冬バイクに使わない手はない!大電熱用品時代が到来!
私は7~8年近く前にバイク用電熱ウェアの先駆者的存在だったヒーテックを使い始めました。初めて使った時はやっぱり感動ものでして、それ以来、冬場には全く手放せない体になってしまったのです。
上半身だけとはいえ電熱の力は強大で、当時住んでいた埼玉県狭山市から会社のある水道橋まで、往復100kmの真冬のバイク通勤も全く苦でなくなり、むしろバイクに乗っている間は上半身はまるで常時温泉にでも入っているようにぽかぽかで、もう、それ以来本当に心からの電熱信者となったのです。
時は流れて2022年の冬……モバイルバッテリー電源式の隆盛
今ではアウトドアメーカーやワークマン、もちろんバイクウェアメーカーもこぞって電熱商品をラインナップ!今や電熱黄金時代を迎えたと言っても良いかもしれません。
これだけ普及すると、電熱ウェアに組み込まれるヒーターの価格も安くなっていってるのでしょう。私の行きつけである、ア●ゾン激安界隈にも電熱商品が雨後の筍のように乱立しておりまして、これが非常に気になって参りました。
というのも、私が今も愛用するヒーテックは12V電源専用品で、バイクのバッテリーと繋ぐことで初めて電熱が発生します。これは非常に重要で、バイクが走っている限り残電力の心配をしなくて良いわけですし、常時12Vのパワフルな電力を使うことができるので、非常に暖かいわけです。
一方、今流行しているモバイルバッテリーのタイプは当然、バッテリーが尽きればその段階で電熱が発生しなくなるわけで、それが最も懸案であります。
ただ、車体と配線でつながっている必要は無いわけで、その点を考えるとキャンプや釣りなどのアウトドアシーンから寒いガレージでのバイクメンテ時、さらにデスクワーク時の暖房費の節約まで、かなり電熱の活用場所が広がるのは間違いない訳であります。
そうなると、やっぱり試してみたくなるもので、今回自腹購入検証してみることにしました。
自腹検証で電熱ベストを購入!
ア●ゾンで電熱ベストを検索し、価格の安い順でソートしてみると、バリバリ2000円台からあるのですが、さすがに最安は電熱部分が少ないようですし、感電とか発火とかが頭にチラつき少し日和った結果、それでも3000円台前半のベストを選んだのです。
私が購入した商品
激安電熱ベストを着てもこんなクールフェイスができるのもきっと暖かいからでしょう!
顔だけ反転されている……
モバイルバッテリーを含めても5000円以内で電熱化できるわけで、これは数年前では考えられない安さなのでした。
そして、翌日届きました。
やっぱり、箱の日本語がたどたどしい感じがしますが、わざわざ日本語でご挨拶いただけただけ良い気がします。
箱を開くとちゃんと電熱ベストが収まっていました。
ちゃんと検品ステッカーが貼ってあります!知らない字ですが……。
日本語の説明書が付属しています!くっしゃくしゃでしたが、ちゃんとしてる感があるので期待が高まります!
拍子抜けするほど製品はしっかりしている!
早速本体を出してみると、かなりしっかりしているんですよ。これが!
軽くて薄手で、電熱がなければ防寒にはあまり役立たなそうですが、ファスナーもしっかりしているし、縫製もちゃんとしてます。
ただ生地はかなり薄くて、オブラートに包んだ表現をしないならば、まるでオブラートのような薄さです。
なので、力一杯引っ張るとビリビリになりそうです。
中を見てみると、ところどころに小さい四角がありました。もしかしてこれが発熱部……。
ここしか発熱しないの?……。
と不安がよぎります。
説明書の電熱部を参考に見ると、ここがやはり電熱による発熱部のようです。ただ、説明書と全然大きさが違うんですよ。
大体、トランプ1枚くらいの大きさっすかね。これで暖かいのだろうか……。
モバイルバッテリーを装着!ボタンもしっかり反応する!あったけぇ!
左のポケット内にUSBのコードがあるので、ここにモバイルバッテリーを接続します。
胸の部分にボタンがあり、なんでそうなのかわからないのですが、体の前面と背面の電熱を別々に温度調節やオンオフができる構造になっています。焚き火に当たっているときに背中だけ寒いとか?
早速手持ちのモバイルバッテリーを繋いで、ボタンを長押ししてみるとしっかり点灯しました!
ちなみに温度調節は赤い点滅が強
白点滅が中で、青点滅が弱。
ボタンを3秒押し続けると赤で強電熱が5分間続いた後、自動的に中電熱に切り替わります。
着てみるとすぐ実感!確かに暖かい!
早速着てみると、小さな電熱部からイメージした以上にしっかり暖かい! しかも部分的に暖かいというよりは、ちゃんとベストの胴体部分が満遍なく暖かいのです!
180cm、80kg中年男性でLサイズをチョイスしてみました。というのも、上からライディングジャケットを着たいので少し小さめを選んでみたんです。
確かに、12V電源のヒーテックには劣るかもしれませんが、赤の「強」電熱で確実に暖かいです。これは価格以上の働きがあるのではないでしょうか!
この後、中に切り替えたのですが、それでも確実に温かいので、いつもは暖房なしでは結構厳しい環境であるガレージで「少し寒いかな」くらいの感覚で撮影作業が出来ました。これはかなりの効果です。
上から色々羽織ってみた!
実際にアウトドアやバイクでの使用を想定して上からジャケットを羽織ってみることにします。
タイトめ革ジャンは実質不可
私がデブだというのも過分にありますが、タイト目の革ジャンの下に着るのはかなり厳しそうです。ファスナーは一応閉じましたが、ツーリング先で何も食えなそうな感じです。
いつものスタジャンの下に
いつもスエットの上などに羽織って外出しているスタジャンだと、余裕で中に着れます。これで、保育園の送り迎えや立ち飲みなど、冬の日常で寒さを感じるシーンに役立ちそう!
バイクジャケットの下に着て走ってみた
同じようにバイクジャケットの下に着てみると、ミドルレイヤーを省けば難なく着られるし、ミドルレイヤーがあっても行けちゃう範囲。息が苦しいなんてこともないので、これは実用できそうです。
試しに寒空の中をバイクで走ってみたのですが、当然、あると無いとでは雲泥の差!先に述べたようにやはり車体電源のヒーテックには及ばないですが、確実に暖かいので、これは勝ちです!
今回の人柱自腹検証は恥ずかしながら勝つことが出来ました!
問題はバッテリーの持ち時間……
今回は手持ちの10000mAhのモバイルバッテリーを使ったのですが、出力はほぼ常時「中」の連続使用で5時間持たないくらいでした。さらにバッテリー残量が乏しくなってくるとあからさまに出力が低下してくるようで、暖かさが薄れてきます。
ツーリング想定で5時間ですと朝出発して昼過ぎにはバッテリーが切れてしまうわけで、モバイルバッテリーは2個欲しいところ、充電などの手間も含めると、やはりバイク使用メインだと車体電源タイプが良いのかなあという気もします。
ただ、それはそれとして、モバイルバッテリータイプの電熱ウェアもあるとやっぱり便利なわけで、激安でもしっかり使うことができた今回の電熱ベストはアリな選択では無いかと思います。
説明書の注意書きに「正常に願いを叶えられない人」は使うなとあったので注意してくだい。私には意味はわかりません。