KTM Japan 株式会社は、MV Agustaの本国にて発表された「F3 COMPETIZIONE」と「OTTANTESIMO COLLECTION」に関する発表の日本語版をリリースした。
「F3 COMPETIZIONE」は、極限まで細部にこだわり、純粋にパフォーマンスを高めることを目的としたコンポーネントと素材を採用して、比類なきフォルムと機能性を融合した最上級のミドルクラスモーターサイクルとなる。また、「OTTANTESIMO COLLECTION」は、80周年の伝統を記念して6モデルがリリースされた。いずれも500台のみの限定生産で、モデルに応じてトリプルクランプまたはタンク保護プレートに1~500の数字がレーザー刻印され、1台ごとに固有の真正証明書が添付されるのが特徴だ。
MV AGUSTA F3 COMPETIZIONE
軽量。パワフル。エレガント。
スーパースポーツセグメントの基準とは何か、それを問い続ける MV Agusta の強い想いから誕生したのが、F3 Competizione です。F3RR は既に完成の域に達し、公道でもサーキットでもダイナミックなパフォーマンスを発揮して絶対的な存在感を放つバイクですが、そのテクノロジーとデザインを引き継いで開発された F3 Competizione は、ライダーに異次元の興奮をもたらす最上級のミドルクラスモーターサイクルです。F3 Competizione は、極限まで細部にこだわり、純粋にパフォーマンスを高めることを目的としたコンポーネントと素材を採用して、比類なきフォルムと機能性を融合しています。MV Agusta の特徴でもある彫刻のような美しさを湛えた、真に個性的なモーターサイクルです。他のMV Agustaモーターサイクルと同様に、F3 Competizioneもヴァレーゼの工場で職人により 1 台ずつ手作業で組み立てられます。2025 年の生産予定台数は 300 台のみとなります。F3 Competizione は「コンペティション」を主なコンセプトとしており、軽量性とパワー、そして優美なデザインを兼ね備えていることが最大の魅力です。スポーツ性能を追求し、洗練された美しさと卓越したテクノロジーを備えたF3 Competizione は、スーパースポーツの精髄と言えるでしょう。
シャーシ
F3 CompetizioneとF3RRの大きな違いを生んでいるのは、Öhlinsとのコラボレーションにより改良が加えられ、大きく性能が高められたシャーシです。定評あるNIX30倒立型フォークは43 mmのTiNコーティングスタンションを備え、高い効率性と幅広い調整範囲によってハンドリングのダイナミクスを大きく向上させます。フォーク上部の左右に配されたアジャスター(左側が圧縮用、右側が伸長用)を使用して、ダンピング(コンプレッション/リバウンド)とスプリング(プリロード)を幅広く設定できるため、ライダーは公道走行でもサーキット走行でも、設定をきめ細かく調整することができます。リアに搭載されるのは、デュアルチューブテクノロジーと外付けピギーバックリザーバーを備えたÖhlins TTX 36ショックアブソーバーです。これもまた、使いやすい外付けアジャスターによりコンプレッションとリバウンドを幅広く設定できます。このコンポーネントはアルミ片持ちスイングアームに接続され、リアサスペンションのパフォーマンスを高める重要な役割を果たします。この特別な Öhlins パッケージには 19 段階の調整に対応するステアリングダンパーも含まれ、公道走行でもサーキット走行でも優れた安定性をもたらします。Öhlins サスペンションパッケージは、F3 RR標準装備のサスペンションと比較して1 kg軽量化されています。デザインの中核を成しているのが、アルミ製サイドプレートが装着されたスチールトレリスフレームです。F3 Competizione専用に開発されたカーボンホイールは、バイクに美しい佇まいと優れた運動性能を与えつつ、 バネ下重量をF3 RRのアルミ製ホイールと比較して 3 kg 削減します。この仕様変更によってハンドリング性能が改善され、急角度のコーナリング時の俊敏性が大きく高まるだけでなく、マット仕上げの無塗装カーボンホイールはすごみのある美しさを放ち、このバイクを機能的な芸術作品のへと仕上げています。