2021年に発表されたMV AGUSTA BRUTALE 1000 NURBURGRINGが、いよいよ日本でも2022年3月から発売される予定だ。
軽量化を優先に開発され、高い運動性能を手に入れた車体には、メタリックシルバーのベースカラーに赤が目を引くカラーリングが施されている。
メーカー希望小売価格は566万5000円 (税込み)。BSTカーボンホイール、アロー社製フルチタンエキゾーストシステム (レーシングキット) などが装備された特別仕様で、150台のみの限定モデルとなっている。
BRUTALE 1000 NURBURGRING (MY22)
最初の周回、数メートル先のアスファルトだけが次々と目に飛び込んでくる。それはまるで、ジェットコースターのレール上に描かれた縫い目模様が過ぎ去るが如し。あなたの周囲には、木々のシルエット、森、そして緑色の壁と青い空だけが存在する。
2ラップ目、周囲の景色に目が慣れたと思ったのも束の間 ”気を付けろ!” あなたを受け止めようと待ち構えるガードレールが目前に迫っていることに気が付くだろう。
3ラップ目、あなたは今、世界中で最も難しく、そして魅惑的なサーキットを目の前にしていることに気が付くだろう。そう、ここはNURBURGRINGの北コース。かの有名なノルドシュライフェの難コースだ。
新しい BRUTALE 1000 NURBURGRING
「かつてない究極のBRUTALEを創る。」そのような無謀なアイディアは、ブラインドコーナー、そして多様なRと難関を備えたスピードの殿堂たるこの地で、生命を吹き込まれた。
その全長は20km以上に及び、厳しい加速とブレーキング、絶え間ない集中、そして恐れさえもが要求される。限界の向こうへ、さらなる一歩を、再び。地平線を目指して。
MV AGUSTA BRUTALE1000 NURBURGRINGは、究極のフロンティアを体現したモデルだ。その情熱のスクラッチは、合
理性をも圧倒する。
高い評価を得る1000 RR(ユーロ5規格に準拠)と、208馬力の印象的な並列4気筒エンジンをベースに、BRUTALE1000 NURBURGRINGは、全世界に知られるスポーツ走行の真のアイコンであるドイツの伝統的サーキットとの連携により誕生した。
最優先事項は重量の削減だ。これは、特にブレーキング応答と素早い切り返しに効果的である。この究極のBRUTALEは、シャーシと各機器の技術に裏打ちされた運動性能においても、傑出したバイクである。
例えば新世代のカーボンリムは、BSTとの密接なコラボレーションにより開発された。このバージョンのビレットハブは従来品よりも軽量で高い剛性があるため、全体の効率の改善に寄与している。また、ばね下重量も低減するため、軽量化は2倍の価値をもたらした。イナーシャの減少は、非常に繊細な加速およびブレーキングを可能とする効果をもたらした。加えて、より素早く、より応答が良く、そして楽しい切り返しが可能になった。
各モデルのオーナーのためだけに用意されるこのリッチなキットには、BRUTALE1000 NURBURGRINGの独自性を雄弁に物語る要素がある。それは、MV AGUSTAがSBKで得た経験から派生した、アロー社とのコラボレーションによる美しいフルチタン製のエキゾーストシステムだ。具体的には、技術的観点から標準の4イン1スキームを4イン2(シリンダーを1-2および3-4とカップリング)に変更しており、新しいトルク値を設定するために、プライマリマニフォールドの長さを延長した。この結果、排気は単一のマニフォールドおよびサイレンサーを通過し、総重量の最小化や最大パワーの確保を実現している。
また、キットには、専用マップ付きのコントロールユニットが付属する。弛まぬ空力研究によりたどり着いた小さなウイングレットも、その特徴の一つだ。コンパクトなフェアリングのような外観を呈するウイングレットが、ヘッドライトグループのエリアに見られる。このウイングレットの目的は、高速走行時のフロントエンドにおける荷重を増加すること、そして、その他のプレミアムな空力エレメントと共に、ドライビングダイナミクスの最適化に貢献することだ。キットにはこれ以外にも、エキゾーストパイプ用カバーやパッセンジャーシートカバーといったカーボンファイバー製のコンポーネントが含まれる。
