バイクの美しさは細部に宿る!洗車でも見逃しがちな箇所のクリーンナップに
バイクの美しさの印象は意外と細部に左右されるものです。写真に撮ると細部は良く見えないので5割増しくらいで綺麗に程度良く見えてしまい、それがオークションやフリマサイトで幾多の悲劇を生んできた要因にもなっています。
パソコンやスマホの画面ではバイクはどうしたって綺麗に見えるものなので、ヤフオクで安く良いバイクを手に入れるという夢をまだ見ている方は十分注意してください。
百戦錬磨のヤフオクジャンキーの方々は今までに散々痛い目を見ていることと思うのでその限りではありません。
と、話は逸れましたが、バイクを綺麗に見せるには細部がけっこう重要で、細かな部分の汚れを落とすとか、小さな塗装剥げとかを補修しておくと、かなりバイクの印象は変わってくるのです。
とはいえ、細かな部分の清掃などはかなり面倒です。
バイクのエンブレム周囲は汚れていませんか!?
たとえばエンブレムの文字と文字の隙間に詰まった汚れです。
これを落とすのに爪楊枝でチクチクやってたらそれだけで日が暮れてしまうわけで、私のような暇な無職がやる分には良いですが、良い大人にそんな暇はないわけです。
そんな細部の汚れをかんたんに綺麗にできるものがあるのです!
木工ボンドで美容パックのように汚れを吸着!
ご家庭に1つはあるような木工ボンドです。
木や布などに対しては抜群の接着力を誇りますが、金属や樹脂などは接着できません。言うまでも無いですが。
しかし、汚れぐらいは吸着するのです。
液状の木工ボンドが細かな隙間に入り込み、固まってから剥がすと、細かなゴミや汚れを一緒に連れてはがれてくれるのです。
今回はヤマハVmax1200のサイドカバーエンブレム周辺の細かな汚れを吸着させてみたいと思います。
いずれペイント素材に使おうと思っていた長期保管品です。近くで見ればけっこう汚れていますし、腐食の芽のような痕跡も見られるので、少し綺麗にしておきたいものです。
木工ボンドは結構大量に使いはするのですが、私のように業務用を使うまでも無いはずです。
この木工ボンドをたっぷり目に盛るように塗るのですが、あまり厚すぎると乾燥がおそくなります。
マイナスドライバーなどをヘラの代わりにして汚れの部分になるべく均等になるように塗り伸ばしました。
今回の場合、乾燥には24時間以上を要しましたが、これは季節にもよりますし、速乾タイプを選ぶことで待機時間を減らすことができるかと思います。
木工ボンドは乾くと透明になるなるので剥がし時は見た目で判断できます。
やはり厚めの部分は乾燥が遅く、完全乾燥とはいきませんでしたが、剥がしてみることにします。
パックのように気持ちよく剝がれてほしかったのですが、途中で切れて何分割かになってしまいました。
とはいえ、しっかり汚れは取れていて、
結構きれいになっております。
ただ、ペイントのコンディションが悪かったり、エンブレムが傷んでいるとメッキとかまで一緒にはがれる可能性もあるので、もし、ご自身で試すときは十分注意してください。
ちょっとした錆も吸着除去できる!
バイクの見た目のコンディション維持は錆との闘いとも言えます。
錆は研磨力の強いケミカルやワイヤーブラシを使えば比較的簡単に除去できますが、無用な傷を付けてしまう原因となります。一方で研磨力が弱いケミカルなどでは、なかなか思うように錆が取れないものです。
ところが、木工ボンドを使うと結構うまいこと錆だけが取れてしまうのです。
ここに取り出したるはイタリアの鉄スクーター、ベスパのミラーです。
私のほぼ同い年の年式なので45年前のミラーですかね?
コンディションは悪くないのですが、根元の部分にやや錆が出ています。
ここに木工ボンドを塗布して、これも24時間くらい置いて乾燥させます。
乾きましたので剥がしてみます!
なんと木工ボンドが錆を持って行ってくれているではないですか!
これなら錆の無い部分には研磨痕が残ることもありません。錆だけを除去することができるのです。
もちろん、木工ボンドですから錆を根こそぎというわけにはいきません。しかし、目立つ錆は確実除去することができたのです。
こちらも、もちろん木工ボンド本来の使い方と違うわけですし、メッキのコンディションが悪ければ一緒に剥がれることもあるかもしれないので、ご注意ください。
結構使える木工ボンドクリーンナップ法、試してみてはいかがでしょうか!?