Brembo ブレーキシステムのフロントブレーキには、直径 320mmのディスクにフローティングキャリパーと Brembo Stylema モノブロックラジアルマウントキャリパーを組み合わせ、リアブレーキには直径 220 mm のディスクを使用しています。また、パワーウェイトレシオのさらなる改善にも、MV Agusta の研究開発部門は手を惜しみません。標準的なバッテリーをリチウムイオンバッテリーに置き換えることで、3 kg の軽量化を達成しています。
エンジン
F3 Competizione 専用に開発されたAkrapovic製チタンエキゾーストシステムにより、13,500 rpmで160hp / 119 kW の出力を発揮します。チタン素材とカーボン素材を使用した保護カバーに置き換えることで、さらに3 kg の軽量化を実現しています。F3 Competizione の心臓部には、MV Agustaの象徴とも言うべき798cc 3気筒エンジンが搭載されています。チタン製バルブ(31.8 mmの吸気バルブと26.7 mmの排気バルブ)の採用によって高回転域での性能が高められており、リミッターは 13,500 rpm に設定されています。総重量はF3 RR と比較して14 kg削減され、0.9 hp(0.67 kW)/kgのパワーウェイトレシオを達成しています。また、エンジンはユーロ 5+の認証基準を満たしており、公道走行可能なエキゾーストシステムが標準装備されています。
MV Agusta の新しい 9 ディスクアシストスリッパークラッチは、サーキットでも公道でも優れたパフォーマンスを発揮しながら、ライダーがクラッチレバーを引くときの力を 50%減少させます。これに加え、シフトアップとシフトダウンの両方に対応するMV Agusta EAS(Electronically Assisted Shift)を組み合わせることで、さらにスムーズで正確なライディングエクスペリエンスを実現しています。
空力性能
F3 Competizione は F3 RR の先進的な空力設計を引き継ぎ、クラス最高のパフォーマンスを達成することを目的とした特別なパーツを備えています。フェアリングにはフォージドカーボン素材の空力パーツが組み込まれ、時速240 km での走行時にフロントに8 kgのダウンフォースを発生させます。空力パッケージを構成するスモークレーシングウィンドスクリーン、カーボンファイバー製サイドフェアリング、フロントフェンダーは、空気の流れを最適化し、ブレーキの冷却とエンジン温度の抑制をどちらも達成できる形状になっています。F3 の優れた空気抵抗計数(Cx)を維持しながら、空力パーツの追加によって発生する空気抵抗を相殺することを目標に設計されています。すべての空力コンポーネントはカーボンファイバー製で、MV Agustaならではの職人技で組み立てられています。
電子制御
F3 Competizione には、6 軸 IMUを備えた新型ECUが装備されます。4種類のライディングモード(レイン、スポーツ、レース、カスタム)に対応し、空間的な動きやエンジンの動作に関連する複数のパラメータに基づいて、さまざまな動作を制御します。トラクションコントロールは8段階のレベル(雨天用2段階、公道走行用3段階、サーキット走行用 3 段階)に対応します。スロットルはライドバイワイヤ方式で、逆方向への回転操作に対応し、スロットル開閉の影響を受けることなく正確なスロットル操作を簡単に行えます。標準装備のクルーズコントロールも、スムーズに解除できます。ダッシュボードの5.5TFTフルカラーディスプレイではMV Rideアプリを操作でき、経路を記録して共有したり、スマートフォン上でバイクの設定をカスタマイズしたり、ターンバイターンナビゲーションを起動させたりできます。電子制御パッケージに含まれるABSには2つの動作モード(スポーツとレース)があり、リーン中でも高い安全性でブレーキングが可能なコーナリング機能を備えています。スポーツモードでは、ABS が前輪と後輪の両方で作動し、コーナリング機能と RLM(リアホイールリフトアップ軽減)機能が有効になります。