ZXR750はZXR-7というレーシングマシンがベースになっている。
このZXR-7はTT-F1というクラスに投入されたレーシングモデル。一般車両に改造を施したマシンで戦うプロダクションレースの最高峰クラスだったTT-F1は、改造範囲が広いのが特徴。
独創的なマシンが多数登場したことで人気を博し世界選手権も開催されるほど。鈴鹿8耐では1980年から1993年までTT-F1のレギュレーションで行なわれていた。
今回シートのカスタムが施されたZXR750は1994年モデル。ZXR750のバリエーションモデルとしてレースベースのZXR750Rも用意され250台限定で販売された。前年の1993年にはZXR-7を駆るスコット・ラッセルとアーロン・スライトによって、カワサキ初の8耐優勝がもたらされている。
バイクブームから端を発する鈴鹿8耐の人気はすさまじく、80年代後半にはレース決勝当日だけでも観客動員数は15万人を超えていた。
ZXR750のオーナー「ラッセル」さんも、そんな鈴鹿8耐に魅了されたひとり。
写真を見ればわかるが、30年近く前とは思えないほどに美しい外観を保っており、車両への愛がひしひしと伝わってくる。
改造部分は多岐にわたり、ZXR750R用アルミタンク装着、ケイヒンFCR、左右マスター交換、6ポッドキャリパー交換などなど、列挙にいとまがない。
今回はスーパーバイクマシンフリークのラッセルさんがこだわったシートについて見ていこう。
シートの劣化をどうにかしたい!
スコット・ラッセルからペンネームを付けたであろうことからも、90年台に鈴鹿8耐で活躍したマシンが大好きということが判断できるラッセルさん。大切に乗っていたZXR750だが、シートの劣化は流石にどうにもならなかった……。
「シートの傷みが激しく、古いモデルでも張替えを行ってくれるショップを探していました。
ネットで検索するとバイクシート神戸が見つかりました。
ラインナップに無い車種でもシートを預ければ製作してくれるとの事でお願いしたんです。
色や生地の相談にも乗っていただき、
車種の特性から前後スベラーヌで張替えすることに決めました」。
コントロール性が向上
「スポーツ走行だけでなく日常の足にも使用しているため、前後とも滑りにくい素材のスベラーヌでマシンコントロール性の向上を狙いました。
タンデム側はテールカウルのカラーとマッチングも考えてブルーのスベラーヌにしてアクセントを付けています。
じつは当初、シート生地を当時の物をイメージして考えていました。
ですが、最終的には性能重視で選んで大正解でした!」
シートリフレッシュでより愛着が湧く!
「古い車体ですが、制作したシートを実際に装着してみると違和感もなく、
リフレッシュされてさらに愛着が湧きました。
実際に乗ってみるとピタッと安定して、格段に乗りやすくなりました。
暖かくなったらサーキット走行会でフル加速、フルブレーキを試すのが今から楽しみです」。
シートは摩耗や紫外線で劣化するもの
シートを制作したのはバイクシート神戸。ここのスタッフも90年代の鈴鹿8時間耐久レースで活躍したマシンには思入れがあり、仕事ながらも非常に楽しく作業できたという。
「シートの表皮はどんなに大事に乗られていても摩耗、紫外線による劣化など、どうしても避けられません。
愛車のリフレッシュメニューにシートの張替えを加えてみてはいかがでしょうか」。
経験豊富なバイクシート神戸なら、仕上がりも安心だ!
バイクシート神戸
6万アイテムを超える国内最大量のシートカバーの型を保有し、最新モデルから絶版車、オフロードモデルやアメリカン、原付などあらゆるニーズに応えてくれるシートカバーの専門店。
品質を重視し、裁断から縫製まで国内自社工場で生産している。ユーザーがDIYできるシートの張り替えやすさも特徴だ。
複雑な形状のシートや自分でシートの貼り替えをするのが不安な場合は、職人が最高のクオリティで張り替えを行なってくれる。
細かい部分変更にも対応してくれるので、自分だけのマシンを作りたいユーザーにもうってつけなのだ。