そして忘れてはならないのが、BRUTALE1000 NURBURGRINGの特徴的なメタリックシルバーのベースカラーだ。完全なオリジナルグラフィックとしてデザインされた、NURBURGRINGのブラシストロークの赤との完璧な対照性は、一際目を引くことだろう。過去最高にエクストリームなMV AGUSTA BRUTALE1000 NURBURGRINGという唯一無二の選択は、台数限定での提供となる。また、右側のインテークのスペシャルプレートには、ナンバリング(XXX/150の形式)が刻まれる。
諸元
エンジン形式 | 4ストローク 4シリンダー 16バルブ “DOHC” |
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総排気量 | 998cc |
圧縮比 | 13.4:1 |
ボア×ストローク | 79.0mm×50.9mm |
最高出力 | 153kW(208hp)/13000rpm (RACING KIT装着時:158kW(215hp)/13200rpm) |
最大トルク | 116.5Nm(11.9kgm)/11000rpm |
エンジンマネージメント | MVICS2.1イグニッションシステム(MOTOR & VEHICLE INTEGRATED CONTROL SYSTEM)4モード(ノーマル・スポーツ・レイン・カスタム)、8段階調節トラクションコントロールシステム、EAS3.0(クイックシフター アップ・ダウン) |
ギア | カセット式6速コンスタントメッシュ |
クラッチ | 湿式多板式スリッパークラッチ |
全長×全幅 | 2080mm×805mm |
ホイールベース | 1415mm |
シート高 | 845mm |
車輌重量(乾燥重量) | 183kg (RACING KIT装着時:177kg) |
タンク容量 | 16L |
フレーム | スチールパイプ トレリスフレーム |
スイングアーム | アルミニウム シングルサイドスイングアーム |
フロントサスペンション | OHLINS Nix EC 電子制御 ø43mm 倒立フォーク |
リアサスペンション | OHLINS EC TTX 電子制御 プログレッシブ シングルショック |
フロントブレーキキャリパー | Brembo 4ピストン ラジアルマウントキャリパー |
フロントブレーキディスク | ø320mm フローティング ダブルディスク |
リアブレーキキャリパー | Brembo 2ピストンキャリパー |
リアブレーキディスク | ø220mm シングルディスク |
フロント・リアホイール | フロント カーボンホイール 3.50″×17″ / リア カーボンホイール 6.00″×17″ |
タイヤサイズ | フロント 120/70-ZR17 M/C (58W) リア 200/55-ZR17 (78W) |
カラーリング | マットインテンスシルバー/マットメタリックダークグレー/マットマンバレッド |
RACING KIT ※RACING KITは一般公道での使用はできない。 | ARROWシングルサイレンサー+フルチタンエキゾーストシステム、カーボンファイバーサイレンサーカバー、サーキット専用マップのECU、カーボンファイバー製パッセンジャーシートカバー、シリアルナンバー証明書 |
価格
BRUTALE 1000 NURBURGRING (MY22)
メーカー希望小売価格:5,665,000円(消費税10%込み)(消費税抜き 5,150,000円)
[レーシングキット込み ] ※RACING KITは一般公道での使用はできない。
発売予定: 2022年3月発売予定
メーカー希望小売価格には、保険料、登録に伴う諸費用、重量税は含まれていない。メーカー希望小売価格は参考価格である。販売価格は各ディーラーが独自に定めているので、詳しくはMV AGUSTAディーラーに要問い合わせ。メーカー希望小売価格は消費税10%にもとづく価格である。価格及び仕様は、予告なく変更する場合がある。掲載車輛はイタリア本国仕様であり、日本仕様とは異なる場合がある。
リリース提供元:株式会社MV AGUSTA JAPAN