みなさんこんにちは!山が大好きな旅のバイク乗りコニタンです。
冬真っ盛り。真冬のツーリング防寒対策、みなさまいかがでしょうか?
私はというと、過ぎたる12月半ば、富士山の麓「ハートランド朝霧」という標高の高いところでキャンプツーリングの予定がありました。
その直前になって、慌てて防寒対策をするも、大事なものを用意し忘れていたことに気づきました…。
「グリップヒーターがあるのに、ハンドルカバーがない!」
そう、バイクでの末端の冷えは時に痛みともなる大敵。手に関して言えば、ハンドルカバーだけでも冷たい風を防いでくれますが、逆にグリップヒーターだけだと熱が逃げて効果が半減してしまうのですよね。ですが、ハンドルカバー×グリップヒーターを合わせて使ったときの暖かさは「こたつ」に例えられるほどの最強防寒具となります。
この時期のキャンプツーリングにハンドルカバーは欠かせない!ということで、おなじみ百均の材料を使ってお手軽自作しちゃいましょう!
材料とバイクの形状について
まず最初に、今回使った材料と道具はこちら!
材料
- 保温つきランチトート×2つ
→内側がアルミ蒸着された断熱生地になっているタイプです。 - ファスナーテープ接着タイプ(25mm×30cm)
→いわゆる、マジックテープです。すぐに取り付けられるように粘着テープがついています。
- 布粘着テープ
→布ガムテープやダクトテープなど、強度があって幅のあるものが良いです。色はなんでも良いですが、ランチトートと似たものだと尚よし。
これら全部が百円ショップで揃うので、新しく揃えたとして計440円(税込)。失敗してもいいや、と思い切って自作できますね!
道具
- はさみ
- ライターorマッチ
→なければ瞬間接着剤
以上です。たったそれだけ!これらはおそらく家にありますよね ??
今回の対象バイク
ハンドルカバーを合わせるのはHONDA XR250です。
ZETAのクローズエンド型のハンドガードが付いており、これが邪魔で自前のハンドルカバーが付けられないという問題もありました。
もう一台のシャドウ400に付けている市販のハンドルカバーを持っていたのですが、いちいちハンドガードをはずすのも面倒臭いというズボラさもあり流用できず…。
※市販のハンドルカバーには、ちゃんとハンドガードがついたままでも装着できるものが売ってあります
バイクを複数台持ちの方も、自作ならそれぞれに用意できますね!
作り方
では早速取り掛かりましょう。
1:トートバッグの持ち手を切り取る
今回はトートバッグの形をそのまま利用します。持ち手だけは邪魔なので思い切って取り除きましょう。
ちょっと持ち手の紐が残るくらいでカットします。これは3で処理するので、この時点での切り過ぎは注意!
2:ファスナーの終点から、側面を切る
ファスナーの終点(ファスナーを閉じたときに金具が来る側)の側面を一辺、端から端まで切り開きます。
3:ファスナーのレール断面や持ち手の紐の断面をライターで炙る
1,2の箇所を切りっぱなしにしておくと、ほつれの原因になります。軽く炙ることで、ファスナーのレールや化繊の持ち手紐などが溶けて、固まります。狙った箇所以外を燃やさないように要注意!もし火を近づけるのが怖い場合は、瞬間接着剤などで切断面を固めましょう。
4:切り口をガムテープで保護
今回使ったアルミ生地がついたランチトートは、切ると裏地のアルミと表地が分離するので、ガムテープで張り合わせておきましょう。今回は 黒っぽいテープがなかったので 貼ったところをわかりやすくするために白いテープを使いました!
5:マジックテープをつける
接着テープ付きのマジックテープを使います。これをつけることで、「必要なときだけサッと付け外しできる」ようになり、快適度がアップします。
実際にハンドルに当てて、付けた時の場所を見ながらマジックテープの場所を決めましょう。
注意点
ミラーが干渉するようだったら、ミラーの柄付近にも切れ込みを付けるようにするとよいですよ!
百均のマジックテープは4等分しておくと、左右各ミラー周り、本体固定箇所でちょうど使い切ります。
実際に12月の標高1000m付近のツーリングで使ってみて
よかったところ
- 風を通さず、効果が感じられる!
日陰に入ったり、標高が上がったりすると、気温がぐんぐん下がるのを肌で感じましたが、明らかに手の末端を冷やさないでツーリングを終えることができました。 - グリップヒーターと掛け合わせて超快適
やはり効果を倍増させるのはグリップヒーター。冬の防寒対策の基本は「断熱×発熱」なので、この防風性能もあるアルミ蒸着ハンドルカバーはぴったりでした。 - 邪魔だったハンドガードにもミラクルフィット
ランチトートのマチの広さが、ハンドガードと同じくらいだったため、ハンドガードを取り外さずにそのままピッタリ覆うことができました。 - ランチトートのファスナーを開閉することで、袖口の開き具合を調整できる。
これは完成後の思わぬ副産物ですが、風の入りを抑えたり、手の出し入れしやすい大きさに、袖口の開き具合を調整できました。 - 取り外した後のサイズがすごくコンパクト
市販のハンドルカバーって、外した後も立体的で嵩張るんですよね。それがこれはランチトートが原型ということもあり、ぺったんこに折り畳むことができます。
気になったところ
- 手首が少し出る。
市販のハンドルカバーより少し丈が短いので、操作によっては手首が出てしまうシーンがありました。この点はスカートをつけるか、手袋を長いものにする、もしくはアウターの袖が長いものにする必要があると思います。
総じて…
結果、ずっと「私天才か?」と自画自賛し、キャンプ場に着いたら、合流した人たちに「これみて!」と教えまわるくらいには便利でした。「ハンドルカバーはダサい」とは毎年どこかで聞くフレーズですが、この温かさの前には抗うことも無意味。そして、どうせダサいのなら、自作でも良いんじゃない?という開き直りがありました。むしろ、落ち着いた色で作ったので思ったよりダサくなかったと思います。到着したらサッと外して収納できるコンパクトさも最高です。
ぜひみなさんも、お手軽ハンドルカバーで厳冬期ツーリングを乗り越えましょう!