設計であることもポイントです。
バイクのフレームに直接取り付けるタイプのドライブレコーダーは、振動対策が施されているものを選ぶとよいでしょう。
取り付け時の利便性
さらに、バイク用のドライブレコーダーは取り付け位置の自由度も特徴であり、ハンドルバー・ヘルメット・フェンダーといった、さまざまな場所に取り付けることのできるタイプがあります。
このタイプは、自分自身の最適なポジションに調整し装着できるという点が、大きな魅力であると言えます。
そのため、使用目的に応じて、適した取り付け方法を選ぶことがオススメです。
最後に、電源の確保が可能かどうかについても考慮することが必要です。
バイク用のドライブレコーダーには、車体のバッテリーに接続するタイプと、独立したバッテリーを搭載したタイプがあります。
なかでも長時間の録画が必要な場合は、バッテリーに接続できるモデルが向いていると言えます。
このように、バイク用ドライブレコーダーにはクルマ用のものが抱える問題それぞれに対するアンサーがあります。
まとめ
バイクとクルマのドライブレコーダーは、基本的な機能は共通しているものの、設計の方向性が異なっています。
クルマ用のモデルは車内で使用する前提で設計されているため、防水性や耐振動性が不足している場合がほとんどです。
また、電源の供給方法も異なるため、バイクへの流用は実用性に欠けてしまい、必要な時に効果を発揮できない可能性があるでしょう。
一方で、大半のバイク用のドライブレコーダーは、風雨や振動に対応する設計が施されており、さまざまな取り付け方法に対応しています。
そのため、万が一のトラブルに備えて、専用であるバイク用モデルを選ぶのが適していると考えられるでしょう。
さらに、クルマ用のモデルを流用する方がコストは抑えられますが、過酷な環境で継続的に利用することを想定すると、バイク専用を利用した方が経済的だと考えられます。
したがって、バイクにドライブレコーダーを装着する場合は、クルマ用とは別に専用のものを準備しましょう。