レースモードでは、ABS はフロントのみで作動し、コーナリング機能は無効となり、RLM 機能は介入が弱まるように調整されます。ABS は、専用の Akrapovic エキゾーストマッピングを導入し、サーキットでのみ走行する場合に限り、完全に無効にすることができます。F3 Competizione にはローンチコントロールも装備されており、FLC(フロントリフトコントロール)システムと組み合わせることで、停止状態から3秒未満で100 km/hまで加速できます。FLCシステムはウイリー時のフロントホイールの高さを制御することで、安全性と精度を最大限に確保しながら最大限の加速を可能にします。
デザイン
MV Agusta の他のモデルと同様に、デザインと細部へのこだわりが最優先されています。MV Agusta Centro Stile は、F4 Claudio のカラーリングから着想を得て、F3 Competizione にサテンメタリックカーボンブラック、サテンインテンスシルバー、ゴールドなどのカラーリングを施し、無塗装カーボン素材を広範に使用しています。シートにはアルカンターラ素材が使用されており、洗練された外観と理想的なグリップ性能を実現し、人間工学的に配慮した形状によりライディング中の快適性を高めます。フロントブレーキディスクフランジやリアスプロケットなど特定のコンポーネントに施されたゴールド仕上げは、バイクの美しさをさらに際立たせています。CNC 削り出しの新しいステアリングヨークにはシリアルナンバーが記されたプレート(XXX/300)が装着され、さらなる特別感を与えます。300台のF3 Competizione は、違いのわかるライダー、芸術的なバイクを愛する方、先進テクノロジーに興味のある方など、すべてのMV Agustaモデルの特徴である洗練された美しさの真価を理解している方々のために限定生産されます。
専用キット
F3 Competizione を含め、MV Agusta リミテッドエディションに欠かせないレーシングキットには、サーキット走行に適した充実した装備が含まれています。
- Akrapovic 製チタンフルエキゾーストシステム(公道使用不可)
- エキゾーストエンド用カーボンファイバー製カバー
- CNC削り出し燃料キャップ
- 軽量グラスファイバー製シートカバー
- 専用バイクカバー
- 300台のそれぞれに固有の真正証明書
その他
日本への導入時期及び希望小売価格は未定です。
日本導入モデルについての諸元や仕様は本情報と異なる場合があります。また公道使用不可の競技専用部品は付属されません
MV AGUSTA OTTANTESIMOコレクション
80周年の伝統を記念して
MV AGUSTAの伝説の起源
MV初のエンジンである「98」の起源は、戦後のイタリアの国内事情と深く絡み合っています。長期にわたる悲劇的な世界大戦によって、イタリアは荒廃しました。都市は壊滅し、インフラは機能不全に陥り、工業生産も中止を余儀なくされました。誰もが失意に暮れるような状況の中、ドメニコ・アグスタは、栄光のMV Agustaブランドの前身となる Meccanica Verghera を立ち上げました。1943 年 8 月には、細部にまでこだわって設計、開発された98 cc モーターサイクルエンジンの量産準備が整いました。
ところが、1943 年 9 月にドイツ軍がAgusta の工場を占拠し、生産は中止に追い込まれます。幸いにもその数週間前に、最初の 98 エンジンのモデルや図面、試作品は最も信頼のおけるメカニックとエンジニアの自宅や地下室に隠され、略奪の難を逃れました。
98 エンジンのプロジェクトおよびモデルは数か月にわたって隠匿され、1944年半ばに生産が再開されました。その翌年には、自転車を進化させたような最初の MV(Meccanica Verghera)ブランドのモーターサイクル「MV 98」が誕生しました。
1945 年 1 月 19 日、現在のマルペンサ国際空港がある場所にほど近いカッシーナ・コスタに Meccanica Verghera が創立され、ここからすべてが始まりました。アグスタ家はイタリア航空機産業の中核を担っていましたが、戦後間もなく航空機の製造が禁止されたことから、スピードとテクノロジーに対する情熱をモーターサイクルの製造に傾けることになりました。
