ロードレースの最高峰であるモトGPクラスに唯一日本人として出場しているライダーが中上貴晶選手(LCR HONDA IDEMITSU)だ。そのファンミーティングが1月に関西方面で開催された。
8日にはライコランド姫路で開催。CBRミーティングも同時に行なわれ、CBRオーナーの集合写真の真ん中には中上貴晶選手が!? トークショーでもスマホで撮影しているファンに目線を送ってくれるファンサービスや、爽やかなイケメンっぷりに、多くの来場者が魅了されていた。
では9日に大阪府の門真2りんかんでの模様をお伝えしよう。
ファンミーティング開催に先だって、門真2りんかんの店内の様子を撮影しておこうと訪れたら、レジには賞品の袋詰めやら、レシートを手渡すのが、妙にぎこちないスタッフの方の姿が。胸のネームプレートには『たかあき』と記されており、中上貴晶選手本人がサプライズで登場したのである。
ファンミーティングの会場とされたのは、同店の屋上駐車場。中上選手が着用した革ツナギや、IXON製品も展示されたブースが設営されており、トークショーの演出にも一役買っていた。1月の屋外でのイベントではあったが、この日は冷え込みも緩んでおり、快晴で陽差しもたっぷりで、バイクで訪れた方も多かったようである。
定刻通りにトークショーが始まり、中上選手が登場すると、会場に詰めかけた観客からは、拍手が巻き起こった。司会の竹内さくらさんから話を振られると、淀みなく答えていく。それもスッとした立ち姿で、文句なしにカッコイイのである。聴衆の方々の年齢層の幅広さや、性別も偏っておらずでファン層の厚さも納得なのであった。
トークショーの内容としては『モトGPマシンと市販車ベースのレーサーとの違い』のようなレースに関することから、休日の過ごし方のようなプライベートな部分にまでと盛り沢山だった。ちなみに中上選手はパンケーキ好きで、スイーツ男子らしい。
質問コーナーや中上選手と来場者全員との集合写真の撮影などのちに小休止を挟んで、サイン&撮影会が行われた。長蛇の列で、さらに1人1人に掛けられる時間も多めだったのだが、それを見守るファンの方々の温かい眼差しも、このファンミーティングの特色の一つとも言えるだろう。
終盤には抽選会が行なわれた。2021年のグローブを、右と左をそれぞれプレゼントするもので、2度目の時にミラクルは起こった。司会の竹内さんが前日の姫路のファンミーティングの際に中上選手が1番の番号札を引いたことを告げたのである。それから間もなく中上選手が引いた番号は、ここでも1番!! こいつぁ春から縁起が良い!
イベントのシメには中上選手から会場の方々への挨拶があり、それによると右手のケガも2週間ぐらいで完治しそうであり、2月からのテストに向けて現在は調整中、そしてレースでは表彰台を、それもてっぺんを狙っていくとのことで、今後の活躍を期待したい。
中上選手からモトメガネ読者へのコメント!
「モトGPで走るようになって6年になりました。2021年はケガが多いシーズンでしたが完治も近く、万全な状態で2月からのテストに臨むことになります。
今シーズンは開催国にカザフスタンとインドが加わりました。レースもスプリントが加わり、21戦+21戦の42戦と増えます。それら新たなことも楽しみなシーズンインです。
レーサーとしては表彰台を、優勝を狙っていますが、それだけではなく一般の方とサーキットを繫ぐ橋渡し的な存在にもなりたいと思っています。是非とも生のレースを見に来てください! 圧倒的な迫力ですから。日本でモトGPが開催されるモテギに足を運んでください。
納得いくシーズンになるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!」。