同じバイクでもシートを変えたらイメージが大きく変わるという例を今回紹介しよう。
前回はZ900RS CAFEのシートをZ900RS用に変更しシート表皮をカスタムしたものだったが、
このZ900RS CAFEではシートはCAFEのものを使いつつシート表皮をチェンジしている。
ノーマルのシートはやや丸みを帯び、座面にはクラシカルな雰囲気のタックロールが設けられていた。
一方、オーナーのタツキチさんがオーダーしたシートは、カラーこそ落ち着いた色味になっているが、
エッジが立ちシャープな印象へとチェンジしている。
知り合いのシートのクオリティの高さにカスタムを決意
カスタムをするきっかけは様々だが、身近のバイク乗りに感化されることはよくあること。
「オーナーズクラブで知り合った方がバイクシート神戸でシートを仕上げてもらっていたんです。
実車を前にしてシートのクオリティの高さに驚きました。様々な要望に対して相談に乗ってもらえると言うことで依頼しました! 納期が早いというのも、バイクに乗れない時間が最小で済むのでありがたいですよね」
早速、バイクシート神戸に連絡を入れ、ツートーンカラーで本革の様なイメージで作りたいと伝えて、生地を選んでもらう事にした。
スタッフからの提案は、座面を艶を抑えたダークブラウンで、リヤをつや消しの黒のツートーンだった。
カフェレーサーぽさを強調
Z900RS CAFEはシートの後部が丸く盛り上がったシングルシートの様な形状が特徴だ。
この盛り上がった部分をつや消し黒にし、カフェレーサーらしいシルエットを強調するのが今回の狙いだ。
「シート表皮は理想を言えば本皮がいいのですが、メンテナンスやコンディションの維持も大変ですよね……。
かといって“いかにも合皮”と言う感じは嫌だったので、このダークブラウンの表皮は高級感があり合皮には見えません!
まさしく私が探していた生地でした」。
本革のようなシートのできに満足!
「まず手にした最初の感想はまるで本革の様な見た目だなと思いました。
シボ模様の中には所々スジの様なものまでリアルに再現されており、絶妙な縫い分けなど、考えていた以上の完成度でした。
合皮だから雨の日も気にせず乗れるのがいいですね」。
ダブルステッチの交差部分は腕の見せどころ
本革に見える生地とのリクエストに対し、バイクシート神戸が提案したダークブラウンの表皮。この表皮はバイクの新旧を問わず質感の高さから人気の商品とのこと。
このシートはダブルステッチで縫われているのがポイントだ。
「リア部分のダブルステッチを交差させるところは一度ステッチを入れた場所に重ねてミシンを走らせています。
なにげなく見えますが、美しく仕上げるには技術力を必要とするところなのです」。
バイクシート神戸
6万アイテムを超える国内最大量のシートカバーの型を保有し、最新モデルから絶版車、オフロードモデルやアメリカン、原付などあらゆるニーズに応えてくれるシートカバーの専門店。
品質を重視し、裁断から縫製まで国内自社工場で生産している。ユーザーがDIYできるシートの張り替えやすさも特徴だ。
複雑な形状のシートや自分でシートの貼り替えをするのが不安な場合は、職人が最高のクオリティで張り替えを行なってくれる。
細かい部分変更にも対応してくれるので、自分だけのマシンを作りたいユーザーにもうってつけなのだ。