エンジンを始め、初期のMV Agusta モーターサイクルのさまざまなコンポーネントには、頭文字である MVの正しい発音を示す「EMMEVI」の文字が刻印されていました。後になって、機械の製造と真摯に向き合う Agusta の企業姿勢を象徴する MV(Meccanica Verghera)の 2 文字を歯車と組み合わせたロゴが、すべてのモーターサイクルに表記されるようになりました。このロゴに組み合わされている翼は、モーターサイクルが巻き起こす風の力で広がっているように見えます。
80周年記念
MV Agusta Centro Stile はこの輝かしい歴史を記念し、伝統のロゴを再デザインしました。Ottantesimoコレクションのすべてのモーターサイクルで、従来の MV Agusta ロゴが新しいロゴに置き換えられています。新しいロゴは、この歴史の長いイタリア企業の伝統を示す従来のデザインを継承しながら、「Ottantesimo」の文字によって80周年記念モデルであることを強調しています。
Ottantesimoコレクションは、真の「Made in Italy」を何よりも世界の頂点へと押し上げた、80年間に及ぶMV Agusta の輝かしい情熱、成功、そして実績を讃えるために企画されました。MV Agustaは芸術品のようなモーターサイクルを生み出し、幾世代もの愛好家がそのデザインやメカニクスに魅了され、美しい夢や愛情の対象となってきましたが、そのビジョンはぶれることがありませんでした。
この輝かしい歴史を記念した6モデルがリリースされます。いずれも500台のみの限定生産で、モデルに応じてトリプルクランプまたはタンク保護プレートに 1~500 の数字がレーザー刻印されます。また、この 80周年記念モデルでは、1台ごとに固有の真正証明書が添付されます。
2025 年に予定されているEuro5+認定の導入(必要となる国のみ)を契機に、メカニズム、シャーシ、電子制御に幅広く手を加えることで、この記念モデルをさらに使いやすくし、効率性と性能を高めています。
800cc 3 気筒エンジン搭載モデル:
- Brutale RR Ottantesimo
- Dragster RR Ottantesimo
- F3 RR Ottantesimo
- Superveloce S Ottantesimo
1000cc 4 気筒エンジン搭載モデル:
- Brutale 1000 Ottantesimo
- Brutale 1000 RR Ottantesimo
3気筒エンジン搭載モデル
800cc 3 気筒プラットフォームは従来の個性的でスリリングなパフォーマンスを引き継いでおり、低回転でも豊かなトルクを発揮し、高速回転時には痛快なパワーを発揮します。また、このエンジンは逆回転クランクシャフトを備え、フロントホイールのジャイロ効果を打ち消すことでバイクの俊敏性を高めます。すべての 3 気筒モデルは、前世代と同じ出力とトルク値を維持しながらも、より厳格なEuro5+の規制に適合しています。
すべてのモデルに、レイン、スポーツ、レース、カスタムの 4 モードに対応する6 軸慣性プラットフォームが搭載されます。カスタムモードでは、スロットル感度、エンジンのトルク、エンジンブレーキ、エンジンの応答、レブリミッター、電子制 御サスペンションの設定などのパラメーターをライダー自身で調整できます。
トラクションコントロールは、レイン用 2 段階、公道用3段階、サーキット用3段階の計8種類の設定に対応します。ダッシュボードの5.5TFTカラーディスプレイはMV Rideアプリの操作に最適化されており、経路を記録して共有したり、スマートフォン上でバイクの設定をカスタマイズしたり、ターンバイターンナビゲーションを起動させたりできます。
電子制御パッケージに含まれるABSは2つの動作モード(スポーツとレース)に対応するほか、カーブの走行中も高い安全性でブレーキングが可能なコーナリング機能を備えています。ABS のスポーツモードでは、フロントとリアの両方で ABS が作動し、コーナリングが有効化され、RLM(リアホイールリフトアップ軽減)機能が作動します。
