KTM Japan株式会社はRC390 / RC125の2022モデルの国内発売を発表した。
フルモデルチェンジとなった2022モデルはMotoGP(TM)マシン RC16からインスパイアされたラインと新しいグラフィックがスポーティさを極めている。
シャシー全体で大幅な軽量化、RC390にはオープンカートリッジのWP製APEX倒立フォークの採用、RC125にはスプリットピストン機能を持つ新しいWP製APEXリアショックも装備された。
価格はRC390は83万円、RC125は62万9000円(いずれも税込み)。カラーリングはRC390がオレンジとブルーの2色、RC125はブラックの1色が設定されており、いずれも2022年6月より販売開始予定となっている。
また、RC390はJP250クラスへの参戦を可能にするMFJ公認を取得予定となっている。
KTM Japan MY2022 新型 RCシリーズを発売
KTM Japan株式会社は、MY2022で新型となったKTM RC 390 とKTM RC125の発売を発表した。
2022年モデルの新型KTM RCシリーズは、MotoGP(TM)マシンKTM RC16からインスピレーションを受け、レースバイクのDNAをストリートに持ち込んだスーパースポーツマシンだ。
サーキットレースのテクノロジーとデザインを採用した新型KTM RCのラインナップは、全く新しいシャシー、劇的に改善されたエルゴノミクス、電子制御装置のアップグレードを特徴としている。
グランプリマシンをイメージしたスタイリングは、ほぼすべてのパネルが一新され、レースにインスパイアされたラインと新しいグラフィックが、このモーターサイクルのスポーティなキャラクターを明確に表現している。
このデザイン変更は、RCシリーズのサイズを大きくすることで視覚的な存在感を高めるだけでなく、高速域におけるエアロダイナミクスの最適化を図るために意図的に行われたもので、計算流体力学に基づく設計プロセスも一部で採用されている。
この新しいデザインはウィンドプロテクションの最適化も図られており、インナーとアウターの2枚のパネルを組み合わせて使用することで、ライダーへの負担を低減するだけでなく、車体のヒートマネジメントも強化した。
リアのボディワークは、よりアグレッシブなプロフィールを実現するために可能な限り縮小され、同時に再設計されたスチール製トレリスサブフレームを可能な限り多く見せるよう配慮されている。
真のスポーツバイクとして、エルゴノミクスの改善にも特別な配慮がなされている。膝周りはエルゴノミクスに基づいて開発され、ライダーがよりスムーズに動けるよう可能な限りスリム、かつ大きな接地面積を確保している。
コックピットとウインドスクリーンホルダーは、上部がアルミ鋳造、下部がヘッドライトを固定する複合材で構成される新しい2パーツ構造で、燃料タンクは大型化され、日常的なライディングでの使い勝手や航続走行距離の向上に貢献している。
新しい車体は、ボルトの数を減らし、マウントシステムの設計を見直すことで、簡単に取り外しができるようになっている。これにより、ストリート用のボディワークからレース用のパネルに交換することがより容易になった。しかし、KTM RC シリーズの最も注目すべきアップデートは、新しいボディワークの下に見ることができる。
新型KTM RCシリーズは、軽量化に重点を置いて開発され、シャシー全体で大幅な軽量化が図られている。
全く新しい設計のホイールにより、従来モデルよりもバネ下重量を3.4kg削減し、新しいBYBRE製ブレーキシステムにより、960gもの驚くべき軽量化を実現している。フレームも1.5kgの軽量化が図られている。
サスペンションも大きく刷新された。KTM RC 390のフロントにはオープンカートリッジのWP製APEX倒立フロントフォークが採用され、左に30クリックのコンプレッション、右に30クリックのリバウンド調整機能を備えている。リアにはプリロード調整と5クリックのリバウンド調整が可能なWP製APEXリアショックが装備されている。
KTM RC125には、スポーティな設定の新しいWP製APEXオープンカートリッジフロントフォークと、スプリットピストン機能を持つ新しいWP製APEXリアショックを装備している。
KTM RC シリーズの全モデルにダブルオーバーヘッドカムシャフト、4バルブ、電子燃料噴射装置を備えた水冷単気筒4ストロークエンジンが搭載されている。また、新設計のエアボックスにより KTM RC 390は従来モデルに比べてより大きなトルクを実現している。そして増加したトルクと全体的なライダビリティを向上させるために、新しいエンジンマッピングが採用された。
電子制御の面においても、新世代のKTM RCシリーズは大幅な進化を遂げている。KTM RC 390には、SUPERMOTO ABS、リーンアングルセンサー付きコーナリングABS、コーナリングMTCを標準装備しており、クイックシフター+もオプション設定されている。
