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エンデューロ好きな僕たちが、新型YZ125を19→18インチに換装する理由

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

RIDE HACKをお手伝いしている株式会社アニマルハウスでは、2022年モデルのYZ125を購入しました。実に17年ぶりのフルモデルチェンジとなった同モデルですが、もう乗る前から注文をいれてしまったほどぞっこん。で、乗ってみたら本当に調子よくて、もう手放せなくなりそうです。エンジンの一発一発が、125ccという小排気量ながらしっかり粒立っていて、それでいてすごくなめらかに回ります。2ストって、褒め言葉で「4ストっぽくのれちゃう」と言われるマシンが多いですよね? KTMの250EXCとか、古くはHondaのCRM250Rとか…でも、YZ125は全然4ストっぽさなんてない。2ストそのもの。ガンガンまわって、パワーバンドに突っ込んで走るバイクなんですが、そのプリミティブな2ストの魅力が、際立っていると言えるんじゃないでしょうか。ほれぼれ。

こういう性格のバイクだと、エンデューロやクロスカントリーには向かないように思うかもしれません。僕らも最初そんなことを思っていたんですが、マディの成田モトクロスパークへ持ち込んだら、その考え方は一変しました。2スト125らしさを活かしながら走れば、これほど心強いマシンはないかもしれません。なにせ軽いから泥の上で車体が浮きやすく、再始動も容易。レスポンスは敏感ですが、1速高めなら中低速も使いやすい。間違いなくこいつは、エンデューロもクロスカントリーもイケルやつです。そうなると…18インチホイールが欲しくなりますよね?

目次

なんで18インチが欲しいの? それは18インチしか設定がないタイヤを履きたいから!

エンデューロといえば、18インチが主流です。なぜなのかというと、これはエアボリュームの違いに起因します。タイヤの外周自体は、18-19ともに大差ないのですが、特にFIM規格(ブロックの高さが13mm以下に規制されている)のエンデューロは、ブロックが低い分、タイヤを多くたわませることでトラクションを生み出します。

エンデューロキングたる鈴木健二さん曰く「モトクロス的な走り方には、19インチがグリップします。エンデューロ的な走り方には、18インチがグリップします。特にウッズやガレでの弾かれ感などが変わってきますね。でもね、普通に走る分にはそう大きく変わらないんですよ。普通のフィールドで19と18を目かくしして乗り比べて、どっちがどうって答えられるひとは、そう多くはないと思いますね」とぶっちゃけ話も交えて教えてくれました。

FIM規格の黎明期は、その性能が低く、モトクロスタイヤのほうが圧倒的にグリップしたのですが、技術が進んだ今、一概にそうとも言えない状況に。特にエルズベルグロデオでヒアリングすると、ただコンパウンドが柔らかいだけのガミータイヤ(岩場などでグリップしやすいように極端な柔らかさのゴムをつかったもの)はダメだと一様に口にするほど。

ですが、日本の場合はさらに状況が複雑です。モトクロスタイヤ(あるいはオフロードタイヤ)の形状でありながらガミータイヤ、というのがガラパゴス的に成長していて、一大マーケットを築いているのです。ただただ、しかし、18インチという所だけが共通しているのですよ。

ざっくり言うと、

・19インチ→モトクロスタイヤだけ
・18インチ→FIMエンデューロタイヤ、ガミータイヤ、おまけにモトクロスタイヤ、トライアルタイヤ

と18インチになるとめちゃくちゃ拡がるんですねぇ。もちろん、19インチでもFIMやガミーの設定があるメーカーもあるのですが、かなり少数派。特に、日本のガミータイヤにおける草分けIRCタイヤさんの「ゲコタ」は18インチのみです。だから、エンデューロっぽいところを走ろうと思ったらやっぱり18インチのホイールが欲しいんですよ。

JNCCではFIMタイヤの規制が始まります

さらに言うと。これまで、全日本エンデューロ選手権の一部のクラスだけだったFIMエンデューロタイヤしか履けない規制が、JNCCで始まります。今季は、COMP GPの4ラウンドのみとのことですが、これも好きなブランドのFIMタイヤを履こうと思えば、18インチのホイールが必要になってくるわけですね。JNCCやWEXで走るために新型YZ125買った人、いるでしょ? 手を上げてください?

Z-WHEELで、かっこいい18インチ組んでみました!

というわけで…。18インチ化を目論んでみました!!

コストパフォーマンス優先型。自分で組む18インチ化→¥31,460

リヤのみ組み替え、ハブは純正使用の場合はこんな感じです。

Z-WHEEL
リムセット インチコンバージョン YZ125
¥31,460(税込み)
2.15×18

たったこれだけ…。YZは青リムなので、フロントと色が合わない(ブラック、バーガンディレッド、グリーン、シルバーが選べます)ってとこ以外は、クリアできちゃいます。あるいは、フロントはリムだけ組み替えちゃうのもあり(¥16,170〜17,380)。19インチのリムとスポークを個人売買で売ることで、さらにお安く18インチ化できそうですね!

