数あるバイク用ヘルメットの中で安全性がもっとも高いとされるフルフェイスタイプ。
ただ、安価すぎる製品は防護力が自転車用レベルだったり、快適性能が十分ではない場合がある。
今回紹介するのは、そうした心配と無用のハイエンドフルフェイスモデルたち。
むろん「価格=性能」ではないが、メーカーがコストをかけて作り上げたモデルは快適性がひと味もふた味も違う。
二輪レース最高峰のMotoGPでも採用されているモデルもあり、一度かぶれば価格以上の違いを感じられるだろう。
この記事では、各メーカーが旗艦(フラッグシップ)として展開している5つのモデルについて解説する。
SHOEI 『X-Fifteen(エックス フィフティーン)』
単色:7万7,000円/グラフィック:9万2,400円~
時速350km/hを超える超高速走行でも安定した空力性能を発揮する完全新設計のエアロフォルムを採用。レースやスポーツライディングに最適化したベンチレーションも備え、すぐれた換気性能を実現している。また、アイポートの位置を従来モデルより5mm上方へ移動させることで、より広い上方視界を確保している。
Arai 『RX-7X』
単色:6万3,800円/グラフィック7万2,600円(※価格は2024月9月時点)
衝撃を受け止めるのではなく「かわす」ことで頭部を守るアライヘルメットのモデルは、MotoGPの実戦からフィードバックされた丸く、滑らかで、強い帽体をもつ。RX-7Xは最高峰のエアスポイラーやベンチレーション機構を備えており、安全性・快適性が極限まで高められている。
KABUTO 『F-17(エフ イチナナ)』
単色:5万7,200円/グラフィック6万3,800円~
Kabuto独自の空力デバイス「ウェイクスタビライザー」と、極限まで絞り込んだ前面投影面積を採用した帽体により、直進時のみならず横風や後方確認時の空気抵抗を低減する。このほか、コーナリング姿勢でも効率よく風を捉え、直進時の姿勢と同等のエア導入を目的としたサイドベンチレーションも採用する。
LS2 『 THUNDER C GP』
CARBON:7万8,650円/BLUE CARBON YELLOW:8万2,280円
帽体はカーボンファイバーの多層構造を採用し、フルフェイスモデルとしては驚異的な軽さを実現。同時にカーボンならではの強靭さも兼ね備えている。また、海外(スペイン)モデルながら頭周は日本人の骨格に近い形状となっているのも特長だ。国際モーターサイクリズム連盟(FIM)&MFJ公認モデル。
AGV 『PISTA GP RR』
25万3,000円~33万8,000円
多くのMotoGPライダーが着用する最先端のイタリアンヘルメット。100%カーボン製のシェルと最新のエアロダイナミクス、圧倒的な視界の広さとハイドレーションシステムを標準装備する。20万円を超える価格は国内モデルをはるかに凌ぐが、4万円以下で購入できるエントリーモデル『K1 S』もラインナップしている。
今回紹介した5つのヘルメットは、いずれも信頼できるメーカー品で、高い安全性と快適性と備えている。
安心して使用できるモデルばかりなので、好みや用途に合わせて選んでほしい。