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過走行のバイクにはどんなメンテナンスをすればいいのか

バイクの走行距離が増えても、大切にメンテナンスを続けることで寿命を大幅に延ばすことができます。この記事では、過走行バイクのメンテナンス方法や、寿命を延ばすためのポイントについて詳しく解説します。

目次

過走行バイクとは?

バイクの過走行とはどのくらい?

オートバイの過走行(高走行距離)とは、そのバイクが一般的に想定される走行距離を大幅に超えた状態を指します。過走行の基準は、排気量や使用用途、保管状態などによって異なりますが、以下は排気量別の参考になる走行距離数です。

  • 125cc以下の小型バイク(スクーターなど)
    過走行の目安:約20,000km〜30,000km
    小型エンジンは一般的に高回転で使用されることが多く、エンジンの負荷が大きいため、耐用年数が比較的短いです。
  • 126cc〜400ccの中型バイク
    過走行の目安:約30,000km〜50,000km
    中型バイクは日常使いからツーリングまで幅広く使用されるため、走行距離が伸びやすいですが、耐用年数も小型バイクよりは長いです。
  • 401cc〜750ccの中大型バイク
    過走行の目安:約50,000km〜70,000km
    中型から大型にかけてのバイクは、エンジンがより頑丈に作られており、長距離のツーリングなどでも使用されることが多いため、耐久性が高いです。
  • 751cc以上の大型バイク
    過走行の目安:約70,000km〜100,000km以上
    大排気量のバイクは、エンジンが高トルクで長寿命なため、メンテナンスがしっかり行われていれば、非常に長く乗ることが可能です。

走行距離だけでなく、オイル交換や定期点検などのメンテナンスがどれだけ適切に行われていたかも重要です。都市部での短距離の使用が多いバイクと、長距離ツーリングが中心のバイクでは、同じ走行距離でもエンジンやその他の部品の摩耗状況が異なる可能性があります。

過走行のバイクに乗っててもいいの?

走行距離が多いバイクは、中古車としての販売価格が比較的安いことが挙げられます。走行距離が多い分、中古車としての価値が下がるため、新車や走行距離の少ない中古車に比べて価格が抑えられています。また、すでに多くの走行を重ねているため、初期不良などのリスクが低いという点もメリットと言えるでしょう。

一方、未交換の消耗品を交換する可能性が高いことや、故障のリスクが高まることが挙げられます。走行距離が多いということは、それだけ部品が摩耗していることを意味し、磨耗した部品が他の部分に負担をかけて、さらなるトラブルにつながることもあります。また、長年の使用によって、エンジンやフレームなどの主要部品にも劣化が生じ、故障のリスクが高まる可能性があります。

過走行がバイクに与える影響

走行距離の増加は、バイクの様々な部分に影響を与えます。エンジンは、燃焼による摩擦や熱によって摩耗が進み、ピストンリングやシリンダー、クランクシャフトなどの部品は、長年の使用によって摩耗が進行、性能低下やオイル消費量の増加につながる可能性があります。

また、エンジンオイルの適切な管理ができてなかった場合、エンジン内部に溜まったスラッジが不具合の原因になることもあります。エンジンパーツの摩耗により、オイル上がりやオイル下がりが起きれば、エンジンオイルを減らす結果になり、エンジンオイルも汚れやすくなります。そのためエンジンオイルの交換頻度が高まる可能性があります。

さらに、長期で交換するような消耗品も、過走行の距離によっては交換タイミングとなります。交換する部品や工賃によっては、高額な費用が発生する可能性があります。メンテナンスが適切に行われていない場合は、致命的なトラブルが発生する可能性や、金属部分の腐食・強固な汚れによる見た目の悪さなどのリスクがあります。

定期メンテナンスの重要性

エンジンオイルの交換時期

エンジンオイルは、エンジンの潤滑、冷却、洗浄、防錆などの重要な役割を担っています。そのため、定期的な交換は、エンジンの寿命を延ばし、性能を維持するために不可欠です。エンジンオイルの交換時期は、車種や使用状況によって異なりますが、一般的には3,000kmから5,000km走行ごとに交換することを推奨されています。

エンジンオイルの交換時には、オイルフィルターも同時に交換することをおすすめします。オイルフィルターは、エンジンオイル中の不純物をろ過する役割を担っており、オイルフィルターが詰まってしまうと、エンジンオイルの性能が低下し、エンジンの摩耗を促進する原因となります。

タイヤとブレーキの点検

タイヤの溝が減ったり、ひび割れや傷などが発生したりすると、グリップ力が低下し、走行中の安定性が失われる可能性があります。また、パンクのリスクも高まります。ブレーキパッドは摩耗しすぎると、ブレーキが効きにくくなり、危険な状態になります。

