1990年代の後半。Vツインエンジンを搭載したスポーツモデルがにわかに活気づいていた。
その要因はさまざまあるが、1993年にケルンショーで登場したDUCATIのモンスターが人気を博していたこと。
スーパーバイクのレースレギュレーションが2気筒エンジンにとって有利に働くことから、DUCATIがレースで常勝。打倒DUCATIを掲げたホンダ、スズキが同時期にVツインエンジンのスポーツモデルを開発、発売したことなどが挙げられる。
そんなVツインスポーツモデルが注目を浴びていた時期に登場したのがSV650だ。
モンスターが人気だったことからSV650はその二番煎じ的な感じで見られ、登場した当初はさほど評価は高くなかった。しかし、実際に乗ってみると、素晴らしい走りに欧州のバイク好きが絶賛! 軽量な車体に、トルクが有り高回転まで回るエンジン、優れたハンドリングでまたたく間にベストセラーとなったのだ。
その後、モデルチェンジを繰り返しつつ現在まで続くスズキのロングセラーモデルとなり、今なお高い走行性能で評価が高い車両だ。排気量至上主義が未だにはびこっている日本国内ではあまり日の当たる存在ではないかもしれないが、ミドルクラスの走りの良さは、ライダーなら一度は体感してみてほしいところ……。
この軽量で扱いやすいSV650に惹かれたのが、今回シートにカスタムを施したJoeさんだ。
メーカー純正のコンプリートシートにはないオリジナリティを求めて
「モデルチェンジ後のSV650はスポーティになり、軽量で扱いやすくお気に入りの愛車です」と話すJoeさんだが、シートに関して気になっていたことがあったのだ。
「シートをカスタムしたいと考えていたんです。ただし、メーカー純正のコンプリートシートはタックロールシートがオプションで設定されていますが、色が決まっていることとシートベースも含んだコンプリート仕様だったので割高だったんです。
そこで、今使っているシートをベースにして好きな色で作ってもらえるショップを探していたところ、バイクシート神戸を見つけ早速連絡しました。
すでにSV650のタックロールはラインナップされていましたが、仕上がりのことも考えて張替えもプロに任せたかったのですべて依頼することにしました」。
違う素材を使ってシングルシート風に!
Joeさんのモデルはフレームとホイールが赤いカラーリングを採用している。このカラーを活かしたのが、今回のオリジナルシートだ。
「フレームが赤いので、シートは赤をベースとした生地にリア側をカーボンにして高級感を出したいなと。
バイクシート神戸にその旨を伝え相談したところ、フロント側には滑り止め効果が期待できるエンボスレッドをオススメされました。フロント側とリア側で異なる素材を使うことでシングルシートを意識しています!」。
格段にかっこよくなったオリジナルシートの完成
カラーリングだけでなく異なる素材の生地を組み合わせたことで、シングルシートの様なデザインが誕生した。
「シートのできもイメージ通りで、純正の黒いシートよりも格段に格好良くなりました!
それと、実はシートを取り外す際にベース裏側の爪を曲げてしまったんです……。その部分もなんとシートの張替え時にサービスで修正して頂きました。ありがとうございます!
お願いして大正解でした」
簡単なシートの修理もお気軽にご相談ください!
SV650のシート張替えを担当したのが、これまでも様々なシートカスタムを行なってきたバイクシート神戸だ。
「ご希望があったシングルシートの様に見えるデザインと、実用性を兼ね備えた生地、と言うことでエンボスレッドとカーボンを組み合わせました。色の相性もバッチリでよりスポーティに仕上がったと思います。
シートベースに少しダメージがありましたが、そのままお返しするのも申し訳無いので修正致しました。
簡単な修理ならできますので、シートを発送する前にご相談頂ければできる限り対応させていただききます」。
バイクシートカスタムを考えているユーザーにとって、なんとも心強い言葉!
シートを変えてスタイルを良くしたい、走りを一変させたい、と考えているユーザーは一度相談してみると良いだろう。
バイクシート神戸
6万アイテムを超える国内最大量のシートカバーの型を保有し、最新モデルから絶版車、オフロードモデルやアメリカン、原付などあらゆるニーズに応えてくれるシートカバーの専門店。
品質を重視し、裁断から縫製まで国内自社工場で生産している。ユーザーがDIYできるシートの張り替えやすさも特徴だ。
複雑な形状のシートや自分でシートの貼り替えをするのが不安な場合は、職人が最高のクオリティで張り替えを行なってくれる。
細かい部分変更にも対応してくれるので、自分だけのマシンを作りたいユーザーにもうってつけなのだ。