愛車を自分好みに改造し、個性を出すバイクカスタム。豊富なカスタムパーツの中からパーツをチョイスし、愛車が変化していく様子は楽しいものです。そんなカスタムパーツのひとつ「フォークブーツ」は、名前こそ聞き慣れないものの、多くの人が一度は目にしたことのある定番パーツです。
本記事ではフォークブーツの用途・取り付け方法・フォークブーツが似合うバイクなどについて、くわしく解説していきます。
フォークブーツの本来の用途は汚れの防止
フォークブーツとは、バイクのフロントフォーク部分をプロテクトするジャバラのようなカバー(洗濯機の排水ホースのようなモノ)のことを言います。オフロードバイクなどは、新車購入時からフォークブーツが純正装備されてますが、それ以外の普通のバイクの場合、基本的にフロントフォークはむき出しの状態です。
まずフロントフォークとは、バイクのフロントタイヤを支持して、道路からの振動や衝撃を吸収する2本の筒状のパーツのことを言います。また、フロントフォークは正立型・倒立型の2種類あり、フォークブーツは正立型のフロントフォークで使用されることが多いです。
フロントフォークを覆うフォークブーツの役割は、バイクの走行中・保管中に汚れやホコリなどからフォークを保護することが目的ですが、その古めかしい見た目に惹かれて装着する人も少なくありません。
フォークブーツを取り付けることでクラシカルなルックスを演出できる定番のバイクは、ヤマハSR・ホンダGBクラブマン、ホンダレブルなどのクラシカルタイプのバイクです。他にもハーレーをはじめとした国産アメリカンバイク、スクランブラーもフォークブーツが良く似合うでしょう。
フォークブーツのカスタムは、メーカーで多少の違いがあるものの比較的コストもリーズナブルで手軽にできることが魅力の1つです。
フォークブーツの取り付け方法
フォークブーツの取り付け方法はフロントフォークの取り外しが必要なもの・フロントフォークの取り外しが不要なものに分かれます。
フロントフォークの取り外しが必要な場合は、フロントフォークだけでなくフェンダー・ライト・ウィンカー・タイヤ・ブ レーキキャリバーなどを取り外す場合もあるので、冒頭で述べたようにフォークブーツの取り付け作業は大変だと言えるでしょう。
フォークブーツの取り付け時は、同時にフロントフォークの付け根部分の「ダストシール」を交換をするとフロントフォーク内部へのゴミ・ほこりなどの侵入を防ぐことができるのでオススメです。ダストシールもフォークブーツの取り付ける前にダスト(ほこり)が入らないように保護するパーツです。
経年劣化により、ひび割れが起きるとフロントフォークにダストが入り込み、フロントフォークの性能ダウン・オイル漏れなどを引き起こす可能性があるため、交換しておいて損はないでしょう。
また取り外したヘッドライトを再度取り付ける際には光軸の調整も必要になり、適切に取り付けができていないと、夜間の走行に影響が出るだけでなく、車検にも通らない可能性もあります。バイクのメンテナンスになじみがない人はバイクショップでフォークブーツの取り付けをオススメします。
しかしフォークブーツにはフロントフォークの取り外しが不要なタイプのモノがあるので、以下で解説します。
ワンタッチで手軽に取り付けられる製品もある
チューブ状の構造である通常のフォークブーツと違い、あらかじめ縦の切れ目が入っており、紙を丸めたような構造になっているのが分割タイプです。前段で解説したフロントフォークを取り外すことなく装着可能なフォークブーツのことを言います。
分割タイプのフォークブーツの取り付け方法は、フォークブーツの各段をファスナーを止め合わせるようなイメージでつなぎ合わせた後、フォークブーツの溝部分を結束バンドで固定させます。
フロントフォークの取り外し作業がない点では手軽なカスタムですが、汎用品のフォークブーツの場合はエアー抜き穴がなく自分で穴をあける必要があるなど最低限の作業があるので、購入前は良く作業工程などを確認してから選ぶと良いでしょう。
特にKIJIMA製品のフォークブーツは取り付けも簡単で、耐久性も高く、リーズナブルな価格で評判が良いので、取り付け可能なバイクであればオススメです。
まとめ
本記事ではフォークブーツの役割・取り付け方法などについて解説しました。
バイクの見た目をレトロ調にしたい、泥・汚れの侵入を防いでフォークシールの寿命を延ばし、フロントフォークのサスの効き具合を維持したいなど、フォークブーツのカスタムの狙いはさまざまです。
それぞれのバイクに合わせて、人気が高いフォークブーツのカスタムを楽しみましょう。