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【保存版】ツーリングに携帯すべきトラブル対応アイテム「10 + 1」とは?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

あってほしくはなくとも、楽しいツーリング先で事故や故障などのトラブルに見舞われてしまうことが ままあります。自分では手の施しようのないトラブルはプロに任せるほかありませんが、立ちゴケや軽い転倒、軽い接触での破損など 修理してもらえる場所(バイクショップやバイク量販店)まで自走させられる状態まで回復させてやれれば、負担は大きく減ります。特に宿泊込みのロングツーリングだと、まだ見ぬ土地で想定外のことが起こることも。

創業1963年(昭和38年)と、半世紀以上の歴史を持つハーレーダビッドソン正規ディーラーの寺田モータース(兵庫・尼崎)の公式YouTubeチャンネルにて紹介されていた「プロが必ずツーリングに持っていくトラブル対処用アイテム10選」に1つだけ加えたい製品を加えてまとめてみました。この先遠くへ旅立つ予定の方の参考としてどうぞ!

目次

ロングツーリングに携帯すべきトラブル対応アイテム「10 + 1」

ハーレーダビッドソン購入時についてくる工具キット

大前提として、新車購入時についてく車載工具キットを持っていることとします。「購入した中古車に車載工具キットがついていなかった」なんてこともあるので、こちらは忘れずにご用意ください。

①結束バンド(タイラップ)

DIYの万能アイテムである結束バンド、もちろんバイクのトラブル時にもその万能っぷりを発揮してくれます。「緩んでいたネジが走行中に飛んでいってしまった」といったようなときに、この結束バンドでささっとホールドしてやれば、応急処置としては十分。太くて長いタイプと細くて短いタイプの両方を用意しておけば、トラブルの状況によって使い分けられるので便利です。

②布テープ

修理の万能アイテムとしてはこちらの布テープも必需品。紙製のガムテープではなく、粘着性が高く剥がしやすい布テープです。で、当然ながらこのまま持参するとなると嵩張るので、コンパクトにまとめてやります。

長さは個人判断で問題ありませんが、大体1メートル分ぐらいを四角形になるようこんな感じで重ね貼りします。これなら嵩張らないですし、必要な分を剥がして使用できます。布テープを用いるときとしたら、「バイクが転倒して積載していたバッグが破れた」などでしょうか。1メートルもあれば十分ですね。

③作業用グローブ

チェーンが外れたり転倒でガソリン漏れが起こったり、そんなときにライディンググローブで対応はしたくないですし、ましてや素手なんて。そんなときに作業用グローブがひとつあると助かります。ホームセンターでなら、安いものだと200円前後で購入できるので、お持ちでない方はホームセンター立ち寄り時にひとつ買い物カゴに入れておくのをオススメします。

プラスチックグローブでも可ですが、こちらだと複数枚入っている箱を1,000〜2,000円ほど出さねばならないので、緊急用という意味でひとつだけ持っておく、で吉だと思います。

④ウェス

バイクのメンテナンスの必需品でもあるウェス。ホームセンターやバイク量販店でもまとめ売りされていますし、捨てる予定のTシャツをそのままウェスとして活用するのもOKです。なんにせよ一枚は用意しておきましょう。ツーリング先で汚れを落とそうと思ったら、お気に入りのTシャツしかない……というのはなかなか哀しいですから。

⑤配線

普段からバッテリー交換や電気系アフターパーツの取り付けを自分でやっちゃう方は、何かが起こったときにこれ一本あると便利ですね。予備の配線が必要な故障って、もはや個人でどうにかできる域を超えていて、ロードサービスに頼らざるを得ない状況ではあると思いますが、あると活用できるアイテムとして一本お持ちください。

⑥針金

結束バンドと並ぶ万能ホールドアイテムがこの針金。樹脂製の結束バンドだと熱で溶けてしまう、そんな場所を縛らねばならないときこそ針金の活躍の場所です。こちらもあくまで応急処置用として、です。