新しいTFTカラーディスプレイの採用により、ライダーは重要な情報にアクセスし易くなっただけでなく、表示させた
い情報を選択できるようになった。また、ディスプレイは周囲の明るさに合わせて自動的に輝度を調整をする。
Specifications/Details
KTM RC 390
発売予定時期:2022年6月
メーカー希望小売価格:830,000円(消費税 10%込み)
<主要諸元>
エンジン型式:水冷4ストローク DOHC 単気筒
総排気量:373cc
最高出力:32kW(44PS) / 9,000rpm
最大トルク:37 Nm / 7,000 rpm
変速機:6速
タイヤ(F/R):110/70 ZR-17″ / 150/60 ZR-17″
ホイールベース:1,343mm
シート高:824mm
燃料タンク容量:約13.7 l
車輌重量:約155kg(燃料除く)
カラー:ブルー×オレンジ、オレンジ×ブラック
保証期間:2年間
生産国:インド
※KTM MY RIDE は非装着となる。
KTM RC 125
発売予定時期:2022年6月
メーカー希望小売価格:629,000円(消費税 10%込み)
<主要諸元>
エンジン型式:水冷 4ストローク DOHC 単気筒
総排気量:124.7cc
最高出力:11kW(15PS) / 10,000rpm
最大トルク:12Nm / 7,500rpm
変速機:6速
タイヤ(F/R):110/70 ZR-17″ / 150/60 ZR-17″
ホイールベース:1,343mm
シート高:824mm
燃料タンク容量:約13.7 l
車輌重量:約147kg(燃料除く)
カラー:ブラック
保証期間:2年間
生産国:インド
※KTM MY RIDE は非装着となる。
※主要諸元の値は EU 仕様のものとなる。日本仕様では値が異なる場合がある。
KTM RC390がJP250クラスへの参戦を可能にするMFJ 公認を取得予定
MFJがJP250クラス活性化に向けて設定したJP250特別申請車輌の制度を活用
KTM Japan株式会社は、ロードレース愛好家のKTMファンがJP250クラスへKTM RC 390で参戦できるよう2022年シーズンに向けてMFJ公認を取得する予定となった。
JP250はエントリー台数も多く、幅広い年齢層が参加しているロードレースの裾野を担うクラスである。KTM JapanとしてもKTMユーザーがマシンのポテンシャルを発揮できる機会拡大の好機と捉え、MFJが JP250クラスの更なる活性化に向けて新たに設定したJP250特別申請車輌の制度を活用してKTM RC 390の公認を申請する運びとなった。これにより、全日本ロードレース併催のMFJ CUP JP250、およびMFJ公認を持つ地方選手権のJP250クラスにKTM RC 390での出場が可能になる。
また、JP250クラスに参戦するKTM RC 390ユーザーのサポートとして、KTM RC 250 Rにて全日本選手権のJ-GP3クラスに参戦経験のある株式会社サニーモトプランニングが相談窓口としての役割を担う。
【公認申請予定モデル】
1) MY2014~MY2016のKTM RC 390
2) MY2017~MY2021のKTM RC 390
3) MY2022のKTM RC 390
※ MY2014~MY2016、MY2017~MY2021は2022年1月に公認を申請予定、MY2022は国内での発売開始に関するプレスリリースの配信後となる予定。
【JP250 KTMユーザーサポートについて】
2020年と2021年にKTM RC 250 Rにて全日本選手権のJ-GP3クラスに参戦し、2年連続で年間ランキング2位の好成績を収めたレーシングライダーの小室旭氏を代表とする株式会社サニーモトプランニングがKTM RC 390でJP250クラスに参戦するユーザーのサポート業務を行う。同社はレーシングチームの運営実績を持ち、ライダーとマシンの両面の視点から的確なアドバイスができることが強みである。
<主なサポート内容>
・サーキットに応じたKTM RC 390のセッティングについてのアドバイス
・KTM RC 390の特性を踏まえたサーキット攻略方法のアドバイス
<サポート体制>
・MFJ CUP JP250全6戦の会場に専用ブースを展開
・メールにてアドバイスを受けられるユーザーサポート窓口を開設
<ユーザーサポート窓口>
メール:sunnymotoplanning@gmail.com
※ サポート範囲はKTM RC 390でのJP250参戦に関するアドバイスとなる。車輌整備やメカニカルトラブル等については車輌をご購入された正規ディーラーへ相談しよう。
リリース提供元:KTM Japan 株式会社