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ヒューズが「飛ぶ」ってどういう状態?ヒューズの交換だけでは不十分な理由とは

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

バイクにはさまざまな箇所に電装品が使用されていますが、電装品の安全性確保のためにヒューズもそなわっています。ヒューズが切れて電流が遮断されることはしばしば「ヒューズが飛ぶ」と表現され、ヒューズが飛んだときには適切な対処が必要です。

今回はバイクのヒューズが飛んだときの対応について解説します。

目次

バイクの電装部品の一部「ヒューズ」の役割とは

バイクはエンジンの動作や灯火類の点灯、メーターの動作などに電装品を使用していますが、電装品の安全のために装備されているのがヒューズです。ヒューズは家電製品や電気製品にはよく使われる部品で、回路に大きすぎる電流が流れたときにヒューズ自身が断線することで回路全体への電流をシャットアウトします。

このシャットアウトを一般的に「飛ぶ」と表現しており、ヒューズが飛んだときには透明な管で作られている内部に切断した金属板が見えます。

ヒューズはバイクが正常に動作している間は問題ありませんが、バイクの走行中に急にエンジンが切れてしまったり、停車中にバイクが始動しないような状況になったときにはヒューズが飛んでいる可能性があります。

ヒューズが飛ぶ原因

ヒューズが飛ぶ原因は一つではなくいくつかの要因があるのですが、いずれの原因でも回路に過電流が流れる問題が起こったことでヒューズが飛びます。その原因として次のようなものがあります。

回路のショート

ヒューズが飛ぶ原因の多くは電気回路の一部でショートが起こることで、これは部品の故障や事故などの影響によるものです。ショートは「短絡」と呼ばれることもある現象で、正常な電気回路とは違う経路で電流が流れる現象です。

例えば通常プラスとマイナスに分かれて流れている電気回路が、回路の故障や破損によってプラスとマイナスがどこかでつながってしまうとショートが発生します。ショートが発生すると瞬間的にバイクの回路全体に大電流が流れることになり、そのままでは回路全体の破損につながるのですが、途中にあるヒューズが自己で断線することで回路を保護してくれています。

ショートが発生した箇所はヒューズが飛んだだけではわかりませんので、テスターなどを使用して故障箇所を発見する必要があります。

配線等からの漏電

回路に大電流が流れる原因の一つとして漏電も可能性があり、こちらは主に電線の被覆の破損によって外部に露出して濡れたりすると発生します。

漏電はショートと似た現象ではありますが、通常絶縁された電線などが露出してそこに雨水などが触れると正常ではない電流の流れ方が起こってショートが起こり大電流が流れます。

その結果ヒューズに大電流が瞬時に流れて飛ぶのですが、漏電の際も故障箇所がはっきりしないことが多いので、やはりテスターなどでの調査が必要となってきます。

レギュレーターの不具合

レギュレーターはバイクのバッテリーと発電機であるオルタネーターの間にある電装品で、レギュレーターが故障すると電圧が変化してヒューズが飛ぶことがあります。

レギュレーターはバッテリーへ送られる電流の電圧をコントロールする部品で、正常な電圧値を超える電流がバッテリーに流れ込まないようにする安全装置の一つです。

発電機であるオルタネーターはエンジンの回転動力によって発電していますが、エンジンの回転数やバイクの走行状態によって発電される電圧は不安定であり場合によっては電圧が大きいことがあるため、レギュレーターによって13V〜15V程度の電圧に調整されています。

レギュレーターは余分なエネルギーを熱エネルギーに変換して外部へ放出していますが、経年劣化などによってレギュレーターで調整する電圧が高くなってしまうとヒューズへ流れる電圧も高くなりヒューズが飛ぶ場合があります。

レギュレーターの故障は見た目では全くわからないので、レギュレーターの前後の電圧をテスターなどでチェックすることで状態を把握できます。

ヒューズを交換するだけでは再発は免れない

ヒューズが飛んだ状態ではバイク全体の電装品が動かなくなるので、ヒューズの交換が必要ですが、ただヒューズを交換しただけでは、再度ヒューズが切れてしまう可能性が高いでしょう。

ヒューズはバイクにそなわったヒューズボックス内に入っており、交換前提の部品なので容易に交換自体はできます。しかしヒューズが切れたということは、バイクの電装品のどこかに前述したようなトラブルが起こっている証であり、ヒューズだけ交換しても同じ問題が発生する確率は高いまま。

ヒューズが飛んだときにはまずその原因を突き止めなくてはならず、ショートや漏電、故障した部品の修理をおこなってから、最後にヒューズを交換する必要があります。

バイクが動かなくなった時にヒューズが飛んでいたら、一度バイク修理を手がけるショップや修理工場に依頼して原因の調査と修理をお願いしましょう。

まとめ

バイクのヒューズは瞬時に飛んでバイクが急に動かなくなると不便に感じますが、バイク全体の電装品を保護してくれる重要な部品です。

ヒューズが飛んだということは電装品の故障が疑われますので、適切な調査や修理を行う良い機会だと捉えて対応すると良いでしょう。

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