リヤ単体スペアホイール型。完組のホイールを買う→¥60,280

リヤ単体でスペアホイールを1本用意する場合はこんな感じ。

Z-WHEEL
ARホイールキット YZ125X用
リヤ ¥60,280(税込み)

この場合も気になるのは前後のカラーが揃わないこと。ブラックリム×シルバーニップル×ブルーハブの組み合わせのみです。なお、スペアホイールのローター&スプロケットは別途。

リッチに前後スペアホイール型。前後完組を買う→¥111,760

前後揃えると…

Z-WHEEL
ARホイールキット YZ125X用
フロント ¥51,480(税込み)+ リヤ ¥60,280(税込み)

ブラックリム×シルバーニップル×ブルーハブの組み合わせで、これなら前後揃いますね! カッコマンは圧倒的にコレ。スペアホイールのローター&スプロケットはもちろん別途です。

前後自分の好きな色で組み上げたい! 自分で前後ともスペアホイールを組む→¥119,130〜121,220

ですが、実はさらにカッコマンなメニューが存在します!

Z-WHEEL
R50リム フロント/リヤ
¥16,170〜17,380(税込み)/¥18,920〜19,800(税込み)

ステンレススポークセット フロント/リヤ
¥7,040(税込み)/¥7,480(税込み)

カラーニップルセット
¥5,610(税込み)/¥6,160(税込み)

アステライトハブ フロント/リヤ
¥25,300(税込み)/¥32,450(税込み)

YZの場合、Fリム(ブラック、グリーン、シルバー)、Rリム(ブラック、グリーン、シルバー、バーガンディーレッド)、ニップル(シルバー 、 ブルー 、レッド 、グリーン)、ハブ(ブルー、ブラック)の組み合わせからチョイス可能。

ってわけで、まずはカッコからの弊社は、ブラックリム×ブルーハブ×イエローニップルにしてみました!!

自分でホイールを組んでみる

詳しい組み方は

力作のこちらに詳しいところ。

DRC
ジャイロスタンド2
¥13,200(税込み)

編集部稲垣は、ぐにゃりと曲がったホイールを自分で補正を試みたことはあるんですが、いちから組むのは初めてのことでした。

YZの場合、リアのスポークは二種類。内側と外側に入るものが違うのですが、すでにより分けて送られてきます。これを間違えないようにとりあえず形になるようスポークとニップルを仮組みしていきます。内・外の差し込みと重なり合いを遵守すれば、あとはあう穴に嵌めていくだけです。無理矢理にしか入らなければ、それは合っていません。

純正のオフセット量にあわせて、ゲージをセット。これに合うようにニップルを少しずつしめていき…

横→縦→横の順にフレをとっていきます。

はい、できあがり。と言いたいところですが、ぶっちゃけかなり歪んでいます…。簡単か、と言われると簡単じゃないです。じつは、このあと1回ばらして再度組み直しているんですが、どうにもブレちゃう! だいたい半日かかりましたね。

編集部みたいに、こまっちゃった人は、ダートフリークの「施工サービス」へ持ち込んで組んでもらうことをオススメします!! 1本 ¥6,600(税込み)~です。足回りなので、不安なところ。無理なものは頼んじゃいましょう!

アステライトハブは、レディユースでベアリング、シールも組み込みずみなのがうれしいところ。純正のカラーを使えば、そのままバイクにボルトオンです。

美しい…ほれぼれするわ。ブレてるけど。

圧倒的に走りやすい! やっぱガレは18インチですよね…

というわけで、組み上げて走りだしたい衝動に駆られたので、試走にでかけました!! タイヤは、せっかく18インチなので、18インチしか設定がないダンロップのAT81EX。

19インチと比べてみても、外径はほぼ変わらず。

AT81EXは、オフロードタイヤベースのガミータイヤなので、エアボリュームもそこまで大きくはありません。プロファイルもそう変わりません。はっきりいって、同じタイヤを19と18インチで履き比べても、サンデーライダーではなかなかわからないところです。鈴木健二さんが言っている通りです。

これは18インチのインプレっていうより、ガミータイヤのインプレ。でも、ガレの走りやすさは圧倒的ですね…。モトクロスタイヤでは弾かれて怖かったし、前に進みづらかったところ、トラクションもかけやすく、恐怖感も薄れます。逆に、モトクロスタイヤのような剛性感があってパタっと倒れる感覚や、エッジを効かせる感覚には乏しいところ。

せっかくのYZなので、純粋なモトクロッサーとしての楽しみも手元におさえておきたい。だからこそ、今回のYZにはできればスペアホイールを用意したほうがベターだと思います。

text&photo RIDE-HUCK

RIDE-HUCK掲載日:2022年3月4日

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