タイヤとブレーキパッドは、定期的に点検し、必要に応じて交換することが重要です。タイヤの溝の深さは、法律で定められた基準値を満たしているか確認しましょう。また、タイヤの表面にひび割れや傷がないか、空気圧が適正かなども確認が必要です。ブレーキパッドの残量は、目視で確認することができます。ブレーキパッドが摩耗しすぎている場合は、交換が必要です。

冷却液とフィルターの交換

冷却液は、エンジンの冷却に重要な役割を担っています。冷却液が劣化すると、エンジンの温度が上昇し、オーバーヒートの原因となる可能性があります。冷却液は、一般的に2年または4万km走行ごとに交換することを推奨されています。

過走行バイクの場合、冷却液の通路が劣化して、漏れが発生する可能性があります。冷却液が漏れると十分な冷却ができなくなり、オーバーヒートする可能性がありますので、交換時期を早めて漏れなどのチェックをし、トラブルを予防するのがおすすめです。

また、エアフィルターは、エンジンに空気を供給する際に、塵埃やゴミなどをろ過する役割を担っています。エアフィルターが詰まってしまうと、エンジンの吸気効率が低下し、燃費が悪化したり、エンジンの出力低下や始動不良などが発生したりする可能性があります。

過走行バイクの場合、エアクリーナーボックス内部が汚れていたりすると、エアフィルターの交換時期が早まる可能性もあります。エアフィルターは、一般的に1万kmから2万km走行ごとに交換することを推奨されています。

バイクを健康に保つ日常管理

適切な保管方法

バイクを長持ちさせるためには、適切な保管方法も重要です。屋外に保管する場合、雨風や直射日光からバイクを守る必要があります。バイクカバーをかけることで、雨水や紫外線による劣化を防ぐことができます。また、バイクカバーをかける前に、バイクをきれいに清掃しておくことで、カバーとの摩擦による傷を防ぐことができます。

屋内保管の場合は、湿気やホコリからバイクを守る必要があります。バイクを乾燥した場所に保管し、定期的に清掃することで、サビや汚れを防ぐことができます。また、バイクを保管する際は、バッテリーの端子をはずすことをおすすめします。バッテリーは、放置すると自然放電によって消耗してしまいます。バッテリーの端子をはずすことで、自然放電を防ぎ、バッテリーの寿命を延ばすことができます。

使用頻度の調整

バイクは長期間放置すると、エンジンやタイヤなどの部品が劣化します。そのため、定期的にエンジンを始動させ、走行させることが重要です。特に、長期間放置する場合は、月に一度はエンジンを始動させ、10分程度アイドリングさせて、オイルを循環させることをおすすめします。また、定期的に走行することで、ブレーキパッドの固着を防ぐ効果もあります。

定期的なクリーニング

定期的なクリーニングは、バイクの外観を美しく保つだけでなく、サビや汚れからバイクを守る効果もあります。特に、雨天走行後は、水滴を拭き取り、乾燥させることが重要です。チェーンやスプロケットなどの金属部分は、定期的に清掃し、潤滑油を塗布することで、サビや摩耗を防ぐことができます。また、クリーニングによって、バイクの傷んでいる部分を発見することにもつながります。

プロの整備士に依頼するべきタイミング

異音や異常が発生したとき

バイクから異音や異常が発生した場合は、放置せずに、できるだけ早くプロの整備士に相談することをおすすめします。異音や異常は、軽微なトラブルから重大な故障の前兆まで、様々な原因が考えられます。放置すると、故障が進行し、修理費用が高額になる可能性があります。また、安全面からも、異音や異常が発生した場合は、すぐに修理を行うことが重要です。

長距離ツーリングの後

長距離ツーリングの後は、エンジンやタイヤなどの部品に負担がかかっているため、点検が必要です。特に、タイヤの空気圧やブレーキパッドの残量、冷却液の量などを確認しましょう。また、エンジンオイルの交換時期も、長距離ツーリングの後には早まる可能性があります。

定期点検のスケジュール

過走行バイクは、走行距離の少ないバイクよりも、定期的な点検が重要です。目安としては、以下のスケジュールで点検を行うことをおすすめします。

1ヶ月ごと: タイヤの空気圧、ブレーキパッドの残量、冷却液の量、エンジンオイルの量などを確認する
3ヶ月ごと:エンジンオイル交換、エアフィルターの状態確認、チェーン清掃と注油
6ヶ月ごと: タイヤの溝の深さ、ブレーキパッドの摩耗状況を確認
1年ごと:全体の点検、消耗品の交換、冷却液の点検、必要に応じて修理を行う

これらのスケジュールはあくまでも目安であり、車種や使用状況によって調整する必要があります。

まとめ

過走行バイクは、走行距離が多い分、消耗品の交換頻度が高くなったり、故障のリスクが高まったりするなど、注意すべき点があります。しかし、適切なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばし、安全に楽しく乗り続けることが可能です。日常の点検やプロの整備士の力を借りながら、大切なバイクライフを満喫しましょう。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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