ABS のレースモードでは、フロントのみで ABS が作動し、コーナリング機能が停止され、RLM 機能は介入が弱まるように調整されます。
3 気筒エンジン搭載モデルには、ローンチコントロールに加えて、ウイリー時に角速度に基づいてフロントホイールの高さを制御する FLC(フロントリフトコントロール)も搭載されており、安全性と精度を確保しながら最大限の加速が可能になります。また、すべてのモデルにクルーズコントロールが標準装備されています。ライダーの快適性には特に注意が払われています。クラッチはライダーが楽に操作できるよう改良され、スムーズな走り心地を確保するMV Agusta クイックシフターと組み合わされています。3 気筒エンジン搭載モデルである Brutale RR Ottantesimo、F3 RR Ottantesimo、Superveloce S Ottantesimo では、トルクアシスト機能を備えた新型の 9 ディスクスリッパークラッチが搭載され、従来のクラッチに比べてレバー操作が 50%軽くなっています。一方、Dragster RR Ottantesimo では引き続きSCSクラッチを採用し、ギアを入れたまま停止することも、クラッチを使用せずに再始動することも可能です。
BRUTALE RR OTTANTESIMO
MV Agusta のモーターサイクルの中でひときわ個性的な名前を持つ Brutale RR Ottantesimo は、今後もMV Agusta の伝統を継承します。逆回転 3 気筒エンジン、先進テクノロジー、印象的なデザインを備え、MV Agusta の歴史を象徴するモデルです。このコレクションはアイコニックなカラーが特徴的で、ロッソアゴとアルジェントアゴおよび専用のカラーとトリムおよびグラフィック(CTG)が設定され、Heritageロゴが施されています。
DRAGSTER RR OTTANTESIMO
アグレッシブなスタイルで知られるDragster RR Ottantesimoは、MV Agustaの反逆的な姿勢を象徴するモデルです。SCS(スマートクラッチシステム)と先進テクノロジーを装備し、スリリングかつ快適なライディングエクスペリエンスを実現します。Ottantesimo エディションには、メタリックカーボンブラックやアルジェントアゴなどのダークトーンが採用され、ゴールドのHeritage ロゴをあしらい、反逆的な個性を強調しています。
F3 RR OTTANTESIMO
スーパースポーツセグメントがこだわりを失っていく中、MV AgustaはF3 RRの伝統に忠実であり続けています。
80 周年を記念するこのモデルは、性能、テクノロジー、そしてエレガンスを具現化しています。Ottantesimo コレクションは、アイコニックな色の組み合わせによって MV Agusta の伝統をオマージュしています。優れた空力性能を誇るカーボンファイバー製フェアリングには、アルジェントアゴとロッソアゴのカラーリングが施され、伝説のF4 750をトリビュートしています。F3 RR Ottantesimo には、Akrapovich 製エキゾースト(最高出力を13,250 rpmで155 HPにまでブースト)、カーボンファイバーのサイレンサーカバー、CNC削り出し燃料キャップ、パッセンジャーシートカバーを含む専用キットが付属しています。
SUPERVELOCE S OTTANTESIMO
Superveloceは、特別な雰囲気のある優美なモーターサイクルです。ネオレトロデザインをまとった、真の動く芸術品と言えるでしょう。このOttantesimoエディションはファイヤーレッドとサテンインテンスシルバーという個性的なカラーリングが施され、その優美なラインとカーブが強調されています。また、Alcantara 製シートと新しい「Millerighe」ホイールがさらなる高級感をもたらしています。専用キットには、最高出力を153 HPにまで高めるArrow製エキゾーストと、パッセンジャーシートカバーが含まれています。