⑦スペアキー

ツーリングに行く際は「絶対に持っていかなきゃ」と思っていつつも、うっかり忘れてしまうスペアキー。出先でメインキーを無くしたときの絶望感たるや……。

保管する際はもちろんメインキーとは分けて収納しておくのがベターです。

またイモビライザーを使用されている方は、スペアキーをバイクのサドルバッグなどに収納しているとセキュリティ機能が無効化してしまうので、常に持ち歩くバッグに潜ませておくのが吉でしょう。

⑧バイスプライヤー

ロッキングプライヤーやグリッププライヤーとも呼ばれる、メカニックの皆さんが常備する 噛み付かせる工具です。先端のジョーで咥えさせ、ロックレバーでホールドした後、握りのお尻にある調整ネジで強固にロックさせるというもの。

転倒によってシフトペグが折れときの応急処置として、このバイスプライヤーを噛ませて固定し代替品として扱うことができます。またハーレーのようなインチ仕様のバイクにミリ規格の工具が使えないときや、修理中にネジ穴を舐めてしまったときにも活躍してくれます。

価格は1,000円以下という手頃なものから揃っています。緊急時のためにひとつ備えてはいかがでしょう。

⑨湿布

今回ご紹介するなかで一番の驚きアイテムがこの湿布。寺田モータースの動画では、エンジンオイルが入っているアルミ缶に穴を開けて湿布で塞ぎ、そのまま丸一日置いてみても一滴も漏れていないという検証をしていました。転倒時にプライマリーカバーが破損してしまった、といったときの応急処置に使えます。1パック持参しておけば、ツーリングで足腰が疲れたときに従来通りの使い方もできるので 旅のお供に是非。

⑩醤油チュルチュル

ホームセンターで「すいません、醤油チュルチュルってどこにありますか」と店員に問いかけたら、「は? 醤油? なんですか?」と、何言ってんだコイツ的な奇異な反応をされて戸惑いを隠せませんでした。一般的には石油ポンプ(英語名:サイフォンポンプ)として知られる醤油チュルチュル、バイク乗りの皆さんはすぐさま使用用途をご理解されたことと思います。トラブルによるガス欠の際に、他の車両からガソリンを分け与えるのにこちらが活躍します。価格も100円前後と大変お手頃。難点は、ガムテープなど比にならないほど嵩張るその大きさ。万が一のときにあれば便利なので、ソロツーリングなら他の荷物と調整して、マスツーリングなら仲間と相談して誰かひとりが備えておく、などすると良いかと思います。

+1 パンク修理キット

寺田モータースのアイテム10点にひとつだけ加えたいのがこちら、「タイヤのパンク修理キット」。道路に落ちていたクギや鋭利な何かが刺さってしまった、という予想し得ないタイミングで起こってしまうもの。未だ行ったことがない旅先でパンクに見舞われてしまう、そんな事態も十分考えられます。

ロードサービスに最寄りのバイクショップやバイク量販店まで運ばれて タイヤごと交換せねばならない重度のパンクなら個人の修理の範疇を超えますが、小さなクギなどが刺さっている程度なら パンク修理キットで処置をしてやることで 残りの旅の行程を乗り越えられる程度に回復させてやれます。私は遠出の際、パンク修理キットはひとつバッグに忍ばせておくようにしています。

車種によってチューブタイヤチューブレスタイヤがあるので、愛車のタイヤタイプにあったパンク修理キットをご用意ください。

老舗のハーレー正規ディーラーが教えるトラブル対処法10選MOVIE

最悪なトラブルのダメージを最小限に

なんのトラブルにも見舞われることなく 最後までツーリングを楽しめるに越したことはありませんが、安定感ある乗用車と違ってバイクは不測の事態が起こる可能性が高いもの。特に宿泊込みでのロングツーリングだと、想像し得ないことが まま発生してしまいます。

起こり得る状況はさまざまありますが、応急処置を施してやれば自走可能な状態にできる軽度なトラブルだと、この10 + 1のアイテムで乗り越えられることも。備えあれば憂いなし、ツーリングの荷物をまとめる際、こちら一式も是非組み込んであげてください。

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