最近ではクラウドファンディングが一般的になってきている。
企業の担当者はマーケティングツールの一環として使い始めているし、予算の関係で企画をスタートできない開発担当にとっては理想的ではないだろうか?
クラウドファンディングには一般のメーカーが参入しないような挑戦的な商品が出てくることも珍しくない。
今回紹介するfeiyu pocket2sはクラウドファンディングで募集開始から3時間でなんと1000万円を超える支援を集めた驚愕の製品である。(この原稿を書いている9月現在は6000万円を超える勢いとなっている)
ジャンルとしては最近徐々に増えつつあるジンバル付きカメラというのものだ。
ジンバルという言葉をご存じだろうか?最近ではカメラに手振れ補正がつくのが当たり前となった。だが手振れ補正では大きなブレを補正することはできない。
ジンバルを使えば大きなブレまで補正することができるのだ。そのため昨今流行りのVLOG御用達のカメラとなっている。
feiyuってどんなメーカー、feiyu pocketとは?
feiyu社は中国は桂林にあるメーカーで、創業は2007年。
主力商品はジンバルやドローンで全世界のGo Pro手持ちジンバル市場では7割のシェアを誇るのだとか。
そんなfeiyuが培った技術を投入して作った製品が今回紹介するカメラの先代モデルfeiyu pocketである。
日本市場ではクラウドファンディングマクアケで支援の募集を開始。予約購入額はなんと1億1000万円にもなる。
だたライダーとしてジンバル付きカメラのfeiyu pocketにそそられるか?と言われれば答えはノーだ。
ライダーとしては走行シーンを撮りたい。だが一般的なジンバル付きカメラは手持ちで撮影するため走行シーンの撮影には向かないからだ。
唯一無二のジンバル付きカメラ Feiyu Pocket2S
Feiyu Pocket2Sは現在クラウドファンディングマクアケにて事前予約を募集しているFeiyuの新型ジンバル付きカメラだ。
前述したとおり、一般的なジンバル付きカメラであえればそそられることはない。
だがFeiyu Pocket2Sには唯一無二といえる特徴がある。それは、本体とカメラ部分が別体で有線で繋がっているという点だ。
本体とカメラ部分は約83センチ程度の線で繋がっており、カメラ部分は強力な磁石で本体と合体可能。
磁石という事は車体の金属部分に固定しつつ本体はポケットに入れておく。なんて使い方もできるのだ。
また付属の1/4インチネジ穴付き磁石マウントを使えばアクションカムのマウントにカメラ部分だけマウントすることができる。
カメラ部分の重さは実測値で79gだった。Go Pro HERO9の重量が158gであることを考えればかなり軽量でヘルメットマウント時には首や肩などの負担を軽減できそうだ。
車体のどこに装着できるか検証してみた
磁石は鉄にはくっつくが同じ金属でもアルミニウムや銅にはつかない。もちろん樹脂も同様だ。
軽量化の為にアルミや樹脂を多用しているバイクの場合には装着できる箇所が少なそう。
今回はインプレ様にスズキのSV650をお借りしていたので試してみた。
タンク
ガソリンタンク部分には装着できた
Rがついている部分には安定して固定出来ないので注意が必要だ。
エアプレーンキャップ部分はアルミなので装着できない。
マスターシリンダーキャップ
水平なので固定できたがガッツリつかなかったのでキャップ自体は樹脂で固定しているボルトが鉄だと思われる。
目の前に障害物がないので画角的には良い画角が撮れそうだ。
タンデムステップ
タンデムステップのステー部分に固定することができた。
マフラーの音などを録音しながら使うと良さそうな画角だ。
スイングアーム
スイングアームはアルミ製の車両もあるが、SV650はスチールなので装着することができた。
比較的ガッツリ固定することができたが振動などで落ちないか少々怖いところはある。
身につけてみる
顎マウント
ヘルメットに顎マウントを装着しての撮影方法は画角的には良かったのだが重さが気になり稀にしか使わなくなってしまった。
1/4インチネジ穴付き磁石マウント 、GoPro用カメラネジ(1/4規格)変換アダプタ を使って装着してみた。
Feiyu Pocket2Sのカメラ+ 1/4インチネジ穴付き磁石マウント +GoPro用カメラネジ(1/4規格)変換アダプタ とGo Pro Hero9の重量差は実測値で50gだった。
たった50gの違いをこんなに感じるものか・・・とビックリするほどの違いだ。
私のように首や肩への負担で顎マウントをあきらめてしまった人のはお勧めだ。
画角をチェック
タンク
カメラ部分がズレることもなく安定しているが多くの車種ではタンクの前側にはハンドルやメーターなどが画角に入ってしまう。こちらはお勧めの画角とはいえない。
マスターシリンダーキャップ
目の前に障害物がないため悪くないが、SV650の場合はマスターシリンダーキャップが樹脂製、固定しているボルトの頭がスチール製の為固定できたが走行中にずれてしまった。画角としては悪くないが安定して使う事は難しそうだ。
タンデムステップ
目の前にマフラーがドンと映る迫力のある画角となった。前述したようにエンジンやマフラー音を録音しつつ表示させる画角としては良さそうだ。
スイングアーム
地面すれすれの画角は迫力抜群。ただやはり落下しないか少々心配にはなる。
モトブログで一般的な画角も撮影できる
モトブログではライダー目線で動画を撮影しつつ喋るのが一般的な撮影方法。
加えて最近では二台目のカメラをライダー向きに設置して画角を二種類用意するのが流行りだ。
ライダー目線 顎マウント
モトブロガーの多くが採用している顎マウント。
前述したようにFeiyu Pocket2Sは顎マウントは可能だ。
加えて本体とカメラが同じアクションカムに比べてカメラ部分だけマウントするので軽量で肩や首の負担が少ないのは非常にありがたい。
ジンバル付きカメラだけあって非常に滑らかに撮影できるのも魅力的だ。
ライダー向きの画角
ライダー向きの画角はミラーやハンドルにアクションカム用アダプターを装着してマウントする。
今回はF-LOCK HAWK1をミラーにクランプしてマウントしてみた。
狙った通りの画角を撮影することができた。
1/4インチネジ穴付き磁石マウントを顎マウントとミラーやハンドルに装着したアクションカムマウントの両方に設置しておけば簡単に画角を切り替えることができることに気が付いた。
カメラ部分が別体式になっている構造は想像以上に工夫次第で様々な使い方ができそうだ。
モトブログで使うには外部マイクアダプターが必要なので要注意!
Feiyu Pocket2Sには外部マイクを使うためのアダプタが付属されていない。
一般的なモトブログで使うためには必須アイテムなので必ずゲットしよう。
Feiyu Pocket2Sは1月に正式発売となるが、クラウドファンディングサイトマクアケでは事前予約を受け付けており発売より前に手に入れることもできる。
本体が14%引きで購入できるうえに、マイクアダプタやスマホホルダーなどアクセサリーが4点ついたプレミアムセットは17%引きとなっている。
一台持っておけばmotovlogもvlogもできちゃうので一度見てみてはいかがだろうか?
ワクワクが止まらない!カメラ付きジンバルの新しい形 Feiyu Pocket 2
https://www.makuake.com/project/feiyutech/