バイクの乗り方は人によってさまざま。毎日乗っている人も、たまにしか乗らない人も、日常的なメンテナンスが重要であり、愛車の状態をチェックする必要がある。今回はそんなバイクメンテナンスの中でも消耗部品のブレーキとエアクリーナーのチェック&交換方法をガイドしていこう。
ブレーキメンテナンス 編
パッドが減っていなくてもキャリパーの清掃などを定期的に行うようにしよう
バイクのブレーキは定期的な清掃・メンテナンスが必要だ。適切なメンテナンスをしないまま走っていると、ブレーキパッドが偏摩耗したり、常に軽くブレーキがかかった状態になる「引きずり」を起こしたりすることがあるからだ。
ブレーキパッドは、ブレーキローターを挟み込んだときの摩擦で、バイクを止める役割を持つ部品。そのため、何度もブレーキを使えば、それだけ摩耗する。
パッドがすり減りすぎた場合、ブレーキローターをしっかり挟み込む事ができず、摩擦による減速をする事ができなくなるのだ。また、ブレーキパッドは、ブレーキ系パーツのなかでも特に交換頻度が高い部品で、法律では重要保安部品にも指定されている。
ブレーキパッド交換の目安となる走行距離は、一般的に5000㎞~1万㎞とされている。走り方などによっても、ブレーキパッドの交換頻度は変わってくる。走行距離などの定量的な数字だけでなく、目視で確認する溝や厚み、音などからも総合的に判断する必要があるのだ。
メンテナンスを行う際はスタンドがあれば便利!
センタースタンドが備わっていない車種はメンテナンススタンドを使用すれば便利かつスピーディーに作業できる。
使用アイテム:J-TRIP・フォークアップスタンド/ショートローラースタンド
ブレーキパッド交換に必要なアイテム
交換に使用したアイテムは、ブレーキパッドグリス、シリコーングリス、キャリパー用潤滑剤、ゴム&プラスチック使用可能パーツクリーナー、ピストンプライヤー、新品ブレーキパッド、トルクレンチ、ラチェットレンチ、コンビネーションレンチ、真鍮ブラシなど
実際にブレーキパッドを交換してみる(使用車両:スズキ GSR750)
エアクリーナーメンテナンス 編
適正なエンジンパワーを出すのに重要なアイテム
メンテナンスの中でも車種によって異なることが多いのがエアクリーナー。今回メンテしたモデル車のようにタンク下に配された車両もあれば、車体の横、シート下に配されたものもある。自分の愛車の説明書などを見て作業するようにしたい。取り外して真っ黒になっていれば交換しよう。