4気筒エンジン搭載モデル
4 気筒エンジン搭載の記念モデルには、さまざまな改良が施されています。
- 新型ECUでは新しいマップの作成が可能で、さまざまな状況におけるスロットル感度と制御性が向上しています。
- 低回転時のトルクと出力を高めるためにカムシャフトが再設計され、優れた運動性能が一層高められています。
Euro5 バージョンと比較した出力およびトルクの上昇値:
o 3500 rpm = +10 Nm および +6 HP
o 5500 rpm = +20 Nm および +15 HP
o 8000 rpm = +11 Nm および +12 HP
o 9500 rpm = +10 Nm および +12 HP
1000 cc 直列4気筒エンジンはEuro5+の基準に合わせてアップデートされており、13,500 rpmで201 HPの最高出力、11,000 rpmで116 Nmのトルクを発揮します。ヴァレーゼ工場にて手作業で組み立てられ、16本のチタン製ラジアルバルブ、鍛造チタン製コネクティングロッド、DLC コーディング済みカムが搭載されています。改良されたエンジンは低回転時の応答性が高まり、振動を最小限に抑えながらスムーズなパフォーマンスを発揮します。
Brutale 1000 Ottantesimo と Brutale 1000 RR Ottantesimo は、どちらも Arrow とのコラボレーションによって開発された4本出しエキゾーストシステムを搭載し、MV Agustaならではのサウンドを響かせます。
トルクアシスト機能付きの新型10ディスクスリッパークラッチは、耐久性と効果が高められ、クラッチレバーの抵抗力が50%軽減されて高負荷時も容易に操作できるようになっています。
ライドバイワイヤシステムは、制御アルゴリズムがアップデートされており、スロットル感度を向上させます。
レイン、スポーツ、レース、カスタムの 4 種類のライディングモードを備え、カスタムモードでは、スロットル感度、エンジンのトルク、エンジンブレーキ、応答などのパラメーターをライダー自身で設定できます。
BRUTALE 1000 OTTANTESIMO
Brutale 1000 は従来から、強大なパワーを備えながら、気楽なライディングも楽しめるモデルです。スポーティなライディングスタイルとリラックスしたライディングスタイル、どちらも楽しみたいライダーに最適です。Brutale 1000 Ottantesimo は、従来モデルの際立った美しさを継承しながらカラーリングをアップデートし、エンジン特性を刷新して、まったく新しいライディングエクスペリエンスをもたらします。Brutale 1000 Ottantesimo のカラーにはロッソアゴとアルジェントアゴを採用し、ゴールドのHeritageロゴが配されています。
BRUTALE 1000 RR OTTANTESIMO
正真正銘のハイパーネイキッドモデルで、美しさとパワーを兼ね備え、ライダーのアドレナリンを呼び起します。アイコニックなデザインはそのままに、新しい Öhlins 製電子制御サスペンションパッケージを搭載し、かつてないライディングエクスペリエンスを実現します。Brutale 1000 RR Ottantesimoに搭載されているÖhlins製Smart EC3.0 サスペンションは、慣性プラットフォーム、エンジン制御 ECU、ABS からのさまざまな入力信号を専用アルゴリズムによって処理します。ブレーキング、コーナー進入、クリッピングポイント、立ち上がり、コーナー脱出までの状態を認識し、分析して、常にライダーを最適にサポートします。そのため、イベントベースのこの新しいモデルでは電子制御による調整ではなく、特定の走行状況を分析します。Brutale 1000 RR Ottantesimoはファイヤーレッドとアゴマットシルバーの 2 色展開で、独自のアグレッシブさを表現するために無塗装カーボン素材を随所に使用しています。
その他
日本への導入時期及び希望小売価格は未定です。
日本導入モデルについての諸元や仕様は本情報と異なる場合があります。また公道使用不可の競技専用部品は付属されません。
リリース提供元:KTM Japan 株式会社